【番外編】30年経っても色褪せない一つの言葉

【番外編】30年経っても色褪せない一つの言葉

【番外編】30年経っても色褪せない一つの言葉
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こんにちは。
アップスタッツ経営研究会,
集客代行業をしております
セールスコピーライターの飯山です。
 
 
 
先日,ネット上で
ある「単語」を見かけました。
 
 
定義【永訣(えいけつ)】
永遠に別れること。
また、死別すること。永別。
 
 
さて…
あなたは「永訣」という
言葉を聞いて,
どんなイメージを抱いたでしょうか。
 
 
私は…
小学校の教室内の風景と…
そして曇り空と霙(みぞれ)です。
 
 
 
なぜか。
 
 
有名なので,
あなたもご存知かもしれません。
 
 
宮沢賢治の作品,
「永訣の朝」
です。
 
 
 
夜,親に部屋の電気を消されても,
外の街灯の薄明かりで
読み続け…10歳になる前から
メガネが手放せないくらい
本が好きだった私です。
 
 
もちろん,
宮沢賢治の作品は
いくつも読んでいました。
 
 
ですが,
「詩」
というものはどうにも苦手。
食わず嫌いで目にする機会がなく…
 
 
たまたま,
小学生時代に
国語の授業で
目にした詩がこの
「永訣の朝」
でした。
 
 
「永訣の朝」という作品自体は,
いまとなっては著作権が切れているため,
ネット上でいくつも上がっています。
興味がありましたら検索してみてください。
 
 
 
ざっくりと言ってしまうと,
まだ24歳の妹との
永訣の別れを詠った作品です。
 
 
 
作品そのものの凄さや批評は
このブログの目的ではないので
詳細は省略します。
 
 
伝えたいのは
言葉が持つ,
脳裏に情景を
想起させる力です。
 
 
この
「永訣」
という言葉は,
ほぼ日常では使われません。
 
 
私にしてみたら…
小学校の授業以来,
約30年ぶりに出会った単語です。
 
 
30年ぶりにも関わらず,
その単語を見た瞬間…
 
当時の授業風景。
そして…授業中に詩を読んで
脳内に描いた風景。
 
 
これがほぼノータイムで
脳裏に展開されたのです。
 
 
まさに…
圧倒的なイメージ力
という他ありません。
 
 
 
これは…
「永訣の朝」
という作品,
そして
「永訣」
という言葉の力
がもたらした結果だと言えます。
 
 
 
ことわざでは
「百聞一見に如かず」
と言います。
 
 
百回聞くよりも,
たった一度でも
自分の目で見たほうが
確かだという意味になります。
 
 
ですが…
今回は逆です。
あえて言うならば,
「百見一聞に如かず」
とでも言えばいいのでしょうか。
 
 
WEBマーケティングにおいても,
1枚の写真のほうが,
100の言葉よりもわかりやすく
伝えられるかもしれません。
 
 
ですが…
たった1つの言葉が
脳裏に引き起こす1つの情景は,
写真が100枚であろうと
1000枚であろうと…
文字通り束になっても敵いません。
 
 
約30年という時間を越えて,
当時,脳裏に描いた情景が
今なお描かれるのですから。
 
 
 
ただ,
残念ながら,
これは宮沢賢治だから…
なのかもしれません。
 
 
実際,
1つの言葉がトリガーになって,
脳裏に一つの…
鮮やかな情景を思い描かせることなど
めったにないでしょう。
 
 
 
コピーライターとしては,
そんな…強烈に
脳裏にイメージを叩き込むような
言葉を考えたいとは思います。
 
 
ですが…
思うだけです。
 
なぜなら。
「身の程を知るべき」
だからです。
 
 
それは…
セールスコピーの話ではありません。
 
 
敢えて言うならば,
芸術の世界の領域です。
 
 
創造力を以て為すべき事柄となります。
 
 
そして…
コピーライターが,
芸術を目指すというのは,
「己をわきまえない行動」
だと言えます。
 
 
なぜなら…
芸術とは,
自らの世界観を表現するものです。
 
 
一方…
コピーは「広告」です。
 
つまり…
クライアントの販売したい
商品やサービスを表現して
1つでも多く問い合わせや
販売に繋げなければならないからです。
 
 
 
 
学校の教科書に載るような…
あるいは30年経っても,
脳裏の情景を色褪せさせないような…
 
そんな言葉を考えて,
コピーに使う。
 
 
不可能とまでは言いませんが,
あまりにも非現実的です。
 
 
 
それでも…
やはり
「言葉」
を扱う専門家としては
憧れざるを得ません。
 
 
 
 
 
言葉は,
知れば知るほど,
自分の伝えたい意図を
正確に相手に伝えることができます。
 
 
例えば…
今回の
「永訣の朝」
は,
 
「永訣」
でなければならなかったのでしょう。
 
「死別」
「永別」
「永遠の別れ」
などの言葉ではなく
「永訣」
でなければならなかったのでしょう。
 
 
これは…
宮沢賢治が
「永訣」
という言葉を知っていたから
使えたことなのでしょう。
 
 
繰り返します。
 
言葉は,
知れば知るほど,
自分の伝えたい意図を
正確に相手に伝えることができます。
 
 
オリコンにおいて
4つの年代にわたって
シングルチャート1位を獲得した
唯一のソロ・アーティスト,
シンガーソングライターの中島みゆき。
 
 
伝聞ですが…
彼女は
「自分の伝えたい意図を
正確に表現する言葉が存在しない」
と苦しむことがあるそうです。
 
 
このレベルまで来ると,
完全に異次元のレベルですが…
 
 
それでも,
たくさんの言葉を知れば知るほど,
発信するメッセージに
厚みが出ることでしょう。
 
 
実際にその言葉を
使えるかどうかは別にして,
ですが。
 
 
コピーライターとして
「書くこと」
は大事ですが…
同じくらい,
「言葉に触れて,
言葉を吸収する」
ことも忘れずにいたいものです。
 
 
今日は…
1つの言葉が
30年経っても
色褪せること無く
イメージを想起させられる。
 
 
そんな稀有な例を
紹介しました。
 
 
 
 
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あわせてご覧ください。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
 
 
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