仕事と休みとの関係性 後編

仕事と休みとの関係性 後編

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昨日は休みを取る、とはどういうことなのか。私なりの考えを書きました。

今日は「休みを取る【必要性】」について、思うことを書いていきます。

【必要性】なのです。
取らなければならないのです。

ここでの「休み」の考え方。
それは「お客様と直接接触を取らない時間」を意味します。

非常にメンタル的な話になります。
あくまでも私の考え方です。
押し付ける気はありません。
他の人の考え方を押し付けられる気もありません。
それを前提に軽い気持ちで読んでいてただければと思います。

かつて、あるラーメン店がオープンしました。
しばらく通って、店主と仲良くなり、いろいろ話をする機会もありました。
最終的に、執拗に暴言を吐かれるようになったので、ここ7年くらいは一度も行っていません。
それはさておき。

その店主に、定休日はいつなのか聞いてみたところ、
「休みはなし」
とのこと。

還暦目前で起業した店主です。
スタッフは0で、全てを一人で切り盛りしています。
肉体的に365日働き続けるのは厳しいのではないかと思ったのですが、
「休みの日に顧客が来て、『なんだ、休みか…』と思って、二度と来てもらえなくなるのは困るから」
とのこと。

さて、このセリフに奥にあるのは、どんな問題でしょうか。
それは単に「集客できない」という問題です。

休日に、もしかしたら来るかもしれないし来ないかもしれない、そんな人1人を逃すことが許容できないことを意味しているのです。
その、来るか来ないかわからない、その1人を逃すことが、怖くてできないのです。

私の感覚では、
「たまたま休みの日に来て、休みだった…というのを許容できないような人をリピーターとして大切にする価値はない」
と思うのですが、彼はその1人が許容できなかったのです。

ラーメン店では、さほど問題になりませんが、ラーメン店ではなく、他のある種の業界になると、大きな問題になります。

ちょっと想像してみてください。
「24時間365日、電話はつながります」
という税理士がいたら、仕事をお願いしたいと思うでしょうか。

私は、絶対にそんな人には仕事を任せたいとは思えません。
理由は、
「仕事の優先順位を放棄します」
という宣言にほかならないからです。

簡単にアクセスできるのは、顧客にとってメリットかもしれません。
24時間365日電話がつながるのはありがたいかもしれません。

では、実際に24時間365日つながったら、何を質問するでしょうか。
例えば、契約書に貼る印紙代がいくらなのか、電話して質問するかもしれません。
調べるより楽ですから。

けれど、そんなものは、Googleで調べればすぐにわかります。

つまり、税理士にわざわざ尋ねなくてもいいような質問が、
「簡単にアクセスできる」
ことによって集まってくるのです。
その結果、集中力のいる重要な仕事中にもひっきりなしに電話が掛かってくることでしょう。
そんな状況で、いい仕事ができるでしょうか。

あなたが大切な相談をしている時に、その税理士はあなたを放り出して電話に出るということです。
そんな人に、大切な相談をしたいと思えるでしょうか。

アクセスを低くすればするほど、その人の価値が下がるのです。

ラーメン店ならば、
「新商品開発のため、毎週水曜日は定休とさせていただきます」
と宣言して、実際に店を開けないほうが、かえって顧客が来るかもしれません。

税理士なら、電話に出ず、着信履歴を見て折電し、
「先程はお客様の相談を受けていたため出られませんでした」
と正直に言う方が、ある意味よほど親身ではないでしょうか。

繰り返します。
アクセスを低くすればするほど、その人の価値は下がるのです。

集客ができず、怖いから店を休まない…というのは解決方法として適切でしょうか。
店を1日休んで、その日に集客するための戦略を練るほうが、より根本的な解決策ではないでしょうか。

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