先日,髪を切りに行ったときのことです。
だいたい1ヶ月に1回ペースで切りにいくのが基本なのですが,忙しさとタイミングが合わなかった関係で3ヶ月放置していました。
髪が伸び放題で,大変なことになっていたので,とてもスッキリしました。
今日は…ほぼ毎回遭遇する,散髪の悩みについてです。
以前も同じことをブログで書いたような記憶があります。
今回は…また別の理容師から,かなりひどい(苦笑)質問を受けました。
理容師「今日はどれくらい切りますか?」
私「軽く刈り上げて…全体的に2〜3センチくらいになるように切って下さい」
毎回,「バリカンで刈り上げてもいいですか?」と聞かれるので,はじめから「刈り上げて」と先回りしました。
すると,今回のワーストワンの質問が飛んできました。
理容師「バリカンの刃の長さは6ミリの長さにしますか?」
思わず,
「なんでやねん」
とツッコミを入れたくなるくらい,ひどいセリフです。
ちょっと呆れて,少々皮肉を込めて,
私「わかりました」
と返しました。
皮肉が通じたのかどうかはわかりませんが,
理容師「あ,ですから6ミリでいいかどうかなんですけど…」
と再度質問。
今回,唯一褒められる点です。
なぜなら,
「バリカンの刃の長さは6ミリの長さにしますか?」
という質問に対して,
「わかりました」
という答えは,質問の答えになっていません。
敢えてこのような答え方にしたところ,理容師は質問の答えになっていないことに気づいたからです。
多くの場合,質問に対して返ってくる内容が,問に対する答えになっていないことに気づかない人が多くいます。
よくわからないから「自分の都合のいいように解釈する」人がほとんどです。
そう考えると,この理容師はきちんと問い直した点は評価できます。
…が。
6ミリでいいかどうかなんてわかりません。
私「いえ6ミリと言われてもよくわからないんですが」
と正直に答えました。
すると…先程の質問に勝るとも劣らない,笑うしか無いようなひどい質問が飛んできました。
理容師「バリカンの刃の長さは,3ミリ,6ミリ,9ミリ,12ミリの4種類あります。その中で6ミリでいいですか,ということなんですが?」
「しらねーよ!!」
という絶叫は,心のなかで留めておき,我慢我慢。
私「バリカンの歯の長さなんて言われてもわかりません。全体的に2〜3センチにしてください」
と,最初のオーダーを繰り返しました。
すると,
理容師「切った後の長さを2〜3センチにすればいいということですね」
私の言う「全体的に2〜3センチ」という言葉を,バリカンの歯の長さだとでも思ったのでしょうか。
とにかく…ひどい対応でした。
ここでいうひどい…とは,あからさまに罵倒したり粗雑な言葉遣いだったり…という,不快感を与えるコミュニケーションということではありません。
専門家による専門知識を展開して,顧客目線がゼロだ,という点です。
そもそも,バリカンの刃の長さに違いがある,なんてことも知りません。
刃の長さが,散髪の際にどのような違いをもたらすのかもわかりません。
きっと,刃が長ければ,その分,髪が切れる長さも増えるのだと思われます。…が,私のこの時点の長さにおいて,何ミリ相当のバリカンが適切か,なんて知識は持ち合わせいません。
それ以前に「バリカンの【は】」というときに,それを「刃」と書くか「歯」と書くかすらわかりません。
※ここではとりあえず「刃」としておきます。
それを…「6ミリでいいですか?」と尋ねるのは,少々隔絶したコミュニケーションです。
「バリカン」というものは私でもわかります。
わかるからこそ,理容師は「刃の長さ」という点で,相手が「わかりそうでわからない」質問を投げかけているということに気づかなかったのでしょう,
おそらく,この理容師は
「丁寧な接客」
をしようと思った結果,バリカンの刃の長さに言及したのでしょう。
良かれと思って…混乱を招いたのだと思われます。
さて,広告においても,このような残念なコピーを非常によく見かけます。
技術のテクニック名や,機器の名称をひけらかしていたりします。
あるいは,産地をアピールしたりします。
それが「顧客にとってどんないいことにつながるのか」がわからないと,ただの自慢話で終わります。
独自技術。
それがあるなら,素晴らしい話です。
ですが,その独自技術が,顧客にとってどんないいことにつながるのか。
そこから説明しないと,ただの「宇宙語」も同然なのです。
まずは,顧客の要望にどう応えるか。顧客にとってどんないいことがあるのか。
そこから話して下さい。
最後に。
今回の理容師の対応として…コピーライティング的な模範解答としては,こんな感じでしょうか。
「今,お客様の髪の長さが◯センチくらいあるので,それを□センチにまとめるには6ミリのバリカンが適切です。
まずは6ミリのバリカンで,後ろと横を刈って行くという感じでよろしいでしょうか?」
と聞かれれば,
「わかりました」
「お願いします」
と素直に言えます。
「丁寧に説明してもらった」
という実感も得られます。
改めて考えても「6ミリでいいですか?」は…丁寧なふりした,極めて乱暴な問いかけです。
私も,専門家として専門用語を突きつけないように,心がけたいものです。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
追伸
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