「早起き」すると寿命が縮む!
オックスフォード大の研究で判明
~心筋梗塞、脳卒中、糖尿病のリスク倍増
(現代ビジネスのWEBページより)
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/45782
こんな「見出し」の記事を,
しばらく前に,ネットで見かけました。
非常に秀逸な
「見出し」
です。
今日のテーマは「見出し」です。
見出しを英語にすると,
「ヘッドライン」
です。
そして,このヘッドラインを
日本人はなぜか
「キャッチコピー」
などと置き換えて表現します。
ですので,
今日のテーマは
「興味を引くキャッチコピー」
と言えるかもしれません。
では,冒頭の見出し。
なぜ秀逸なのでしょうか。
理由は3つあります。
1.正しさと間違い
人は正しく在りたい生き物です。
間違いをすぐに訂正したくなる
衝動を持っているのではないでしょうか。
ということは…
「自分がこれまで正しいと思っていたこと」
が実は間違っている…
ということに関して,
極めて敏感に反応します。
正しく在らねばならばいからです。
あるいは…
間違っているわけにはいかないからです。
昔から,
「早起きは三文の得」
などと言われてきました。
多くの人も,
「早起きしたい」
と思っているのでは
ないでしょうか。
正確には,
「早起きしたいけれど,
なかなかできない」
と思っている方が
多いのではないでしょうか。
「早起きしたいけれど,
なかなかできない」
ということは,
「早起きすべき」という【前提】が
ある,ということです。
早起きが正しい…と
思っていることに他なりません。
だからこそ,
「早起き」すると寿命が縮む!
という,
「早起きすることは間違いである」
メッセージは,強烈に興味を引きます。
2.権威性
全く想定外で…正しいとは思えない。
そんな見出しは,興味を引くものの
それだけで終わる可能性があります。
ですが…
この見出しは
「確認せずにはいられない」
強烈な要素を持っています。
それが,
「オックスフォード大」
という固有名詞です。
権威性を示すこの名詞。
これがなければ,
「ふーん」
とか,
「はいはい,またデマだよね」
と思われてスルーされるだけでしょう。
ですが,海外の有名な権威ある
大学名を使っている以上,
「本当かもしれない」
と思わせる要素があります。
ますます,この見出しは見逃せなくなります。
3.具体性
「寿命が縮む」
というのはわかりやすい気もしますが,
「具体性」に欠ける,とも言えます。
なぜか。
あなたは自分の寿命はご存知でしょうか。
定義【寿命】
生命の存続する期間。
特に、あらかじめ決められたものとして
考えられる命の長さ。命数。
(デジタル大辞泉)
文脈から考えると,
正確には寿命ではなく
「余命」
と表現すべきかもしれません。
なぜなら,
「あらかじめ決められたもの」
ならば
「縮む」
わけがないからです。
定義【余命】
残りの命。
これから先残っている命。
(デジタル大辞泉)
仮に40歳だとして…
80歳で死ぬとしたら,
余命は40年です。
ですがこれは理論上の話です。
自分が何歳で死ぬかなんて,
誰一人わかってはいないでしょう。
つまり,
「寿命が縮む」
という表現は,
インパクトはありますが,
具体性はないのです。
その具体性を保管するのが,
心筋梗塞、脳卒中、糖尿病のリスク倍増
という表現です。
たしかに,心筋梗塞や脳卒中,糖尿病になれば
「早死に」
するだろう,ということに関して,
リアリティを感じることができるでしょう。
以上,興味を引く
見出しの要素について
解説しました。
では今日の内容を活かして,
どのようにすれば
「いい見出し」
が作れるのでしょうか。
今日の3つのポイントで,
最も大切な点は,最初の
「正しさと,間違い」です。
次の
「権威性」
と
「リアリティ」
は,補強でしかありません。
…ということで,
何よりも知りたいのは,
「見込客が『当たり前』『正しい』
と思っているものはなにか」
ということです。
別の表現をするならば,
「信念」
「固定概念」
「観念」
「思い込み」
と言えるかもしれません。
具体例が…上述の通り,
「早起きすべし」
という考え方でしょう。
もし,多くの人が
「早起きなどすべきではない」
ということを
「当たり前」
のように思っていたら…
「早起き」すると寿命が縮む!
などと書いても,
誰も何も思わないし,
注意を惹くことはできないでしょう。
まずは,
顧客がどんな思いを抱いているのか。
じっくりと,あなたの見込み客の話に
耳を傾けてみてください。
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あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
追伸
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なぜなら,その1つが機能しなくなったら…?
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