広告に反応がない,隠された要因

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今日もまたFAXDMが届きました。

このFAXDMは,BtoBビジネスにおいて,とても活躍するマーケティング手法の1つです。

FAXDMの受信を嫌がる人は多いもの。
なぜなら,紙が無駄になるからです。

ですが,私にとってはネタです。
そして,FAX内容はPDFファイルのままデータ受信しますので,何十枚来ようと,紙代は掛かりません。
どれだけFAXDMが来ても,気になりません。

気に入ったもの,興味を惹かれたものは,別にフォルダを作って保管してあります。

さて,FAXDMの反応率は,それほど高いとは言えません。

0.1%台だと言えるでしょう。

1000枚送信して,反応が1件あるかどうか。

とはいえ,本当に1000枚しか送信しなければ,0の可能性も十分にあるでしょう。

これは統計学的な問題です。
例えば,じゃんけんをするとします。
基本的に,勝率は50%だと言えます。

では,じゃんけんを1回したら,勝率は50%になるでしょうか。
もちろん,なりません。100%か0%のどちらかです。

じゃんけんを2回しても50%になるでしょうか。
100%か,50%か0%のいずれかになります。

10回じゃんけんをすれば…本来は50%になるはずなのに,2回しか勝てなかった…ということも十分にありえるのです。

しかし,このじゃんけんの数を,10回ではなく,100回,1000回と多くしていけば,本来の期待値…ここでは50%に限りなく近づいていくのです。

同じように,FAXDMも,反応率が0.1%程度を期待したとします。
本当に0.1%だとした場合,理論上は1000通で反応件数1件を測定できます。
ですが,上述の通り,母数が少なすぎると,期待値通りになるかどうかはわかりません。
0件か1件…という,結果になることでしょう。

つまり,反応率を測定するには,ある程度の母数が必要になってくるのです。

最低でも3000通,できれば5000通,10000通くらいは出したいところです。

まずは,3000通で,テストマーケティングしてみて,反応率を測定します。
その後,改善を繰り返してある程度反応が取れるようになってきたら,10000通,20000通というやり方になってくるでしょう。

これは,FAXDMだけに限った話ではありません。
例えば,チラシも同じでしょう。

チラシも,仮に反応率0.1%程度だ,と考えた場合,100枚,200枚撒いても反応率は測定できません。

チラシも,できれば最低3000通くらいは出したいところです。

もちろん,業種業態,商品のサービス内容によっても,反応率は変わってきます。

ポイントとしては,少なすぎず,多すぎず,ということです。
少なすぎた場合は,上述の期待値との兼ね合いで,反応率が測定できません。

多すぎた場合は,テストによる改善前だった場合,無駄になります。
あまり洗練されていないコピーやオファーなどかもしれません。
テストすればより良いコピーやオファーになるかもしれなかったとしても,いきなり大量送信してしまったら,無駄になります。

ですので,多すぎず,少なすぎず,なのです。

チラシやFAXDMをはじめ,「広告で反応がない」と言われる原因はいくつかあります。
もちろん,コピーやデザインが同しようもない場合もあるでしょう。
あるいは,電話番号が間違っているから,物理的に電話が来ない…という,呆れた問題も起きるかもしれません。

ですが,もしかしたら単純に「母数が少ない」という問題もあるかもしれないのです。
世界最高のコピーで,反応率が5%とか10%というとんでもないものだったとしても…
10件しかチラシを撒かなければ,反応件数0件ということも起こりうるのです。

統計学的に考えてみた時に,必ずしも期待値通りにはならないのです。

この「母数」は,広告の反応率測定にあたって,重要な要因になります。
少なすぎると,コピーは良くても,反応は0ということも起こりうるのです。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

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