「勉強」すれば「上達」したり「成果が出る」のか

「勉強」すれば「上達」したり「成果が出る」のか

「勉強」すれば「上達」したり「成果が出る」のか
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20年くらい前のことです。
当時はまだ大学生であり、司法書士試験の受験生だった頃です。
とあるマンガにハマっていました。
「ナニワ金融道」という作品です。

「商業の町大阪を舞台に、消費者金融会社「帝国金融」の営業マン灰原達之と、借金にまつわる因業深い人間模様を描いた作品。連帯保証人になった彼氏の借金の肩代わりをしてソープ嬢になる女、ご祝儀を盗まれてしまい穴埋めに奔走したあげく取り込み詐欺に手を出し破滅する男、詐欺的先物取引で全てを失う小学校教頭、法律の網の目をかいくぐる闇金融業者、更にはライバル企業との対決など、様々な人間や社会の裏表を描く。」(Wikipediaより)

非常にアクの強い作品ではあるのですが、司法書士試験を勉強していることもあり、
「法の網の目をくぐる」
描写などを見ると、楽しいものでした。

その中で、登場人物の一人が、とても興味深いセリフを述べていました。

「畳水練で泳げるようになる人はいない」
というもの。
正確な言い回しかどうかまでは覚えていませんが、非常に印象深いセリフです。
なぜなら、それから読み進めていく上で、思い知らされたからです。

作中に、司法書士試験の勉強をしている登場人物がいます。
彼が、ある書類を作成しました。
この「ナニワ金融道」は、書類の内容まできちんと書いてあるので、とてもリアリティが高い作品でもあります。
その書類を見て、
「あ、この法律制度は、こんな場合に使うのか」
と驚いたのです。

もちろん、司法書士試験の受験生である以上、その作品のその場面で使われた法律制度は知っています。
知っているだけです。
作品のストーリーに沿って読み進めていく中で、
「この展開を打開するのに、どうしたらいいのだろうか…わからない」
と読み進めていたのに、いざ、その法律制度が登場すると、
「あ、その手があった…」
となったのです。

まさに、受験勉強は、
「畳水練」
です。畳の上で泳ぐ練習をしても泳げるようにはならないのです。

話は変わります。
毎日、大量に送られてくるメールの中に、ある宣伝がありました。
それは、ゴルフに関する本です。
私は、幼いころに大怪我をして以来、どうも球技はダメです。
ゴルフをプレイすることもありません。
ごく稀に、テレビで見る程度です。
やったことのない立場なので、正確ではないかもしれません。
…ですが、なぜ
「ゴルフの本」
というものがあるのか、少々不思議に思いました。
もちろん、ルールブックということであれば話は別です。
ですが、本当に上達したいのであれば、経験者やコーチなどから直接教わらないことには上達しないのではないでしょうか。
…その教わる内容を、文字と写真にすることで、コンテンツとして確立しているということなのでしょう。

とはいえ、
「練習」
しないと上達するはずがありません。
世界最高峰のプレイヤーから直接教わったとしても、練習しないと上達しないのです。

定義【練習】
技能・学問などが上達するように繰り返して習うこと。

ここでのポイントは「繰り返し」です。
1回やって、完璧に出来る…ということはまずないでしょう。何度も繰り返すことで、より上達することが練習なのです。

では、これが「売上アップ」や「集客」だった場合、どうなるでしょうか。
例えば、コピーライティングに関する本を読んだとします。
その本を読んだだけで、コピーは上達するでしょうか。
コピーは書かないと上達するはずがありません。
ということで、チラシを作ったとします。
これで上達するでしょうか。

ここまでだと、ただの畳水練レベルです。
では、本当に練習する、ということはどういうことか。
もちろん、そのチラシを配布しなければいけません。

なぜでしょうか。
勉強で言うところの、問題集から練習問題に挑戦して…答え合わせをしないようなものです。
勉強は間違えて、そこから何をどう間違えたのかまで理解して、その上で学力が付きます。
答え合わせもせずに、問題を解きっぱなしでは、実力などつかないでしょう。

チラシなどのコピーを書いて、実際にその広告を世に出さない、というのが、この解きっぱなし状態です。
実際にチラシを撒いて、反応率を測定しないことには、そのコピーの良し悪しを判断することなどできないでしょう。

最後に。
セミナーで教わったことを実践した結果、上手く行かなかったとします。
その時こそ、
「なぜうまく行かなかったのか」
を分析しなければなりません。

例えば、セミナーで
「DMを出す」
ということを教わったとします。実際にDMを出したとします。反応がなかったとします。
そんな時に、
「DMなんて出しても無駄じゃないか」
などと思う人がいたら…そんな時こそ、先ほどの「練習」の定義を思い出さなければいけません。

何でも1回目から100%完璧にこなせる超人であれば、DMを出して反応がなければ
「DMなんて出しても無駄じゃないか」
という評価は正当でしょう。
ですが…1回やって必ずうまくいく、という前提で成果が出ずに嘆く…というのは、少々自分の能力を上方修正しすぎです。

学んだこと、習ったことは実践しましょう。
実践して…うまくいくように練習が必要なのです。
その練習の先に、
「欲しい結果」
があるのです。

<予告>
6月29日(水)13時30分〜16時30分
東京から書籍を執筆した、あの東証一部上場のコンサルティング会社、船井総研出身のコンサルタントを札幌に招いて出版記念セミナーまた読書会等を企画しています。
参加者にとって最大の価値を得てもらうために、読書会がいいのか、それともセミナーがいいのか。
内容はまだ検討をしています。
ですので、まずは、この日時を空けておいてください。
なお、開催場所はこちら。
 
札幌貸し会議室まなBiz
http://mana-biz.jp/?page_id=

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