2年ほど前に観た、ある映画の話です。
「俺はまだ本気出してないだけ」
というタイトルです。
主人公(40代男性)がある日突然会社をやめて、ニート状態へ。
その後、漫画家を目指す、というストーリーです。
そこでの細かい話はさておき。
「漫画を書く!」
と宣言しておきながら、家の中でゴロゴロ寝ていたり、テレビを見たりゲームをしたり…。
そんな様子を見た家族が、いろいろと言うのですが、
「今は休憩」
とか、
「アイディアが…」
などと言っています。
さて。
今日は、アイディアの出し方です。
この映画の主人公は、ゴロゴロ寝ていたり、テレビやゲーム。
これでアイディアが降ってくるのを待っている様子でした。
では、これでアイディアが出てくるのでしょうか。
ジェームス・W・ヤングの「アイデアのつくり方」という、非常に有名な書籍には次の通り書いてあります。
1.データ集め
2.データの咀嚼
3.データの組み合わせ
4.ユーレカ(発見した!)の瞬間
5.アイデアのチェック
細かいことはさておきます。
非常にシンプルに2つにまとめると、次のとおりとなります。
1.インプット
2.アウトプット
これを厳密に分類すると、上の5つに分けられる、ということになります。
つまり、相応の量を、頭のなかにインプットしないと、アイディアはアウトプットできないのです。
冒頭の映画の話に戻ります。
もともと、主人公は会社員でした(どんなことをやっていたのかはわかりませんが…)。
しかし、会社をやめて、家でゴロゴロ。テレビを見たり、ゲームをしたり…。
これで、アウトプットできるのでしょうか。
前提となる十分なインプットがないので、アイディアは出てくるはずがないのです。
実際、何度もマンガを書いて出版社に持ち込んでは、適当なことを言って、ボツにされています。
十分なインプットをした、その前提でちょっとしたきっかけが、アイディアが降りてくる瞬間なのです。
この瞬間が、上記のところで言う
4.ユーレカ(発見した!)の瞬間
なのでしょう。
コピーライティングにおいては、コピーライターが、頭のなかで何か発想を作り出す、というものではありません。
まずは十分な量のインプットをします。
そのインプットとは…リサーチです。
その商品に関すること、その商品を買ったことがあるお客様のこと、類似商品、競合商品など様々なことを調べます。
その後、ひたすら、アイディア出しをします。
キャッチコピーは…最低100個は書きます。
考えて書いて考えて書いて…。
非常に地味な作業です。
行き詰まっても、考えて考えて考えて…書く。
繰り返します。
その上で、本気で行き詰まったら…それでも考える。書く。
その先に、ひらめきが降りてくるのです。
先日も、さんざん考えた後に、シャワーをあびていた瞬間に、ふと思いついたコピーがありました。
たくさん書いたコピーの中から、数個に絞り込んで、依頼者に提案。
その数個の中に、そのふと思いついたコピーを入れておきました。
すると、依頼者がそのコピーを選んだのです。
悩むだけでは答えは出ません。
十分にインプットをして、その上で「ひたすら」悩まないと、アイディアは出てこないのです。
きつくて大変な作業です。
それでも、楽しかったり好きだったり…と思える人が、コピーライターとして続けられるのかもしれません。
コピーライターにはならなかったとしても、自らのビジネスにおいては、それくらい頭を使わないと…ライバルには太刀打ちできないでしょう。
まずは十分なインプットから始めて下さい。
余談ですが。
上記の映画…恐ろしい話でした。
うだつの上がらない主人公を揶揄するようなコメディ調でストーリーが展開していきます。
ですが、いわゆる「成功」に必要なことがとことん盛り込まれている話でもあります。
機会があればご覧ください。とても学びにはなります。
…決して面白いとは思えませんでしたが。
さらに余談。
インプットとは、その商品やサービスのリサーチだけに留まりません。
どれだけ小説や映画、マンガや旅行などで様々なものに見て触れてきたか。
これもインプットの範囲です。
…私は本をよく読みますが、映画はあまり好きではないので、なかなか見ません。
これはコピーライターとしては改善すべきでしょう。
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