メールボックスに,あるセミナーの案内メールが届きました。
興味があり,時間が合えばぜひ行ってみたい内容です。
残念ながら先約があり,断念しました。
それはさておき,そのセミナー案内のWEBページで開催日について,次のように書いてありました。
【21日(火)〜22日(木)(2日間)】
この日程が書かれている箇所は「画像データ」でした。
そして同じ画像がそのWEBページの中に,何度も何度も登場します。
以前に同じセミナーが開催されていた時は2日間のコースだった…ような気がします。
おそらく,ただの誤植でしょう。
【21日(火)〜22日(水)(2日間)】
が正しいのではないか…と思われます。
さて,この「やらかしてしまった」セミナー集客ページ。
どうすればいいのでしょうか。
言うまでもありません。
まずはWEBページを修正します。
そして,もう一度案内メールを送ればいいのです。
案内メールにの件名に【訂正】とか【お詫び】という文字をを入れればいいのです。
これで,メールの開封率が上がります。
そうなのです。
メールの開封率そのものが上がるのです。
なぜなら人は【訂正】や【お詫び】という言葉に反応しやすくなるからです。
人は,「正しく在らねばならない」という衝動を持っています。
基本的に「間違いは良くない」という価値観を持っています。
つまり,【訂正】や【お詫び】というものは,「間違っていたものが正しくなった」ということです。
興味を引きやすく,メール開封率が上がります。
開封率が上がれば,URLのクリック率が上がります。クリック率も上がれば…成約率も上がるのです。
このセミナーについて,申込期限が設定されていました。
このような,「セミナー開催日」という重大な誤りについてのフォローアップであれば,
「間違った日程を案内してしまいました。そこで申込期限を◯日延長いたします」
という案内も,正当性があります。
正当性のある申込期限の延長は,どんな効果があるのか。
いわゆる
「締切効果を連発」
するという,ある意味ウルトラCとなります。
いわゆる「閉店セール」は,希少性,緊急性,限定性が高いため,とても反応が高くなる傾向があります。
とはいえ「閉店セール」を連発することはできません。
そこで,
「申込期限」
ということで,閉店セール…とまでは言えないけれど,ある程度の希少性,緊急性,限定性が出ます。
特に,申込期限ギリギリになると「締切効果」が発生して,反応が高まります。
ですが,締切効果は通常,締め切り直前だけしか発生しません。
今回のように,セミナー日程案内を間違えた,という理由で締め切りを伸ばせば,無理なく「締切効果の連発」に繋げられるのです。
さらに,「案内を間違えたお詫び」と称して,参加特典を増やす,というテクニックも併用できるかもしれません。
このように,
「やってしまったミス」
そのものについて,なかったことにするわけには行きません。
ですが,その対応次第では,かえって集客につながるということもあるのです。
ついやってしまった時は,凹む前に「ラッキー」くらいに思って,善後策を講じて下さい。
なお…わざと間違えるのはご法度です。
くれぐれも,顧客を広告で騙すような真似はしないでください。
また…本当に間違えたからといって,しょっちゅう
【訂正】
【お詫び】
を連発することも望ましくありません。
なぜなら…連発すればするほど,内容に対する「正確性に欠ける」ことの証明につながるからです。
注目をあびるようになっても,信ぴょう性が下がってしまったら本末転倒です。
裏技,切り札,奥の手。
これは最後の手段として繰り出すから効果があるのです。
このような裏技は,使わずに済むに越したことはないのです。
最後に。
今回はたまたまセミナーの開催案内で日程にミスがあった,という実話でした。
ですが,この
「人は正しく在らねばならない」
という衝動に働きかけるアプローチは,工夫次第でいくらでも使えます。
セミナー以外の他業種でも使えるでしょう。
告知を間違えてしまった時…ぜひ,思い出して使ってみて下さい。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
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