【書く】
文字や符号をしるす。
【記す】
文字や文章などを書きつける。書きとめる。記録する。
辞書で調べてみたところ、見事にループしました。
それはさておき。
どれだけ、
「ペンを手で持って」
書いていますか?
手で書く重要性は以前にも紹介しましたが、何度紹介しても足りないくらいです。
オムニアウトライナーというソフトがあります。
Mac専用のソフトで、正直このソフト使いたさに、今のこのMacBookを手に入れたようなもの。
このような思考ツールソフトは、実に役に立ちます。
英語版しかないので、わからないなりに適当に使っていますが、考えをまとめる際に活躍しています。
ところが。
このオムニアウトライナーですが、キャッチコピーは
「紙に書くように、正直に言うならもっと良い」
とのこと。
正直に言わなくても、ペンを持って紙に書くほどの効果はあありません。
なぜなら、脳はそこまでデジタル化されていないからです。
やはりペンを持って、紙に向かってガリガリと書きなぐっている時に、何かのスイッチが入るのでしょう。
どんどん考えが出てきたり、あるいは考えが出る前に文字になって出力される、という体験をします。
あくまでも私個人の体験としては、オムニアウトライナーのような思考ツール・ソフトは、この後が出番です。
書きだしたアイディアを整理し、順番を並べ替えることで、何が足りないのかを見つけたり、最適な順番にしてみたり…というのは、アナログではやりづらいもの。
※ちなみにふせん紙などを使えばアナログで対応は可能です。
私のように、
「コピーライティング」
すなわち「ライティング」作業といった、文字通り書くことを生業にしていない人であっても、やはりペンを持って書くという作業は重要です。
自分の事業のUSPを考えてみたり。
自分の事業の何が顧客にとってのベネフィットだったり。
または、自分の商品やサービスのターゲットを考えてみたり。
それらを伝えるためにはどうすればいいのか、そのメッセージを考えてみたり。
マーケティングのために必要な要素をアイディアとしてひねり出すには、やはり紙とペンに勝るものはありません。
とはいえ、思考という作業は非常に苦痛を伴うもの。
アイディアが出なくて困るという体験は何度となくしてきたことでしょう。
その解決策としては、やはり量を書くしかありません。
書けないから困る、という解決策が量を書く、です。
にわとりと卵のような感じかもしれませんが、こればかりは体験してみていただかないと実感いただけないでしょう。
最後に。
量を書くために私が愛用している、ちょっとしたツールを紹介します。
もちろん、紙とペンです。
1.紙
これは、安物のリーガルパットあたりが一番です。
リーガルパッドは、このウェブサイトのヘッダー画像に使っている、黄色いメモパッドです。
ポイントは、一番上がミシン目になっており、書き終わったらそのページをちぎることができるもの。
ガリガリ書いてはベリっとちぎる。
これを繰り返すと「リズム」が出てきます。
そのリズムが、書く量を後押ししてくれます。
Amazonなどでも売っていますが、私はよくコストコでまとめ買いしています。
1冊100円もせずに大量に手に入るので、金額を一切気にせずガリガリ書き殴ります。
2.ペン
消耗品扱いできるペンで、一番書きやすいのはジェットストリーム。
これ以上のペンは現状思い当たりません。
ただ、今回は敢えてジェットストリームではなく、違うペンを紹介します。
サラサスタディと呼ばれるペンです。
もともとは、学生特に受験生のために開発されたペンです。
インクの芯にメモリが降ってあり、どれだけ書いたのかがひと目で分かる仕様になっています。書いた量を測定できるのです。
そして、書く量に応じてサクラが咲いていく、という芸の細かい演出をしています。
そのたくさん書いてカラになったインクの芯をお守り代わりに受験会場に持っていく学生のもいるのだとか。
確かに「自分がどれだけ頑張ったのか」という証拠ですから、これ以上のものはない自信の根拠にできます。
先日、あるセミナーに出た時のこと。
そのセミナーで新しいサラサスタディの芯に入れ替えて臨みました。
翌日に続きのセミナーに出席。
3日目の朝に、復習を兼ねて書き出していたら、使いきりました。
さすがに、1本のボールペンを3日目で使い切るという体験は初めて。
「たくさん書いたな」
という実感をもつことが出来ました。
書く重要性を理解していながら、それでもついデジタルツールに頼りがちな人は、リーガルパットとサラサスタディを活用して「手で書く快感」と「手で書くことでしか出てこないアイディア」というものを体験してみて下さい。
自分で書こうと思えば書けるけど…めんどくさい、と思った人はこちらをご覧ください。
https://up-stats.com/?p=697