売上や収入において,完全に満足している人はほとんどいません。
稀にいるのでしょうが…少なくともこのブログをご覧の方は,満足してはいないでしょう。
(だからこそ,更に上を目指すべく,御覧いただいている,と思っています)
では,目指すべきゴールとはどれくらいなのでしょうか。
例えば,年収300万円の人が,独立起業して,100億円企業にしたい!
と言ったとします。
果たして,これは適切なゴール設定なのでしょうか。
話がそれます。
ここでは「適切か適切でないか」という質問です。
可能か不可能か,ということではありません。
世の中,起業しようとする人に向かって,
「お前には無理だ,やめておけ」
という人がいます。
あれは…ある意味すごい話です。
世の中の全ての100億円企業は,はじめは誰かがはじめた小さなビジネスです。
つまり,その目の前の人が,
「100億円企業の起業家」
である可能性は存在します。可能性ゼロ,とは言い切れないのです。
にも関わらず,
「歩前には無理だ」
と断言できる,ということは,よほど優れた未来予知能力をお持ちなのでしょう。
…冗談はさておき,
「お前には無理だ」
という人の言葉は100%根拠がない,ということですね。
さて話を戻します。
起業時点で100億円企業を目指す,というのは適切なのでしょうか。
適切かどうかは,その人の
「意志力」
に依ります。
起業した時点で,売上は0円です。
つまり,目指すべき理想の目標である100億円と,現状とのギャップは100億円です。
このギャップに耐えられるかどうか。
これが意志力に掛かってくるのです。
つまり,どれだけ大きな目標や夢を描いても,現状とのギャップに打ちのめされたらおしまいです。
この目指したい理想のゴールと,現状とのギャップに耐えられない人が,夢を諦めたり…そもそも目標を設定しない,ということになります。
なぜなら…目標を設定しなければ,現状とのギャップは生じないからです。
目標と現状との間にギャップがなければ,現状に対してなにも思いません。
目標と現状との間にギャップがあれば,現状を心地よく感じないでしょう。
理想のゴールと,現状とのギャップにどれだけ直面して耐えられるか。
それがその人の目標に対する「強さ」だと言えます。
そして,その理想と現状とのギャップに打ちのめされて,目標を設定しない「負け犬」が,ギャップと戦う人に対して,
「お前には無理だ」
と呪いを掛けるわけです。なぜなら,その人を見ていると,自分が目標を設定しない「負け犬」だと思い知らされるからです。
ですので,文化として「目標は設定しない」あるいは「ほぼ確実に実行できそうな,無難な目標」に落ち着いている,という状況があります。
そんな文化において,セールスレター上では,どれくらいを目標にしたらいいのでしょうか。
脳科学的な立場からは,
「脳は3倍までしか認識できない」
という話を耳にしたことはあります。
つまり,年収300万円の人であれば,900万円まで。
言い換えると,年収1000万円を目指したら…ギャップに打ちのめされる…ということになるようです。
3倍が本当かどうかは脇に起きます。
なぜなら,上限が3倍ですから,上述の通り,ほとんどの人が今よりもほんのちょっとよくなりたい…という程度の目標しか持ち合わせていないのです。
そんな状況で…
「1年後にはハワイで豪邸!」
というコピーを書いても,響くはずがありません。
ここは,日本です。
アメリカではないのです。
アメリカであれば「アメリカンドリーム」という言葉の通り,大きな成功をもてはやす文化があります。
日本には…それはないのです。
一部の起業家やセレブの中ではあるのかもしれませんが,それが「一般」とはいえません。
そういった視点で考えてみてください。
すなわち,一部の限られた極めて高い意志力を持ち合わせている人なのか。
そうであれば,壮大な理想のゴールを描いてあげてください。
そうでなければ,その人の,今よりも1歩,2歩,3歩くらい先の,ちょっと素晴らしい理想のゴールを描いてください。
それくらいでちょうど良いのです。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
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