初心者向けコンテンツの「真偽」を見ぬくコツ

初心者向けコンテンツの「真偽」を見ぬくコツ

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先日、FX(外国為替証拠金取引)のトレーダーをしている知人と会って話をしている時のことです。
たまたまテキストを持っていたので、見せてもらいました。

…もちろん、内容はまったくわかりません。
ローソク足とか、チャートの動きから次を予測するとかは、私のような投資経験ゼロの者には荷が重すぎます。

とはいえ、目次を見てみると、興味深い項目がありました。

そこには、
「真のトレード技術とは」
と書いてありました。

…ここに、FXの極意がかいてあるのかもしれません。
学んでどうする、というものでもないですが、早速めくってみました。

すると、こんなことが書いてありました。
「不要なものを削ぎ落とす」

「アフィリエイト目的のブログや業者の利益を拡大するための情報発信サービス、他人を利用して自己実現しようとしている一部のカリスマトレーダーが煽るサービスなどを見分け、無視することも一種の技術です」

ある意味、耳が痛い話です。
というのも、私達コピーライターの仕事の中には、技術を使ってこういったブログへ誘導したり、情報発信サービスを申し込ませようとすることも含まれるからです。
実際、FXの情報商材を販売するために力を尽くしているコピーライターもいることでしょう。

その是非については、本題からそれるのでここまでにしておきます。

話を戻します。
実際に、私自身がこういった「一部のカリスマ」に煽られた者でもあります。
煽られて…ろくに効果が出ない商材に手を出し、3年ほどの時間と、相応の金額を無駄にしました。

だからこそ、非常に納得する話でもあり、またかつての失敗による、心とフトコロの痛みがうずく話でもあります。

ネットで数多く見かける様々な情報コンテンツ。
いわゆる「稼ぐ」系のものもあれば、「モテ」系のもの、「ダイエット」系のものや「健康」系のもの…数を挙げればきりがないでしょう。

私自身はモテ系やダイエット系、健康系などに習熟しているわけではありません。
そこで、集客やマーケティングを例に「本物」と、「まがい物」の区別の付け方について、私なりの見解をまとめておきます。

(1)返金保証(リスクリバーサル)
慣れないうちは、返金保証付きかどうかで区別するのが一つの手です。

もちろん、返金保証がついているけれど酷いクオリティのまがい物もあれば、返金保証がないけれど、非常に素晴らしい本物もあります。

それらを見分けるのは難易度が高いのが現状です。
まずは、単純に返金保証の有無で区別してみてください。

本来の返金保証とは「顧客にリスクを負わせないための【覚悟】」を形にしたものです。
いくら「顧客第一主義」などと口にしても、それが形になっていないければ、絵に描いた餅。

実際に自分の立場に置き換えてみればわかることですが、「返金保証」をつけるのはかなり勇気が入ります。
それだけの覚悟を示しているかどうか。それが返金保証です。

なので、返金保証の有無で区別するのがわかりやすいと言えます。

気をつけなければならないのが、返金保証の条件です。
いろいろと条件をたくさんつけて、事実上返金請求できないようにしている人もいます。
そういったものに関しては一切避けて下さい。

また。
たまに「覚悟のない人はお断りしているので、返金保証はつけません」という人はいます。
これも、全て回避して下さい。

確かに「いざとなれば返金すればいいか…」という心構えではうまくいきません。

ですが、初めて取引する相手に対して「覚悟のない人は…」というのは全く筋違いです。
返金保証の趣旨は、買い手のリスクを売手が負う覚悟です。リスクリバーサル…文字通り、リスクをリバース、逆転させているかどうか、その覚悟があるかどうかということです。
その覚悟がないことを相手に転嫁しているのが「この「覚悟のない人は…」という、返金保証を付けない正当化です。
一番覚悟がないのは、その人本人の事でしょう。

とはいえ、その内容が一部の上級者向けのものかどうかで分かれます。
すでに「そのコンテンツを提供している人の何らかのもの」を学んで勉強した人が、上級コースに申し込む際に、「返金保証はつけません」というのは、全く問題ありません。すでに、その人と一度取引することで、ある程度リスクが軽減されているからです。

この、初めてのものか、それとも上級コース向けのものか。
そういった区別をつけるのも難しいので、まずは「覚悟がない人は…」といった言い回しは全て回避するのが無難です。

(2)お客様の声
いわゆる「お客様の声」が出ているようなセールスページであれば、一つ気をつけて見てほしい点があります。
その「お客様」は次のうち、何を話しているのかです。
それは、「事実」でしょうか、「意見」でしょうか、「推測」でしょうか。
ここで必要な情報は「事実」だけです。

例えば、
「非常にわかりやすい講義だったので、とても納得しました。これならすぐに売上二倍というのも夢ではありません」
というお客様の声があったとします。

ここに「事実」はどれだけあるでしょうか。
数えてみてください。

正解は、0です。事実は一つもありません。
「非常にわかりやすい講義」→意見
「納得」→意見
「すぐに売上二倍」→推測
です。

特に、集客がうまく、教える内容も「納得」させることがうまい、でも結果が出ないようなことを教える人がいます。
いわゆる「信者モデル」と呼ばれる方式です。
その教える人をどうやっても超えられないような仕組みになっています。

超えられるかどうかは問題では無いので脇に置きます。
問題は、信者を周りに侍らせて、いいことばかりを言わせている、ということも考えられるのです。

必要なのは事実です。
趣味や道楽で勉強するわけではないでしょう。何らかのほしい結果や変化があってこそ、です。

実際に何らかの「結果」という「事実」をお客様がいかに述べているかどうか。
これにつきます。

以上、初心者向け、ネットに溢れる情報コンテンツの真偽見分け方のコツです。

余談です。
このFXトレーダーの知人は、このテキストを勉強してから、勝率が上がったとのことです。
この「勝率が上がった」というのは事実です。役に立つテキストなのでしょう。

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