ある本に書いてあったので、興味は全く無いのですが調べてみました。
それは、競馬の賞金。
よく例えに出されるのですが、
「本当なのだろうか」
と思って調べてみました。
賞金額世界最高と言われる
「ドバイワールドカップ」
では、1着の賞金はは600万ドル(1ドル110円換算で6億6000万円)。
2着で200万ドル。(※2016年)
1着と2着の差は、3倍です。
日本では「有馬記念」なるものが優勝賞金が高額のようです。
平成27年の1着賞金は2億5000万円。
2着は1億円…とのこと。
1着と2着の差は2.5倍。
では、実際に1着と2着のそれぞれの馬の早さは何倍でしょうか。
やはり2.5倍なのか、3倍なのか…
そんなことはありません。
3馬身差であろうと、写真判定による鼻先数センチや数ミリの差でろうと、同じ差です。
その数センチや数ミリの紙一重の差が、2.5倍や3倍という絶対的な差となるのです。
この紙一重の絶対的な差。
これが、ビジネスにおいても、当てはまるのです。
例えば、商圏内で競合とシェアを争っているとします。
その場合、競合を倒すために、何倍もの商品クオリティが必要…
ということにはなりません。
競合より優れていれば、それでいいのです。
よくマーケティングのセミナーで出される例です。
それは、
「日本で一番高い山は、富士山。では2番目は?」
という問いです。
一番は多くの人の記憶に残りますが、2番手以降は人の記憶に残らないのです。
(ちなみに日本で2番目に高いのは北岳です)
日本で一位とか世界で一を目指している…ということであればまた話は別でしょう。
ですが、商圏内における一位を目指すのであれば、(決して楽とは言いませんが)そこまで大変ではないでしょう。
圧倒的な差を付けて一位にのし上がらなくていいのです。紙一重の差で一位になればいいのです。
紙一重でも一位になれば、これが絶対的な差となるのです。
例えば、サービスの品質で、その商圏内で一位になるとします。
その一位になったことを以て広告宣伝すれば、競合に対して優位に集客できます。
顧客数や売上で競合に差をつけ…その収益から更にサービスの改善をすることで、紙一重の差がより大きな差にすることができるのです。
あるいは、広告宣伝でも同じ考え方となります。
つまり、広告宣伝において、競合よりも、紙一重上手くやればいいのです。
競合に差をつけるために、圧倒的に上手いプロモーションを展開する必要はないのです。
なかなか思うようなコピーが書けない人もいるでしょう。
うまい広告宣伝ができなくて歯がゆく思っている人がいるでしょう。
その時は、競合の広告宣伝を見てみて下さい。
上を望めば…理想を目指すと、きりがありません。
競合よりも、紙一重上手い広告宣伝をするにはどうしたらいいのか。
競合よりも、紙一重魅力的なオファーを提案できないか。
その視点で広告宣伝すればいいのです。
特に、競合がずっと出し続けている広告を探して、その広告と比較して下さい。
ずっと出し続けているということは、広告効果があるから続いているのです。
ですから、その広告よりも、少しだけ上回るにはどうしたら考えればいいのです。
どうせ費用を払って広告を出すのだから…素晴らしい広告を出したい。
そう思って考えて気がつけば時間が経っていた、というのはもったいない話です。
まずは、競合と比較した広告を出してみてください。
この商圏における紙一重の差、というのは、自分のポジショニングの確率にも使えます。
例えば、マーケティング・コンサルタント。
世界ナンバーワンマーケティング・コンサルタントは、ジェイ・エイブラハム。
他にも、ダン・ケネディをはじめ、素晴らしいマーケティング・コンサルタントはたくさんいます。
日本においては、例えば神田昌典氏。あとは鳥内浩一氏など素晴らしいコンサルタントはたくさんいます。
私のマーケティング・コンサルタントとしての知識経験は絶対に彼らには勝てません。
ジェイ・エイブラハムなど、20代前半から活躍しており…現在67歳。世界の最前線で50年以上のキャリアがあります。勝てるはずがないのです。
では、私はジェイに勝てないから、価値が無い、ということでもありません。
少なくとも、私の商圏において、ジェイは競合相手とはなりません。
つまり、私の商圏内において、仮想競合を設定し、その競合よりも紙一重でも優れていることをプロモーションすればいいだけの話です。
上をみたら、絶対勝てない、越えられない壁は幾つもあります。
その時は見方を変えて、目先のライバルよりも、ほんの少し優れていることを明白に謳えばいいのです。
競合、ライバルを圧倒するために必要なのは、まず紙一重の差です。
まずは紙一重の差で上回って下さい。
そして、成果として絶対的な差をつけて下さい。
その成果…売上だったり収益をつぎ込んで、紙一重の差を絶対的な差にしてください。
この繰り返しで、ライバルを圧倒できるようになるのです。
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