今日は、いつもとは違った角度でコピーライティングについて書きます。
これまでに書いたことがあるとおり、コピーライティングは、「芸術」ではありません。
マーケティング戦略を実践する上での、戦術とも言えます。
そして、マーケティングは、芸術ではなく科学です。
具体的には、リサーチの結果をまとめた上で、書き上げるものです。
ですが、今日は科学とはまた違う分野で掘り下げます。
定義(明鏡国語辞典より)
【言葉】人間の言語。社会的に決められた音の組み合わせで、意志・思想・感情などを表現するもの。広くは、文字によるものをいう。
【言語】音声や文字を媒体にして、人間が意志・思想・感情などを表現したり伝達し合ったりするのに用いられる記号の体系。また、それを用いれ思想・表現・伝達を行う行為。
共通するのは、
「意志・思想・感情などを表現」
するという点です。
ここで考えておきたいのは、
「言葉を知っていれば知っているほど、より自分の伝えたいことを、より高い精度で伝えることができる」
ということです。
また、コミュニケーションは、
「伝わったことが伝えたこと」
です。
自分が思ったこととは違うことが伝わっているとしたら…それは、誰の責任でしょうか。
相手の責任にするのは簡単です。
ですが、それでは解決しません。
「伝えた側の責任」
と捉えないと、自分で何か対策をすることはできません。
そして、その対策とは、
「よりたくさんの言葉を知って、正確に使いこなすこと」
となります。
間違った意図を伝えてしまったならば…言葉の使い方が正確ではなかった、ということになる、ということなのです。
ここで考えておきたいのは、
「コピーライティングにおいては、よりたくさんの言葉を知らなければいけないのか」
ということです。
私自身は、幼少の頃の愛読書が辞書…特にことわざ・四字熟語辞典です。
おそらく、一般的な人よりは、語彙力が多い部類に入るでしょう。
だからといって、私はたくさんの言葉を知って使いこなしているのでしょうか。
私自身は…文学作品などの小説を読むと…凹みます。
やはり、小説家のような言葉遣いは、私にはできません。
使う語彙も全然違います。読めなかったり理解できない単語がたくさんありすぎて、辞書を引きながら読み…うんざりします。
話を戻します。
「コピーライティングにおいては、よりたくさんの言葉を知らなければいけないのか」
結論としては、「そこまでの語彙は必要ない」のです。
なぜなら、「広告の定義」は、「Salesmanship in Print」です。
印刷されたセールストークです。
…セールストークということは、普通のセールスマンが、普通に使う言葉に限られます。
芸術作品のような、独特な単語を使ったところで理解されないだけです。
では、コピーライティングにおいては、何が必要なのか。
「たくさんの言葉を知ること」
ではありません。
「言葉を正確に理解すること」
「言葉を正確に使い分けること」
です。
当然ですが、理解していない言葉を使い分けることは出来ません。
まずは、言葉を正確に理解することから始めます。
次に、適材適所、言葉を正確に使い分けることです。
ということで、今日の本題。
コピーライティング必須アイテム。
それは…「類語辞典」です。
類語辞典には、似たような意味の言葉がたくさん出てきます。
その中から、その場面に一番ふさわしい言葉を選べばいいのです。
また、辞書によっては「使い分け」の仕方が書いてあります。
これがとても勉強になるのです。
保証と保障と補償。
適正と適性。
促進と推進。
力不足と役不足。
例を出せばキリがないですが、こういった言葉を正確に理解して使い分けること。
これが、伝えたいことを正確に伝えるために必要な積み重ねとなるのです。
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