「いつも感謝」などと絶対に言ってはいけない理由

「いつも感謝」などと絶対に言ってはいけない理由

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いつも、このブログをご覧頂きましてありがとうございます。

…というメッセージ。
今日は敢えて書いてみました。
書くことで、どれだけ心のこもっていないメッセージなのか、と実に痛く感じます。

さて、今日のテーマ。
言葉の奥に込められたメッセージです。

たまたま、あるブログを見た時のことです。
そのブログは、もう何ヶ月も更新停止しています。

もともと、あるテーマを目的に書かれたブログだったのですが、単純に言葉の端々が面白くて、なんとなく読んでいました。
その「元のテーマ」は全く興味なかったのに、です。

2〜3日に1回はマメに更新されていたのですが、ある時、更新されない日が続きました。
その後…あるやむを得ない事情で、更新が続けられなくなり、無期限更新停止にするとのことでした。

その最後に、こんなメッセージが書かれていました。

「ブログ上で一日の数分を共有してくれた皆様に、改めて心から感謝したいと思います。」

これを読んで、唖然としました。
少し、嫉妬心も感じたりしました。
なぜなら、このような言い回しをできる、文才は私にはないからです。
私は才能で文章を書いているわけではないので、なかなかこのような表現を使いこなすことはできません。

しばらく後、冷静になって考えてみて、
「ああ、これは才能や能力で出てきた一文ではない」
ということに気が付きました。

1日は何分でしょうか。
60分✕24時間=1440分。
秒にすると、86400秒。

この持ち時間は、誰もが同じ…という、よくある自己啓発的な話をしたいのではありません。

誰もが等しく持つ、価値ある時間を使ってくれたということに感謝している、という意志なのです。
その奥にあるのは、
「読者」
のことをどれだけ考えているか、ということです。
読者が自分のために時間を使ってくれた、という感謝が、この言葉につながっているのです。

単に、
「これまでブログをご覧頂きましてありがとうございました」
という一言でも、意味自体は全く同じです。
ですが、
「ブログ上で一日の数分を共有してくれた皆様に、改めて心から感謝したいと思います。」

と書くことで、まったく言葉の深みが変わってきます。
その深みを出せるかどうか。それはどれだけ読者のことを考えていたか、ということ。これに尽きます。

もともと、このブログ主は執筆をメインに活動していたわけではありません。
まったくの別分野です。
それでも、これだけ深い意味を込めた一文を書くことができるのです。

才能とか、能力でいいわけにするわけにはいかないのです。

この一文を読んで、省みたこと。
それは、私自身はどうなのだろうか、ということです。
あらためて、毎日書き続けているこのブログを、どんな気持ちで書いているのか。

1.書くことそのもの
書くことは好きで楽しいので、書いています。

2.続けること
毎日続けているので、このまま続けたいという欲求で書いています。

3.役に立つこと
読んで役立てて欲しい、というコンテンツ性です。

この順番で書いています。
すなわち…決して短くもない、わかりやすくもないこのブログを読んでいただいている読者の方に対する思いは、3番目ということなのです。

もちろん、
「今日は◯◯を食べた、おいしかった」
的な、何の役にも立たないマスターベイション的な内容は、絶対にブログにはしない。
そう決めて書いてはいます。
けれど…結局は書くことが目的で、読者の方に対する気持ちは、文字通り二の次三の次になっていたのです。

言葉だけで「感謝」とか「いつもありがとうございます」とか、書いている人を見ると、うんざりします。
なぜなら、本当に感謝しているならば、「感謝」などとわざわざ薄っぺらい言葉を使う必要はないからです。
カケラほども感謝していないからこそ、「感謝」しているポーズだけでも見せなければいけないから、「感謝」などと呟くしか無いのです。
言えば言うほど、「本当は感謝などカケラほども感じてない」ことが伝わってしまうのです。

コミュニケーションは、「伝わったことが伝えたこと」です。
「そんなつもりはない」
などという釈明は断じて許されないのです。なぜなら、顧客…ここでは読者がどう感じたのか。これが全てだからです。

私自身は、こんな薄っぺらい言葉を吐くくらいならば、言わないほうが何百倍もマシだ、と思って、毎日ブログを書いています。
ですが、考えなおす良いきっかけになりました。
もちろん、今後も薄っぺらい「感謝」などと吐く気はないですが…。

ただ、そもそもこのブログを書き始めたのはなぜか。
最初の目的は「自分が書くための訓練」でした。書き続けないと上達しませんから。
ですが「何を書くか」と考えた時に、3番は絶対外せませんでした。

理由は単純です。自分が嫌だったからです。
あるコンテンツをメルマガで配信している会社があります。
何人もの社員が日替わりで配信しているのですが、ある一人の女性社員だけが、何のオチも学びもない、自己満足でマスターベイション的な内容を配信してきました。
そのメルマガを開く度に舌打ちしていました。心の底から、この人にはイライラしていたのです。
この女性社員が寿退社したのが本当に嬉しかったのをよく覚えています。

だからこそ、どうせ書くならば、ご覧頂いた方の時間を無駄にさせることだけは絶対にしない。
そんな思いを抱いて書き始めたブログだったのですが、いつの間にか初心が薄くなっていたのを思い知らされました。

最後に。
学びとしてのオチをつけるならば。
「毎日やっているその習慣。これを機会にもう一度その意義を見なおしてみる」
そんなきっかけにしていただければと思います。

私も、ちょうど年末年始でいい機会なので、いろいろと試行錯誤をしてみることにします。

 

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