遅い車を煽る,正しい方法?

遅い車を煽る,正しい方法?

遅い車を煽る,正しい方法?
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昨日,札幌まで行った時のことです。
この時期はまだ雪が降っていないので,主要な幹線道路である国道36号線ではなく,峠道を通って札幌まで行きます。

距離的には若干回り道になるのですが,走行時間にして一時間以上信号がないので,その間は事実上ノンストップで走ることができます。
主要な幹線道路より,30分以上早く着くこともあります。
残念ながら,冬場にこの道を通って雪で滑って事故って以来,冬は通らないようにしているので,この未知を通れるのはあと1ヶ月くらいでしょうか。

途中に支笏湖(しこつこ)の脇を通る時は,非常に美しい景色を楽しむことができます。
(アイキャッチ画像参照。停車中に撮影しています)
夏であれば,青い空に映える樽前山の景色。
もう少し経てば,紅葉が楽しめます。

主要な幹線道路のように「しょっちゅう通るので,走っていて飽きる」道とは違って,ドライブも楽しめるのです。

さて,そんなルートですが,三つほどデメリットがあります。

一つはカーブが多いこと。

電灯一つない山道ですので,夜は真っ暗です。
夜の1時過ぎに,キツいカーブを曲がった瞬間に,
「死亡事故現場」
と,黄色い反射板に赤文字で書かれた看板を見ると,ちょっとドキっとします。

二つ目は,シカが出ること。
どういうわけか,道端にいるシカにクラクションを鳴らすと,道路に飛び出してくる確率が高いので,気をつけていなければとても危険です。

他には,キツネやタヌキなども出ます。
幸い,まだクマに遭遇したことはありません。

最後が,基本的に一車線であり,追い越し禁止エリアばかりだということです。
これが今日のテーマになります。

峠道で,カーブが続きます。
私は…多い時に,週4往復することもあるので,慣れた道のりです。
ですが,慣れていないドライバーに取ってみれば,なかなか緊張感を伴うドライブにになるのでしょう。
しかも,軽自動車などは,馬力がないので,上り坂で減速します。もちろん,登坂車線などありません。

つまり,私を始めとする,慣れたドライバーにとってみれば,不自然に遅く感じるのです。
急いでいるときなど,イライラすることもあります。

ですが,追い越し禁止エリアなので追い越すこともできません。

ではどうしたらいいのか。
基本的にどうしようもありません。

空気が読めるドライバーであれば,ハザードランプや左ウィンカーを付けて,路肩に車を寄せます。
つまり,
「お先にどうぞ」
という意思表示です。

路肩に寄って,先にいけ,という指示ですから,追い越しという問題は生じません。
この場合は,誰もがストレスを感じること無く運転することができます。

ですが,空気の読めない,残念なドライバーであれば,後ろに5台,10台と行列を作るくらいまで,ノロノロ運転をしておきながら,端に寄って譲る姿勢は見せません。
きっと,後ろに連なった10台全部が,イライラしていることでしょう。

それはさておき。
昨日,遭遇したのはこのどちらでもない…正確にはどちらとも判断できないパターンでした。

つまり,遅い軽自動車が,前を走っています。
ごくわずかに左に寄って,減速します。
それだけです。

こちらとしては,前の軽自動車があまりに遅すぎるから,車間距離が短くなってしまっているだけです。
しかし,軽自動車のドライバーに取ってみたら,煽られているように感じて,イラッとしてさらに遅くしているのかも…と考えたりもします。

仕方ないので,こちらもさらに減速して,ノロノロと後ろに付きます。

ところが…3回くらい,見通しの良い場所で同じことが続きました。
「もしかして…?」
と思っていると,これまでごく僅かに左に寄る程度だったのが,路肩ギリギリまで寄るようになりました。

ごく僅かに左に寄って,減速する。
これは「先にいけ」という意思表示だったようです。

ようやく,「普通のスピード」でその車を回避しました。

当然ですが,前の車のドライバーとは,運転中に話はできません。
つまり,意思表示ははっきりしなければ伝わらないのです。

見て明らかにわかる意思表示は,ハザードランプか,左ウィンカー。
それをせずに,よほど気をつけて見ていなければわからない程度に左に寄って,減速。
これでは,伝わりません。
伝わるのは,
「わざと遅く走っているな」
ということくらい。そして,後続の車にはイライラが伝染します。
その先頭の,のろいドライバーに取ってみても,
「先にいけ,と言ってるのに,後ろについて煽りやがって…」
と不快に思うことでしょう。

伝わらないコミュニケーションは,このように,誰にとってもメリットのない,残念な結果になるだけなのです。
特に,対面でもない状態であれば,よりわかりやすく,よりはっきりしなければならないのです。

具体例が,広告コピー。
「今なら,50%オフです。
電話番号 0120ー(略)」
というコピー。

これは,実に残念なコピーです。
50%オフで,電話番号が書いてあるだけ。
先程の,のろいドライバーの鈍いコミュニケーション同様に,伝わりません。
コピーは,広告です。年商20億円を越える企業ならば,ブランド広告は有効でしょう。
ですが,20億未満の企業は,ブランド広告は無意味です。
「ブランドや認知度を上げる」のではなく,売る,つまりセールスのコピーが必要になります。

そして,残念なセールスマンの特徴は,「買って下さい」というクロージングができないことです。

このコピーも同じです。
なぜ,
「今すぐお電話ください」
の一言がないのでしょうか。

電話番号さえ書けば,電話してもらえる…とでも思っているのでしょうか。
まさに,先程の,見て分かるかどうかレベルの,ちょっと左に寄って「先にいけ」レベルの,残念なコミュニケーションです。
コミュニケーションは,伝わらないと,意味が無いのです。

最後に。
そののろい軽自動車を回避してしばらく走っていると…またのろい車に追いつきました。
正確には,前に2台車がいて,先頭の車が,のろく,その後ろにもう1台いる状況です。
そして,その後ろの車は,必死にその遅い車を煽っていました。

対向車線に,車の幅を半分以上はみ出して,右に左にあおって,ライトを付けて…
「ああ,煽るって,ここまでやることなんだな」
と学んだ次第です。
これはとてもわかりやすいコミュニケーションでした。
もっとも,それでも先頭の車は頑としてどかなかったので,結局追い越し車線にも関わらず,追い越ししていきました。

すると…あれだけ遅かった先頭の車が,どんどん早くなっていきました。
要するに煽られて頭に来たので,ゆっくり走っていたのでしょう。

コミュニケーションは,伝わったからと言って,受け入れてもらえるとは限らないということですね。

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