コピーの基本,「言ってはいけない」

コピーの基本,「言ってはいけない」

コピーの基本,「言ってはいけない」
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少々前のことです。
選挙に立候補した,とある候補者の選挙活動について報道されていました。

とある施設で,入所者に直接話を聞いて,率直な意見に耳を傾ける。
そんな様子を見て,私は
「惜しい!」
と思ったのです。

出馬した候補者が,施設に行って,直接入所者の意見に耳を傾ける。
この行為の問題点は何なのでしょうか。

ひとえに,
「票集めのためのパフォーマンス」
だと見られかねない行為だ,ということです。

その候補者の内心はわかりません。
本当に,その意見を肝に銘じて,当選した暁には政策に反映させるのか。
それとも,単なるパフォーマンスなのか。
それは知るよしもないでしょう。

ただ,外から見た行為だけで判断すると,
「パフォーマンス」
だ,と捉えられても仕方が無い行為でもあります。

だからこそ,私は
「惜しい!」
と思ったのです。

突然ですがここで問題です。
もし,この出馬した候補者が,ここであることをすれば,一気に
「パフォーマンス」
ではなく,本当に耳を傾けている,ということに信ぴょう性を出すことができます。

その「あること」とは何でしょうか。
考えてみてください。

話は変わります。
私は立場上,いろいろな人にアドバイスする機会があります。
司法書士として,法律関連のアドバイスをすることもあれば,セールスコピーライター,そしてコンサルタントとして,売上アップのためのアドバイスをすることもあります。
ですが,アドバイスをしたときに,その内容を本当に実行するかどうか,という観点で考えると,明らかな差があります。

もちろん,どちらも追跡調査しているわけではないので,正確な数字はわかりません。
けれど,これは私の力不足もあるのでしょう。
まだまだ,司法書士としてアドバイスしたときの方が,アドバイスを受けた側は真剣に耳を傾けています。

そして,本当に実行するかどうか,というところでは,法律相談を受けたクライアントの方が真剣さがあるのです。

もちろん,法律紛争と売上の問題では,単純に比較できるものではないでしょう。
ですが,後者も大事ではあります。

さて,先ほどの質問の答え,そして,より真剣に話を聞いていることが分かる,たった一つの行為。
それは何か。

メモを取ることです。

ちょっと想像してみてください。
テレビ報道で,政治家がどこかを視察しているとき,その政治家は何を持っているでしょうか。
手ぶらではないでしょうか。

立候補者が,施設を回っていろいろと話を聞いている時も手ぶらでした。
もったいない,惜しいと思いました。

もし,ここで懐からメモ帳とペンを取り出して,その話をしている人の前で,メモを取り出したら…
本当に話をきちんと聴いている,という信ぴょう性が上がります。

法律相談でも同じです。
自分のトラブルの解決画家糧いるのですから,
「あ,先生。今なんて言いました?もう一度言ってください」
と言って,一字一句メモを取ろうとする人の割合が多いのです。

もちろん,コンサルティングでも,そのようにきちんとメモを取る人もいることは確かです。

別の候補者が,
「聴く耳を持っている」
と執拗にアピールしていました。

このようにアピールするとどうなるのでしょうか。
「コイツは人の話を聞かないから,何度も何度もこのように言わなければならないんだな」
という反対のメッセージが伝わることになります。

実際,その候補者は,あるマスコミからの取材申込を拒否したため,
「聴く耳はどうした!」
と批判されています。結局のところ,聴く耳などない。これがその人の本質だったのでしょう。

もし,ここでその人が,何かの現場へ行き,そこでいろいろ質問をしてメモを取る。
「聴く耳を持っている」
と1000回言うよりも,本当にこの人は話を聴く人だ,という印象を与えることができることでしょう。

コピーにおいて,やってはいけないことがあります。
それは,自分の言いたいことをそのまま言ってはいけないということです。
アピールしたいことを,そのままアピールしたら,反対に取られかねないこともあるのです。

ではどうすればいいのか。
実際に行動してください。これに尽きます。

広告においては,「行動」という見える効果を乗せることはできません。
もちろん,WEB広告で,動画にすれば見られます。
ですが,紙媒体では難しいでしょう。

ならば,どうすればいいのか。

例えば,
「商品に自信があります」
ということをアピールしたい時に,

「ウチの商品は自信があるので,誰でも満足してもらえるに決まっています」
というコピーはどうでしょうか。
そんなコピーを見たら,私だったらウザいと思うでしょう。

ですので,言うのではなく,行動で示すしかありません。
「ウチの商品は,100人中,少なくとも95人以上は満足してもらえると確信しています。
ですが…それでも,多くて5名には,完全に満足してもらえるとは限らないとも言えます。
そこで,完全に満足してもらえる人からだけお金を払ってもらうべきだと考えるので,30日間返金保証をつけます。
ちょっとでも満足ではない,と思うことがあったら,すぐにお電話ください,速やかに返金いたします」

伝えているメッセージは同じです。
ですが,自信がある,ということを言うだけなのか。
それともリスクリバーサル,という行動なのか。
これだけで信ぴょう性が大きく変わるのではないでしょうか。

言いたいことは,言わないでください。
言いたいことは,行動で示してください。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

追伸
じゃあ自分の場合はどうしたらいいのかよく分からない。
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