墜落事故から学ぶ,本当に深刻な事態とは何か

墜落事故から学ぶ,本当に深刻な事態とは何か

墜落事故から学ぶ,本当に深刻な事態とは何か
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先日,たまたまテレビのニュースを聞き流していました。
ヘリコプター墜落,という痛ましい事件でした。

確か,自衛隊機かなにかで,4名中3名が行方不明…そんな報道でした。

聞き流しながらなので,きちんと記憶はしていません。
ですが,
「ん?」
と思うことが1つありました。

それは,
「計器の異常に,全員が気を取られていて,機体の姿勢の異常には気づかなかった」
…というような話でした。

記憶,記憶…といううろ覚えの話を書いていたら,たまたまEvernoteに関連コンテンツが表示されたので,一部コピペしておきます。

2017/09/08 2:30
日本経済新聞 朝刊
 海上自衛隊のヘリコプターSH60Jが8月26日夜に青森県の竜飛崎沖に墜落、乗組員4人のうち3人の行方が分からなくなった事故について、海自は7日、人為的ミスが原因との調査結果を公表した。方位指示器の誤差を復旧する作業中、バランスを崩して墜落、水没したという。
“ヘリ墜落「人為的ミス」”

世の中,異常というものは,非常に注意を引きます。
この墜落の話を,別の例で表現するならば…

自動車を運転していて,オイルランプが点灯しているのに気がついた。
オイルランプに気を取られていて,前方不注意になり,前の車に追突してしまった。

こんな感じでしょうか。

スピードが出てなければ,追突したところで,そこまで「悲惨」な事態にはなりません。
ですが,これが飛行機だったら…悲惨でしかない結果となってしまったのです。

人体でも,基本的に同じです。
歯が痛いと,注意力のほぼ全てが歯の痛みに持って行かれます。
他に注意を向けることができません。

しかも,歯の痛みは,慣れることも忘れることもなかなかできません。
仮に,慣れたとしても,「慣れる」ために膨大な意志力をつぎ込んでいます。
他に意識や注意を向けることができなくなるでしょう。

さて,この歯の痛みを我慢していると…もしかしたら恐ろしい事態になる可能性があるかもしれません。
つまり,一般的には頭痛と歯痛では,歯痛のほうが痛みの程度は強いと言えます。
つまり,歯が痛いと,他の痛みに気づきにくくなります。

歯の痛みで,命を落としたり意識不明の重体…という事態になることは,あまりないでしょう。

ですが,頭痛を放置し続けたら,脳内の血管が…いわゆる脳溢血や脳梗塞などで倒れたら,命に関わる事態です。

歯の痛みをこらえ続けることで,これらの,より深刻な異常に注意がまわならなくなる危険性があるのです。

マーケティングにおける,この頭痛と歯痛の問題は何でしょうか。
つまり,歯痛は目の前のすぐにわかる問題です。
一方,頭痛とは,本当に深刻な事態になりかねない,より本質的な問題です。

多くの場合,マーケティング上の課題は,
「集客」
です。

つまり,新規顧客獲得ができない,ということが問題になります。
これは強い痛みです。
ですが,それは本質的な痛みなのでしょうか。

ここで言うところの,「歯痛」ではないでしょうか。

つまり,頭痛…言い換えると,より深刻で,より優先的に解決すべき問題が他にあるのではないか,ということです。

あくまでも一般論ですが,「リピート率」や「客単価」が低いうちに,必死に集客だけを頑張っても,いつまでも「貧乏暇なし」
あるいは,
「骨折り損のくたびれもうけ」
を体現するたけで終わります。

ですが…実際に目の前に顧客がいないから,必死で目の前の顧客を追いかけてしまう。
挙句の果てに「値引き」すらしてしまう。

ですが,ビジネスは「お金儲け」が必要です。
「儲け」
とは
「利益」
です。値引きしたら,利益が減るだけです。

つまり,目の前の痛みに気を取られて,より深刻な事態を見過ごしている,ということになります。

その行き着く先が…墜落という重大な事故に繋がるのです。

最後に。
3名行方不明とのことですが…おそらく,絶望的でしょう。
慎んで,お悔やみ申し上げます。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

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