今日は,また一つ,歴史が動いた日となりました。
アメリカ大統領選挙です。
このブログは特定の政治的主張を発信することは目的にしていません。
結果そのものとか,私の政治的信条,どちらを応援していたか…といった話は脇に置きます。
ただ,結果から見るその過程を振り返ってみて,面白いなぁ…と思うことがあったので,紹介します。
定義【リソース(resource)】
資源。財源。資産。
多くの経営者は,誰もがこのリソースの問題にぶち当たります。
お金がない。
時間がない。
人材がない。
スキルがない。
商品がない。
人脈がない。
顧客がない。
信用がない。
等など。
挙げていけばきりがありません。
おそらく,あなたも
「(リソース)があればいいのに…」
あるいは,
「(リソース)がないから〜できない」
と思ったことはあるのではないでしょうか。
さて,このリソース問題。
どうすれば解決できるのでしょうか。
1つは,外部から調達してくることです。
例えば,資金がない場合は,融資を受ける…というのが正攻法でしょう。
けれど…実際には多くの人は融資を受けられないから困っているわけです。
それで「お金がない」と言ってしまうわけです。
ではどうするのか。
そのリソースが無くても,問題を解決するにはどうしたら良いかを考えることです。
先程の例では,お金がなくても済ますために何をどうすればいいのかを考えることです。
さて,冒頭に紹介しました,アメリカ大統領選挙。
「ないもの」を逆手に取って強みに変えた好例です。
それは,ドナルド・トランプ候補の「政治経験」です。
彼は「不動産王」と呼ばれる実業家です。
政治家だったことはありません。
政治経験はゼロ。
一方,ヒラリー・クリントン候補は,政治経験が豊富です。
ベテランと,経験ゼロ。
どちらが有利でしょうか。
通常だと経験豊富なほうが有利になります。
では,トランプ候補は,政治経験を積んでその差を埋めようとしたわけではありません。
彼は「政治経験がないこと」を強みに変えたのです。
政治経験豊富なヒラリー・クリントン候補の,その経験豊富さを逆手に取って,
「(ヒラリーが大統領になったとしても)これまでと何も変わらない」
として,
「政治経験がないからこそ出来ることがある」
と強みに変えたのです。
非常にシンプルで効果的,そしてわかりやすい
「リソース問題の解決法」
の一例でした。
リソース問題が起きたときには,
「本当にそれ,必要なの?」
と考えることが最初の一歩となります。
そして,
「それがなくても済ますにはどうしたらいいの?」
と考えるのも極めて効果的です。
お金がないなら…お金を掛けずに済ますにはどうしたら良いかを考えればいいのです。
時間がないなら…より効率化を徹底して,少ない時間でどうやって成果を出すかを考える良い機会です。
スキルがないなら…今の手持ちのスキルで出来ることは何かを考えるのも手でしょう。
信用がないなら…他所から信用を借りるのも手です。あるいは,リスクリバーサルを導入することもできるでしょう。
スキルもなければお金もないなら…スキルを持っている人に,成果報酬制で依頼することができるかもしれません。
人脈がないならば…といっても,世の中知り合いゼロの人など稀でしょう。
知り合いの知り合いの知り合いの…とつながっていけば,大抵の人とつながることが出来るでしょう。
経験がないなら…今回のトランプ候補のように,無いことを強みに出来るかもしれません。
リソース問題は,多くの経営者を思考停止に追いやります。
ですが…知恵を尽くせばなんとかなるものです。
最後に。
…だからといって,これはリソース問題でしかありません。
単純に大統領が,政治経験がないことによって判断ミスを繰り返す…ということは許容されるべきではないでしょう。
あくまでも,選挙戦において,自分の弱みを強みに切り替える戦術でしかありません。
リソースがないことを逆手に取って,ないリソースを何とかする戦術だと言えます。
何とかする…というのは根本的な解決策ではありません。
経験がないのなら…人一倍勉強して努力して,結果で応えるしかないでしょう。
今後,アメリカの未来がどのように展開されていくのかは注目すべきです。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
追伸
売上を上げようと,がむしゃらにがんばってきたけど…疲れてきた。
そんなあなたは,一度こちらをご覧ください。