ガイドの奥にある本当の価値

ガイドの奥にある本当の価値

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ここ最近、マーケティングとかコピーライティングとは全く関係ない分野について、勉強しています。
様々なコースがあるのですが、あるコースを勉強して、そのコースを完了すると…次のコースが待っています。

個人的に、素晴らしいと思う点が1つあります。
それは、
「次はこのコースを勉強してください」
というコースガイドがきちんと整備されていることです。

たくさんあるコースの中から、特定の目的で勉強を始めた時に、
「その目的であれば、自分が今受けるべきコースはコレ。それが終わったら、次はコレ」
と、そのガイドを見ればどれを勉強すれば良いのかがわかるのです。

10年ほど前のことです。
あるコピーライティングの教材を入手しました。
仮に、教材Xと称しておきます。
けれど…難しくてよくわからない。
結局その教材はほとんど見ること無く部屋の片隅で埃をかぶっています。

ある時。
その教材の販売主が、別のセミナーで質疑応答をしていました。

「『私は教材Xを買ったのですが、どうも内容がよくわからず、なかなか結果が出ません』という質問が来ています。まあ当たり前でしょう。あれは上級者向けの教材です。おそらくこの質問者は、コピーライティングを初めて学ぶということでしょうから、結果が出ないのも仕方がありません。まずは教材Aを買って下さい」

怒りを通り越して、呆れてしまいました。
「当たり前でしょう」
とのことです。そもそも、その上級者向けの教材を初心者に売ってしまっている時点で、何かがおかしいのです。

結果的に、この販売者は、
「売上が全て」
という儲け至上主義者でした。
「自分の稼ぐ姿を見て、学んで欲しい」
とのこと。

儲け至上主義ならば、初心者になぜ上級講座を売ったのかが謎です。
もし、
「この教材Xは初心者のあなたには難しいかもしれません。まずは教材Aで基本を勉強して下さい」
と一言言えばそこに信頼関係が生まれます。

けれど、購入者がその教材を活用できようとそうでなかろうと、売れればいい…という姿勢を見せたのです。

さて。
冒頭のコースの勉強です。
もし、最初から難しいコースを勉強してしまったらどうなるでしょうか。
そのコースを投げ出してしまうことでしょう。
投げ出してしまったらどうなるのか。
言うまでもありません。次のコースが売れることはないのです。

難易度順に、きちんとしかるべき順番で学ぶことができるコースガイドがあればこそ、一つずつ順番に勉強できるのです。
一つ一つの売上は大した金額ではないかもしれません。
ですが、積み重なることによって、それなりの金額になります。

勉強する側は、順番通りに学ぶことで確実に勉強して内容を理解して、次に進めます。
提供側は、一つ一つ勉強してもらうことで、結果的にたくさんのコースを勉強してもらうことが出来ます。

前者のコースガイドを用意した側と、後者の儲け至上主義で、売れれば何でもいい。
さて、どちらを目指すべきでしょうか。

個人的には、儲け至上主義が良いも悪いもありません。
ただ、儲け至上主義は結果的に儲かりません。

世界ナンバーワンマーケティングコンサルタントのジェイ・エイブラハムは、「卓越の戦略上級編」でこのように述べています。
「あなたの目的は、金持ちになること、であっては ならない。目的が金持ちになること、という人は、絶対に金持ちにはなれないから、である。ここで言う目的とは、あなたに何ができて、他人に対して何をしてあげてきたか、に深く関わっている。 」

本当に儲けたいならば…顧客を先に儲けさせることしかないのでしょう。

コースガイドそのものは販売できるものではありません。
ですが、コースガイドを作ることで、顧客は安心して今の自分にあったコースを選んで勉強することができるのです。

ですが、まず自分が儲けようと思うのであれば…コースガイドなど不要でしょう。
口先三寸で言いくるめて売り込んでしまえば良いのです。
後でクレームになろうとなんだろうと、知ったことではない、ということでしょう。
今回のこの販売側は、クレームどころか、さらに別の教材を売りつけようとしていました。

教材Xを売りつけて、よくわからないと混乱している人に教材Aを売る。
教材Aを売って、後から教材Xを追加販売する。

結果的にどちらも教材XとAを手に入れていることになります。
ですが…そこに信頼関係はあるのでしょうか。

少なくとも、私は教材Aを買わず、その人のメルマガ全てを登録解除し、たまにFacebookで上がってくる度に非表示にして「不快です」という選択肢をクリックしています。

たかがコースガイドです。
でも、コースガイドというものの奥にあるのは、せっかく買ってくれた人勉強しやすいようにする、という意図を形に示したものです。
これが…結果的に、売上を伸ばすことに繋がるのです。

実践すること自体は簡単です。
例えばWEBならば、
「初めての方はこちら」
という項目を用意するところから始めてみてください。

最後に。
教材Xは、私にとっては難しすぎる内容でした。
あれから10年ほど経ち、今の私には理解できるかもしれません。
ですが、未だに見ようと思えません。

もし本当に教材Xが素晴らしかったとしても、買ってもらっても、見てもらえないという現実がここにあります。

あなたがもし「ウチの商品やサービスは良いものだから、売り込まなくても売れる」と心の何処かで信じているならば…。
この「教材Xは最高の教材かもしれない…」という可能性を考えてみてください。

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