こんにちは。
アップスタッツ経営研究会
セールスコピーライターの飯山です。
アップスタッツ経営研究会
セールスコピーライターの飯山です。
日本語変換システムであれば,
やはりジャストシステムのATOK。
…と思っていたのですが。
ずっと使い続けていた
ATOK2009年版から,
昨年アップデートして
ATOK2014年版に切り替えたら…
漢字変換の精度が一気に下がりました。
これには非常にがっかりです。
がっかりしながらも
毎日使っていたのですが,
思い切ってその原因を
調べてみることにしました。
その結果,
正確な原因は分からないのですが,
どうやら「強すぎる学習機能」が
弊害を起こしているようです。
例えば。
「カピバラ」と入力したいときに,
うっかり「かぴばr」で
変換してしまったとします。
当然ですが,出力は「かぴばr」です。
この場合,この「かぴばr」を
学習してしまうようです。
そして,推定変換機能によって,
「かぴば」まで打ったときに
出てくる候補が,「かぴばr」。
毎回これが出てきてしまうのです。
今こうして文字入力していても,
「すいていへんかんきのう」と
入力すると,「推定変換昨日」と
出てしまい…それをうっかり
確定してしまったので,
このように毎回候補に出てしまいます。
明らかな誤字にもかかわらず,
その変換履歴がそのまま
推定変換候補として毎回表示されるのです。
これには毎回イラっとします。
イラッとしたままでしたが,
今回思い切って整理することにしました。
過去の推定変換機能に基づき,
どんな変換履歴が登録されているのかを
調べてみたところ…まあ酷い。
単語の途中で
うっかり確定ボタンを押してしまい,
そのまま登録されてしまったもの。
あるいは誤入力に他の推定変換機能が働いて,
地名のズラリと長い名前が
一気に出力され…
そのまま確定履歴として登録してしまい,
そのまま残っているものがたくさん。
そういったものを
一つ一つ削除していたのですが,
段々面倒になってきたので
イライラして一気に削除してしまいました。
ここ1年くらいの確定変換に基づく
学習内容をリセットしたことになります。
それでも,
イライラしながら一つ一つ
削除していくよりはいいでしょう。
その中で思ったのが,1つ。
間違って覚えてしまったのを,
ボタン1つで削除できる…
というのは実にラクでいいものです。
人間の頭の中は,そうはいきません。
記憶や知識もひとつでしょう。
それ以上に面倒なのが,マインドセットやビリーフ。
ビリーフ(belief)とは,
いわゆる固定観念のこと。
過去の経験などから
「こうしなくてはいけない」
「こうあるべきだ」
と感じてしまっていること。
これがあればこそ,
それこそATOKのように
推定変換が働き…
ほぼ自動的に意思決定ができる
というメリットは,
あるにはあります。
人間は考える,
ということが苦手だったり…
あるいは労力を使うので,
そこで省エネにしたいという思いから,
ビリーフという
推定変換機能が働くようになりました。
例えば。
「売上アップ」
と見ると,
「汚い」とか,
「見苦しい」とか
「無様」だとか。
あるいは,
「セールス」と聞くと,
「罪悪感」とか
「嫌悪感」とか。
ほぼ自動的にこれらの反応が
出てくる人がいます。
私のような「集客代行」を
生業にしている者が,
「売上アップには~」などと
言ったりすることで,
相手にこのような反応を
引き出してしまうと,
話はそこで終わりです。
あるいは,
「良い商品やサービスでれば,
売り込まなくても売れる」
などという神話も,これに該当するでしょう。
本人としては,
「それは何かが違う…」
と多かれ少なかれ意識していたとしても,
ビリーフとしてこびりついているものが,
推定変換機能によって
そのまま出力されてしまいます。
一度身につけたものは,
そこで強化され続けてしまうので,
これを修正するのも大変です。
こういった現実を目の当たりにすると,
キーボードのボタン1つ2つで,
綺麗に消去できるというシステムは…
ある意味実にうらやましいと言えます。
さて,ではどうしたらいいのでしょうか。
ビリーフという,
これまで生きてきた固定観念などを
どうにかしようとするわですから,
そう簡単にできるものではないでしょう。
最初に意識していかなければならないのは,
ビリーフというものは,
ATOKのように,
ボタン1つで処理できるような,
インスタントなものではない。
これを心に刻み続けることからはじめるべきでしょう。
続きはまた明日。
<参考>
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あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平