流麗なグラフィックやCGがもたらす意外なデメリット

流麗なグラフィックやCGがもたらす意外なデメリット

流麗なグラフィックやCGがもたらす意外なデメリット
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今日はマニアックな話から始めます。

かの国民的RPGゲーム,ドラゴンクエスト。
通称「初代ドラクエ」あるいは「ドラクエ1」の戦闘シーンと言えば…

「スライムが あらわれた
 さてどうする コマンド?」

「(主人公)の こうげき
 スライムに 3ポイントの ダメージ」

「スライムの こうげき
 (主人公)に 1ポイントの ダメージ」

画面を見ながらではないので…まあおおむねこんな感じでしょう。

真っ黒の背景に,グラフィックはスライムだけ。
あとは,各種ステータス表示と,コマンドだけでした。

昔はたったそれだけなのです。
あとは効果音と,BGMが流れるだけ。

たったそれだけでした。
決して派手なグラフィックや演出があったわけではありません。
BGMも,たった3音だけ。

それでも,敵の攻撃の瞬間の音と,ダメージ量の数字。
その分だけ,HP(生命力みたいなものです)が減る。

その瞬間に,多くのプレイヤーは,一度や二度は
「いてっ」
と口にしたことがあるのではないでしょうか。

画面の中の,文字とサウンドだけなのにです。

そして,いわゆる「会心の一撃」が出たときの,あの効果音と表示に,
「よし!」
と思ったプレイヤーもたくさんいるのではないでしょうか。
…特に,メタル戦では。

今となっては…派手なグラフィックと豪華なサウンド。
いつの間にか,それが当たり前になってしまいました。

はたして,今の派手なグラフィックや演出に慣れたゲーマーは,
「いたっ」
とか,
「よし!」
と思えるような,そんなゲームの没入感や臨場感を感じることができるのでしょうか。

繰り返します。
昔は,文字と音だけだったのに,です。

ゲームだけではありません。
今はCGで,どんなイメージでも演出できるようになりました。

8年経った今も,抜かれることのない歴代興行収入世界ナンバーワンの映画,アバター。
3Dで観た方は,圧倒的な世界観に今もなお強い記憶が残っているのではないでしょうか。

一部のクリエイターが描く,美麗な世界観。
それを,CGという形で,再現できる技術。
その結果,エンターテインメントの世界で,非常に優れた作品を創る事ができるようになりました。
これは本当にすばらしいことです。

もしかしたら,今後はVRの発達によって…本当に「新しい世界」を創造することができるようになる日が来るかもしれません。
今は,一部のライトノベルの世界観が,いつかは,VRで再現できてしまうかもしれません。

さて,このような発達は,基本的に「光と影」でもあります。
メリットがある一方,デメリットも存在するのです。

メリットはたくさんあるし,敢えて書くまでもないでしょう。

ではデメリットは何なのか。
一般人の,想像力の欠如または衰退です。

一部の優れたクリエイターの想像の具現化。
世界観。
そんな美麗なものばかりを観てしまうと,一般の人の想像力は衰えるのです。

昔は,
「スライムのこうげき
 3ポイントのダメージ」
だけで,
「痛っ!」
と思えるくらいの想像力があったはずなのに,です。

想像力が衰えると,どんな良くないことが起きるのでしょうか。

もっとも悲惨で極端な例を紹介します。
この刃物で人を刺して殺したときに,どうなるのか。
それを想像できなくなると…
「カッとなって,つい」
という事件が増えることでしょう。

人を殺すことの禁忌感。
一生償いきれない罪悪感。
世間から後ろ指を指され続ける人生。
遺族や,関係者に対する深い悲しみの連鎖。

こういったことが想像できる人は,人を殺したりはしません。
想像できないから,やってしまうのでしょう。

殺人ほど深刻ではないですが,私たち,「販売」をお手伝いする身としては,割と深刻です。
なぜなら,その商品やサービスを買うベネフィットを想像できないからです。

言い換えると,
「それを買うとどんなにいいことがあるのか」
ということが,顧客にはなかなか想像しにくくなります。
その結果…欲求が刺激されなくなります。
欲求が刺激されなくなると…購買行動が低下します。
購買行動,言い換えると消費が減る,ということは,経済活動も鈍くなります。

こうして,「不況」が起きます。
不況になると,ますます収入が減るので,欲求を抑える必要が出てきます。
この悪循環が始まっていくのです。

少々極端に紹介しました。

販売者側として,押さえておかなければいけないのは,
「言わなくてもわかるだろう」
が通じない時代になりつつあるのです。

具体的に,言葉で,あるいは写真や動画で「描写」しないと,ベネフィットを想像,実感できない顧客が増えつつあるのです。

おそらくですが,若い人ほど,その傾向にあるでしょう。
常に,デジタルデバイスで,流麗な画面ばかり見ているような層には…です。

だからこそ,より具体的な言葉で描写をしてください。
可能ならば画像や動画で,顧客が望むよりよい未来を描写して,欲求を刺激してください。

欲求を刺激することは,悪いことでも何でもありません。
忘れていた「本当は欲しかったもの」を思い出させてあげることです。

あなたが思っているよりも,もう一回り,二回りは「想像力が鈍っている」と想定して,プロモーションを展開してみてください。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

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