歯科医に学ぶ「そこ」にこだわれるかどうか

歯科医に学ぶ「そこ」にこだわれるかどうか

歯科医に学ぶ「そこ」にこだわれるかどうか
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今日は、2ヶ月ぶりに歯科医院に行ってきました。
…2ヶ月予約が入らない、ある意味凄い歯科医院です。

このブログでも度々登場するこの歯科医院。
今日は治療の技術について触れてみます。

とは言っても、私自身は歯科治療の専門家でもなければ知識を有しているわけではありません。
あくまでも患者目線での話です。

この歯科医院には、歯科医師が2名います。
院長と、もう1名の歯科医師です。

このもう1名の歯科医師が…なかなか怖い。
数年前、歯にかぶせる金型をはめようとしていた時のことです。
なかなか入らなかったようです。

15分以上、はめようと悪戦苦闘。
15分…というのは、非常に体感時間が長いものです。
ずっと口を開けて身動きがとれない状態ですので、とにかくしんどい。

そのうち、焦りもあったのでしょうか、
「あれ?あれ?」
などとつぶやくようになりました。

これは…なかなかの恐怖体験です。
さらに5分ほどしてから、最終的に院長に替わりました。
院長も…少々苦労していたようですが、5分ほどで作業完了。

治療技術以前に、
「あれ?あれ?」
などと、恐怖心を煽られるような治療は二度と体験したくないもの。
次回以降、院長を指名するようになりました。
歯科医院側も…事情を汲みとったのでしょうか。指名を受諾し、ずっと院長から治療を受けてきました。

それから数年。
どうしても院長の手が開かず、
「この作業は難しいものではないので、院長ではなくても大丈夫です」
と説得され、久々にもう1名の歯科医師から治療を受けました。

そこで実感したこと。
決定的に、院長との腕の差がついてしまう原因がわかりました。

それは、器具を口の中に入れる時に、何度もぶつけるのです。
前歯だったり、唇だったりと、口の縁に、器具をぶつけます。

もちろん、作動している電動ドリルで口内の皮膚を削る…というような惨事ではありません。
ただ、口の中を映す小さな鏡を口の中に入れる時に、コツンと前歯にぶつけるのです。
ピンセットを口の中に入れる時に、唇をかするのです。

一度や二度ではありません。
数分程度の短い作業でしたが、その時間に、5〜6回程度はぶつかりました。

私の記憶が正しければ、院長が前歯や唇に器具をぶつけたのは、これまでのン年間で、1回か2回程度。

ここに決定的な差があるのです。

小さな器具を、口の中に入れるだけです。
そこでぶつけるかぶつけないか、それだけの違いです。
おそらく、このもう一名の歯科医師は、
「丁寧にやろうと思えば」
「ぶつけないように心がければ」
ぶつけずに、口内に器具を入れることはできるはずです。

おそらく、歯科医師ではなく、私でもできるはず。
歯ブラシを前歯にぶつけずに入れるくらいの難易度でしょう。

それでも、この歯科医師は何度となくぶつけるのです。

このような、本当に小さな小さなちょっとした作業。
その作業を丁寧に確実にこなすことを積み重ねていくことで、精度とスピードは上がります。
単に急ぐだけでは、スピードは上がっても、精度は上がりません。

歯科医師という職種柄、緻密で確実な作業を求められます。
もちろん、治療自体は問題なく緻密にこなせるのでしょう。
それでも…電動ドリルで削るような危険を伴う作業ではなく、単に鏡を入れる…というような危険が伴わない作業では気を抜いて無造作に口の中に入れるから、ぶつけるのです。

同じ作業を漫然と繰り返すだけでは、技術は向上しません。
どれだけ小さくとも、何かこだわるポイントを見つけ、そこにこだわりながら作業をしないと技術は向上しないのです。

例えば、より正確さ。あるいは、早さなど、何でもいいのです。
歯科医師だったら、正確さのほうが大切でしょう。

日常業務であれば、内容次第ですが、早さかもしれません。

郵便物は、切手が逆さに貼ってあっても届くのです。
ただ、料金が足りなかったり、宛名が間違っていたら届きません。

切手を貼る…程度の作業であれば、早さを求めてもいいでしょう。

マーケティングならば…テストです。
小さな改善を繰り返すことです。

そして。
コピーライティングであれば、何よりも言葉の使い方はいくらでもこだわることが出来ます。

毎回書く中でも、
「今回は特にオープニング部分に力を入れよう」
「今回は、ブレットライティングをいつもの倍書こう」
「今回は、ブレットライティングを、いつもと同じ量を半分の時間で書こう」
など、小さな部分にこだわって、技術を磨かないと向上しないのです。

こだわろうと思えば、どこまでもこだわれます。
ビジネスでは100点満点を求められる場面はあまりないでしょう。
100点を求めるよりも、60点、70点程度の完成度で早く終わらせるほうが大切でしょう。

その60点70点を取るのに、より早く。
あるいは、同じ時間で65点、75点を目指す。
このような小さなこだわりが、スキルを向上させるのです。

私自身は…全部が全部、とは言いませんが、うろ覚えの言葉、使い方が怪しい言葉は辞書を引きます。

例えば、この「怪しい」という言葉。時々「妖しい」と誤用する人がいます。
意味は明らかに違うのです。
その使い分けを意識しながら、
「ここは【怪しい】だな」
と思って使うのです。

今の時代、言葉の意味はネットですぐに調べられます。
それでも…飛行機内の航空機モードでは使えないので、電子辞書を持ち歩いて、すぐに単語の意味を調べられるようにしています。

この小さな積み重ねが、私のこだわりです
この小さな積み重ねが、語彙力を高めていくのです。
自分の伝えたいことを正確に伝えられるようになっていくのです。

そして。
視野狭窄にならない程度に、小さなところでこだわる姿勢が、スキル向上に繋がるのです。

これはコピーライティングでも、マーケティングでも、セールスでも、そして歯科治療でも同じなのです。

もしあなたが何か1つでもこだわっているところがあるならば…これからも、そこに徹底的にこだわって、よりスキル向上を目指して下さい。

最後に。
院長の歯科技術、そして院内におけるマーケティング施策は非常に素晴らしいです。
行く度に学びになる、素晴らしい歯科医院です。
人口1万8000人の小さな町で11軒ある歯科医院のうち、8年ここに通い続けていることが、私からの信頼の証です。

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