大統領選挙からわかる人心掌握術

大統領選挙からわかる人心掌握術

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アメリカ大統領選挙の進行が、なかなか面白いことになっています。
依然として、共和党からの大統領選挙候補者ドナルド・トランプ氏の快進撃が止まりません。

ドナルド・トランプといえば、億万長者の不動産王。
もちろん、もともと政治家ではありません。
今回の立候補も売名行為ではないかという疑念すらありました。

それでもなお、共和党でトップの支持率を誇っています。

「大富豪」が「大富豪」であることには理由があります。
それだけ収益を上げられたから、とか、それだけビジネスの才覚があったからなど、必ず原因と結果の法則が作用しているのです。

人はある日突然金持ちにはありません。
ある日突然金持ちになった「ように見える」ことはありますが。

ドナルド・トランプが、なぜそこまでの億万長者になったのか。
そこは、さほど詳しいわけではないので詳細は省きます。

ですが、この大統領選挙の一連の流れを観ていると、
「ああ、確かに…」
と思うことがあります。

その上で、決定的だと思う瞬間がありました。
それは。

 

来年11月の米大統領選の共和党予備選に出る不動産王ドナルド・トランプ氏(69)の支持率が4割を超え、首位を独走している。先月のパリ同時テロ以降、テロへの不安が強まり、イスラム教徒の米入国禁止案など訴える過激な発言が支持拡大につながっている。
日本経済新聞 電子版. 2015年12月17日

イスラム教徒の米入国禁止案を聴いた時には、
「え?そこまで言っちゃうの?言い過ぎじゃないかな」
と思ったものです。

本当に驚いたのが、その後です。
この過激な発言によって「支持拡大」に繋がったのです。

人は、建前と本音を使い分けています。
アメリカという自由民主主義の国家においては、信仰の自由が確保されています。
別の言い方をすると、信仰の自由がある以上、信仰による差別をするわけにはいかないのです。
これが建前です。

そして、そんな建前をかなぐり捨てて、ドナルド・トランプはイスラム教徒に対する入国禁止を提案したのです。

アメリカは自由民主主義の国家…と言いつつも、信仰という点においては、キリスト教徒のシェアが圧倒的です。
そして、キリスト教とイスラム教の確執は…長くなるので避けます。
かの「イスラム国」も、キリスト教による「十字軍」を理由にあの残虐な行為の正当化をしているのです。
イスラム国でなかったとしても、多かれ少なかれお互いによく思っていないことはあるのでしょう。
…けれど。それでも建前として「信仰の自由」があるのです。

だからこそ、本当はイスラム教徒に対する不信感を抱えつつも口に出さなかったところ、ドナルド・トランプがぶっちゃけたのです。

本当は、イスラム教徒に対する不信感を口にしたかったのでしょう。
それでも言いたいことを言えずに、黙っていたところ、ぶっちゃけてくれた人がいたので…こっそり同意する、という形を取ったのでしょう。

その結果が、さらなる指示拡大なのです。

ドナルド・トランプは、他の人が言いたくても言えなかったことを口にしたのです。
本当は思っていることがあっても、それでも言えなかったです。
それを、堂々と口にするからこそ、
「よくぞ言ってくれた。私は言いたくても言えなかった」
とばかりに支持を広げます。

これが、彼なりの人心掌握術なのでしょう。

言いたいことをズケズケと言うとどうなるのか。
「敵を作る」
ことになります。
多くの人は、敵を作ることを恐れて、言いたいことを言えません。

ドナルド・トランプが大富豪である理由。
それが、この点です。人と同じことをやっていたら、人と同じ結果にしかなりません。
人と違うことをするから、人と違う成果を手に入れることができるのです。

怖くても、恐ろしくても、それでも言うべきことを言う。
その積み重ねが、今の彼の姿なのでしょう。

言いたいことを代わりに言う。これが、人の心を掴むのです。
さすがに、大統領選挙のような…そして、ドナルド・トランプのような、過激なことをいう必要はありません。
けれど…日常生活の中野、ほんの些細な不安や不満、「こうすればいいのに…」という声なき声を探り当て、代わりに言葉にすることができれば、人の心を掴むことができるでしょう。

 

 

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