新規顧客獲得をしてはいけない理由

新規顧客獲得をしてはいけない理由

新規顧客獲得をしてはいけない理由
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先日,Facebook広告の内容で,気になるものがありました。
あるセールスシステムの導入に関するものです。
あまり興味ないので,それがシステムなのか,それともソフトウェアなのかはわかりません。
ただ,一瞬思考停止するコピーを見かけたので紹介します。

そのシステムだか,ソフトウェアなのかの名称を,仮に「ABC」としておきます。

そのコピーは,確かこんな感じの内容でした。
「ABCを導入したけれど,うまく使いこなせていないと感じていませんか?」

別に,コピーライティングとか,マーケティングの話に限りません。
日常生活において,何か違和感があった場合,
「この違和感は何だろう…」
と考え続ける,という癖を持つと,思考能力や言語化能力を鍛えることができます。

例えば,コンサルティングにおいて,クライアントの話を聴いていたときに,
「ん?これは何かがおかしい」
という直感を抱いたとします。
ですが,「それ」が何かを特定して,言語化して,クライアントに説明できるかどうかは,日頃の努力の積み重ねです。

…ということで,話を戻します。

Facebook広告で見かけた,
「ABCを導入したけれど,うまく使いこなせていないと感じていませんか?」
というこのコピー。
何かがおかしいのですが,あなたにそれが分かるでしょうか。
考えてみてください。

話は変わります。
8年くらい前のことだったかと思います。
あるマーケティングセミナーで,こんな内容のものがありました。

売上を上げるには3つの方法しかない。
(1)顧客数の増加
(2)客単価の増加
(3)購入頻度の増加

…こんな内容です。
私がこれまでにブログやニュースレターで,何度も何度も書いてきた,世界ナンバーワンマーケティングコンサルタント,ジェイ・エイブラハムの「オプティマイゼーション(最適化)」というコンセプトです。
世の中にある売上アップの方法は,すべてこの3つのどれかに分類される,という考え方です。

当時の私は,
「うん,知ってる」
と思いながら聞いていました。

だからこそ,講師の次の一言に,驚愕して,頭が真っ白になりました。

「では,この3つの,どれから取りかかったらいいと思いますか?」

当時の私には,わかりませんでした。
実際,セミナーにおいて,どれなのかについて挙手する方式がとられていましたが,この(1)~(3)に,まんべんなく手が上がっていました。
結局,参加者もこの3つのどれから手を付けるべきか,ほとんどの人が分かっていなかったことになります。
(3つにまんべんなく手が上がっていた…ということは,3分の1の人が正解したことにはなります。ですが,単に確率だけで正解した人もふくまれるでしょうから)

そのセミナーに参加するような人にとっては,あきらかにコレが正解,というものはあります。
なぜなら,そのセミナーに参加したということは,前提として集客におけるセールスレターにおいて問題提起された内容に反応したからです。
すなわち,その問題に対して反応した,ということは,参加者は共通の問題を抱えている,ということになります。
(例 「人手不足で困っているあなたへ」というコピーで反応する人の中に,「リストラ」で悩んでいる人はいないようなもの)

このブログの読者であるあなたにとって,は,そのセミナー参加者と同じ問題を抱えているかどうかはは分かりません。
この3つの中のどれが正解なのかは脇に置きます。

ただ,それでも敢えて言うならば,(1)ではないことは確かです。
なぜか。
新規顧客の獲得は,コストや手間暇が掛かるから,後回しにした方がいい,という場合が多いからです。

かの現代マーケティングの第一人者であるアメリカの経済学者,フィリップ・コトラーは
「新規顧客獲得コストは,リピート購入のためのコストの5倍掛かる」
といった趣旨のことを述べているそうです。

ですが,このセミナー講師の話では,
「今の時代は,10倍以上掛かっていてもおかしくはない」
とのこと。
8年前の話です。広告費の高騰が進む今日では,10倍では済まないかもしれません。
ということは,新規顧客獲得ではなく,客単価アップやリピート率アップをして,そこから出た利益から,新規顧客獲得コストに回す…というのがある意味基本的な戦略となります。

そこで,もう一度最初の話に戻ります。
「ABCを導入したけれど,うまく使いこなせていないと感じていませんか?」
このコピー,何がおかしいでしょうか。

私はちょっと考えた後に,その違和感の原因に気付きました。
「え?なんで顧客フォローアップに【広告】を出しているの?」
という感じです。

これは,Facebook広告です。広告を出すには相応のコストが掛かります。
繰り返しますが、顧客獲得コストは上がっているのです。
ということは,顧客獲得コストを掛けて集客し,なんとかセールスに成功してABCシステムを販売。
そして…上手く使いこなせない人に,さらにFacebook広告を出す。
意味が分かりません。

単に,電話1本掛けて,
「上手く使えていますか?困ったことありますか?」
と聴けばいいだけの話です。
高額の広告宣伝費を書ける話ではなく、単にフォローアップすればいいだけの話です。

繰り返します,
「売上を上げるには3つの方法しかない。
(1)顧客数の増加
(2)客単価の増加
(3)購入頻度の増加」
ということです。
Facebook広告は,基本的に(1)です。
この会社は(3)をやろうとして(1)の施策をした,ということになります。
(月額課金制のシステム販売をリピート購入と捉えた場合,(3)に該当します)

今やっていることは本当に適切なのか。
一度振り返ってみて考えてみてください。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

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