こんにちは。
アップスタッツ経営研究会
セールスコピーライターの飯山です。
今日は,
「愚直に真似をすれば成果は出る」のウソホント
というテーマです。
10年近く前の話です。
ある知人の女性から,
興味深い話を聞きました。
彼女は,
アニメキャラクターやロゴを,
下書きもせずにペン一本で
ささっと簡単に描き写せるそうです。
私が知る限りでは,
芸術系のスキルに特化した
教育を受けているわけではありません。
帰国子女で,卓説した
互角力の持ち主です。
けれど…
何となく,アニメキャラクターの
絵が描けてしまうのだそうです。
子どもが喜ぶから
何となく描いている。
別に好きでもなければ
嫌いでもない作業。
得意だとも苦手だとも思わない
のだとか。
ポイントは…
彼女の強みは,語学力です。
語学力を強みの一つとして
ビジネスを展開しています。
もともと,
帰国子女という経歴があるから,
その強みを活かしたのでしょう。
これは
「強み」
「特技」
を,彼女自身が自覚している
パターンです。
一方。
絵を描くスキル。
これは,
彼女自身が,
「強み」
「特技」
だと自覚していないパターンです。
このように考えると,
「得意」=「好き」
とは限らなければ,
「特技」=「好き」
とも限らないということのようです。
私は,
「話すこと」
について,
「苦手意識」
があります。
得意だとも好きだとも
思っていません。
極めて劣っていたので,
訓練に訓練を重ねて,
かろうじて人前で話す時に
無様な醜態を晒さずに済んでいる…
という認識です。
一方。
私が士業として仕事をしている時のこと。
相手方と交渉しなければいけない
案件が多々あります。
電話で交渉する様子を,
そばで聞いていた事務員が
唖然として…
呆れるように,
「よくそんなに次から次と
畳み掛けるように言葉が出てきますね」
と言われたことがあります。
私は,
交渉事など苦手な仕事の象徴。
毎回必死です。
けれど,
傍から見ている分には,
「言葉巧みに相手を畳み掛けていく」
様子なのでしょう。
世の中,
「自覚なく」
特技を発揮することがあるようです。
さて。
「愚直に真似をすれば成果は出る」
これは本当なのでしょうか。
私の見解を先に述べます。
「運が良ければそうなる」
と言う他ないでしょう。
例えば…メルマガ。
ある会社が,
「毎週メルマガを発行していましたが,
毎日メルマガを発行するようになったら
売上が倍になりました」
と言っているのを聞いたことがあります。
では…
もしその会社が
セミナーを開催して,
「毎日メルマガを書きましょう」
などと言ったらどうなるでしょうか。
おそらく…
週1回メルマガを発行していた会社が
毎日発行に切り替えたら,
売上は伸びることでしょう。
ここにウソはないと思われます。
では,
これを以て
「愚直に真似をすれば成果は出る」
というものに該当するのでしょうか。
私は…
5年近く間日にブログを書き続けています。
「何となくできている」
のです。
上述の
「何となくキャラクターの絵が描ける女性」
と同じようなものでしょう。
何となくできてしまうのです。
例えば,
道を歩いていて,ちょっと気になる
何かを見つけたとします。
「今日のブログのネタはこれにしよう」
と決めます。
決めたのは,
ネタ元だけ。
ところが。
いざ書き始めると…
何も考えていにないのに,
タイトルからオープニング(書き出し)
論理展開,結論まで書けてしまいます。
キーボードを叩きながら,
すらすらと文字が出てくるのです。
だから…
「人に教える」
こともできません。
以前に,
「あなたのようなブログ記事を
書けるようなりたいのですが,
どうしたらいいですか?」
と尋ねられました。
答えられませんでした。
「毎日書いているので,
気がつけば記事ができている」
のですから。
さて。
もし私が,
「ブログは毎日書き続ければいいのです」
と言ったらどうなるでしょうか。
書ける人もいれば,
書けない人もいます。
その
「教えの内容」
と,その教えを受けた側の
持っているスキルや能力が
一致すれば,
実行できます。
そして…
「言われたとおり愚直に真似をしたので
成果が出ました」
という,
「お客様の声」
ができあがります。
ただ,
「教えの内容」
と,その教えを受けた側の
持っているスキルや能力が
一致するかどうかは
わかりません。
極端ですが,
教える側すら自覚がなく,
教わる側はもっと自覚がありません。
息を吸って吐くように当たり前に
できてしまうことを,
「特技」
だと認識するのは難しいことです。
だから…
「運が良ければ成果が出る」
ということなのです。
ある手法を試して,うまくいかない。
それは十分にありえることです。
致命的に相性が悪い可能性もあるのです。
私は…冒頭の女性とは逆で,
絵を描く能力は欠如しています。
昔…あるセミナーで,
「隣の人の似顔絵を描く」
というワークがあったのですが…
私の描いた絵を見た相手は,
怒って帰ってしまいました。
「これからはマンガとイラストの時代だ。
愚直にマンガやイラストで宣伝すればいい」
と言われたら…
私は,100年経っても
成果は出せないでしょう。
人間は,
学べばどんなスキルでも
身につくでしょう。
この点にウソはありません。
ですが…
ある人がそれを学ぶのに1年で
済むかもしれませんが,
別の人は10年掛かるかもしれません。
結論としては,
「◯◯(特定のノウハウ)さえやればいい」
という人には近付かないでください。
その人は◯◯で成功したかもしれませんが,
あなたが本当に◯◯に向いているかどうかは
わかりませんから。
あなた自身が◯◯に向いていると
思うのであれば話は別です。
結局のところ,
ビジネスで成果を出すには,
「得意なこと,やっていて苦にならないこと」
かつ,
「成果につながること」
をやり続ければいいのです。
あなたにあったやり方で,
あなたなりの成果を手に入れてください。
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あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
追伸
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