え〜っと、それって何だっけ?

え〜っと、それって何だっけ?

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突然ですが、ちょうど2分のこちらの動画をご覧ください。

CM LED 「10years Live」篇

 
 
この話は一旦脇において、別の話です。
参院選の選挙戦が始まりました。
選挙活動に関してある方から、なかなか興味深い話を聞いたことがあります。
それは、ある候補者が選挙カーで、何度も何度も何度も何度も、ひたすら特定の政策について、訴え続けていたそうです。

ちょうど、そこは待ち合わせ場所だったらしく、完全にその訴える政策の内容は憶えてしまったのだそうです。
ただ…実際にその候補者に投票しなかったそうです。
その政策が、その方の考えに合わなかったからではありません。
他に応援したい候補がいたからではありません。
その候補者の所属する政党が、応援する政党と一致しなかったからでもありません。

単に、「誰」なのかわからなかったそうです。
ひたすら、政策だけをアピールし続けた結果、その人は「誰」なのか、そして「何党」なのかもわからなかったのです。

実際に候補者に投票しなかった…というのは正確ではありません。
投票したかしなかったかすら分からない、という表現のほうが、正確でしょう。
 
 
今日、スターバックスでコーヒーをすすりながら、仕事をしていた時のことです。
女性の店員が、
「試飲ですので、よかったらどうぞ」
といって、緑色のドリンクを頂きました。

飲んでみて、これはこれでなかなかおいしい。
…けれど、これって何だろうか。
飲んでみたもの、甘すぎて私の繊細さに欠ける舌ではよくわかりません。

そのまま、2時間ほど経過したら、今度は男性の店員が、
「先程飲まれたと思いますが、よかったらどうぞ」
といって、同じものを置いていき…今度は、その商品パッケージをきちんと見せていました。
スタバの抹茶
きちんとその商品をアピールすると同時に、その商品を特定できる情報も提供しなければ、買いたくても買いようがありません。
もちろん、店員に
「先ほど、試飲で提供頂いた商品は何ですか?」
と質問することはできるでしょう。
ただ、そこまでして買いたいかどうかはまた別です。
その一手間が面倒で買わない…という人はいるでしょう。

当たり前ですが、商品そのものと、その商品を特定するに足りる情報(例えば商品名とか)を合わせてアピールする必要があるのです。

 
 
さて、ここで問題です。
最初に、LEDのCM動画をご覧頂きました。
では、このLEDはどこのメーカーのものでしょうか。
思い出してみてください。
カンニングは禁止です。ページを上にスクロールしてはいけません。
動画のタイトルにメーカー名が書いてありますから。

 

あなたは、正しいメーカーを思い出せたでしょうか。

2年ほど前、実際に全く同じことをやってみました。
あるマーケティングのセミナーを開催した時のことです。
セミナーのオープニングで、この動画を流しました。
それから、普通にセミナーをはじめ…半分を過ぎたあたりで、参加者に、同じ質問をしました。
すると…
正答率は50%でした。
半分の人が、違うメーカー名を答えたのです。

素晴らしいCMだと思います。
LEDのベネフィットである、「10年間持つので、その間ずっと交換の手間も費用も掛からない」というメッセージが伝わります。
…ただ、そのメーカー名が、そのストーリーにリンクしていないので、憶えられなかったのです。

考えてみてください。2分のテレビCMです。
単純に、通常の30秒CMの4倍です。それだけCM放映権が掛かります。製作コストも掛かります。
それだけのコストを掛けて宣伝した結果…50%の確率で、競合他社の商品を買っていくことになるのです。

どれだけ素晴らしい政策を訴えても、その1票は対立政党に流れるのです。
あまりにももったいない話です。

きちんと、伝えるべきことを伝える、という「当たり前」のことを実践してください。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
飯山陽平

 

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