リサーチをした後,それをどう活かすのか

リサーチをした後,それをどう活かすのか

リサーチをした後,それをどう活かすのか
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先日,相続手続きの相談に来られた方についての話です。

一通り手続きの説明をして,依頼を受けた場合の見積書まで作成。
分からないことがないか,何度も確認。

それでも,
「一度帰ってから考えて検討します」
とのこと。

これまでの経験則上,ここまで話をすれば,その場で
「じゃあ先生,お願いします」
と依頼になるのが,7~8割。

あとは,明らかに手続き費用が
「高すぎる」
と思い込んでいる場合,または,自分一人では決められない場合などになります。

今回のケースはどれにも当てはまらないようでした。

どうにも煮え切らない態度で,決めかねている様子です。
基本的に「先生」業は,依頼をしてもらうにあたっては絶対に頭を下げて「仕事ください」とやってはいけないもの。
ガッツリとクロージングを掛ける気もないため…だんだん面倒になってきました。

(依頼いただかないならば,これ以上お話できることはありません。お帰りください)
と心の中で思いつつ…ふと,考えることがあって,いろいろ尋ねてみました。

というのも,相続手続きは面倒だし,自分でできるわけではない(と思っている)。
費用も,まあこんな物だろう…と納得いただいている。
それでも,
「一度帰ってから考えてみます」
を繰り返すばかり。

じゃあ何を考えるのだろうか。
決めかねている理由は何なのだろうか。

興味を持ったので,
「コピーライター流質問の技術」
を使って,リサーチしてみたのです。

すると,なかなか興味深いことが分かりました。

実は,私で司法書士事務所は3軒目だそうです。

1軒目は
「お願いします」
と正式に依頼した後,態度が急変し,電話しても全く応答がなくなったのだとか。

2軒目は,約束の日時に事務所まで(車で50分くらい掛けて)訪問したところ,留守だったのだとか。
事務員に確認していたところ,
「(アポを入れていたのを)忘れていた」
のだとか。

その相談者曰く,
「予定が入ってしまって変更することはあるかもしれませんが,そんな時は普通,あらかじめ連絡くれますよね」
とのことでした。

この2度の体験から,
「この手のことは,その場で決めるのではなく,一度帰ってしばらく考えてから決めた方が良いと思う」
とのことでした。

2軒連続でそんな目に遭えば,即決できないのも仕方が無いのでしょう。
とりあえず,同職の不手際をお詫びして,お帰り頂きました。

さて,この一連の出来事から,非常に興味深いことがわかります。

それは,顧客のビリーフ(観念)です。
ここでは,
「この手の手続きを依頼するには即決してはいけない」
というビリーフがあることがわかりました。

もしこのようなビリーフを持っていることが
「事前に分かっていた」
ならば,どのような対応ができるでしょうか。

今回は面倒なのでやりませんでしたが,そのビリーフへの対処をしておけばいい,ということになります。

例えば,緊急性や限定性,希少性を演出することで,
「ちょっと帰ってから考える」
のを防ぐ…というやり方ができるかもしれません。

このようなデータがあらかじめ分かっているならば,それを次回に生かすこともできるかもしれません。

これが,「リサーチ」の力です。

このように,コピーライティングにおいては,リサーチの結果をコピーに生かすことで,成約率を上げる工夫をすることができるのです。

今回の相続の話から離れて,別の例を紹介します。

例えば,リサーチした結果,顧客が
「高い」
と思っていることが分かったとします。
そこで,さらにリサーチを深めていくことで,高いと思った原因は,サービスの価値が伝わっていないからだ,ということが分かったとします。
それが分かっていたならば,コピーには,価値をよりわかりやすく伝わりやすくする工夫ができます。

同じ
「高い」
と思うことでも,その奥に競合他社の別のサービスと比較したから
「高い」
と感じていることがあるかもしれません。

それがあらかじめ分かっているならば,競合と比較した場合の強みをわかりやすく表現するコピーを書けば良い,ということになります。

最後に。
リサーチは後から聞いてきます。
リサーチをして,その場で反論処理をしても,それは単なる執拗な売り込みです。
潔くあきらめて,リサーチに徹し,次回以降に生かすほうが効果的でしょう。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

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