「呪い返し」が発生するリスクがある心理トリガー

「呪い返し」が発生するリスクがある心理トリガー

「呪い返し」が発生するリスクがある心理トリガー
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こんにちは。
アップスタッツの飯山です。

 

 

今日は,マニアックな
心理トリガーの話をします。

 

 

割と知っている方も多いし
使ったこともある…という方も
いるかもしれません。

 

セールストークや,
セールスコピーなどでは
よく使われるし,
基本を解説する書籍や
コンテンツでも紹介されている
ある心理トリガー。

 

…今日は,その負の部分に着目して
お伝えします。

 

使いやすいし
よく使う人も多いですが…

あなたが今後,使うことがあるなら
今日の話を思い出していただけたら幸いです。

 

 

 

人を呪わば穴二つ

 

私が小学生のころに連載していた
バトルものの漫画で…
アニメ化もしたものの話です。

 

 

内容の詳細は割愛します。

 

 

ある師匠が,
弟子に魔法を伝授します。

 

 

どんな相手でも
一撃必殺になるような
極めて強力な魔法です。

 

 

ただ,
伝授する時に,
師匠曰く,
「あまり使ったことがない」
とのこと。

 

その理由が
「おっかないから」
だそうです。

 

 

弟子は…
師匠の豪放磊落な性格を
知っているだけに…

 

「この師匠がおっかないと思うような魔法…」

 

…とおののいた。

そんな話です。

 

 

なぜ,師匠はその魔法を
「おっかない」
から使わないのか。

 

 

この作品世界では,

「魔法を跳ね返す魔法」

が存在するからです。

 

 

それだけ強力無比な必殺魔法も,
跳ね返されたら,
その威力は自分に牙を向きます。

 

そして…
それだけ強力な魔法を放つ時は…
そんな魔法が必要なくらいに
強力な敵を相手にしているわけですね。

 

 

跳ね返す術を持っている可能性も
十分にある。

 

跳ね返された時点で,終わりです。

 

 

怖がるのも無理ない話ですね。

 

 

小見出しの
「人を呪わば穴二つ」
というのは,由来として
平安時代に活躍したとされる
陰陽師が…

 

相手を呪う時に,
呪い返しを受けたら,自分が滅びます。

 

相手を滅ぼしても,
呪いが自分にもどってくることがあるので…

 

 

相手用と自分用。
墓穴は2つ必要…という由来だそうですが。

 

 

まさに,
今日紹介する心理トリガーは
そんな話です。

 

 

相手の恐怖へアプローチする危険性

 

 

 

具体的には,
「警告」の心理トリガーです。

 

警告!
なんてセールスコピー,
見たことがあるかもしれませんね。

 

 

相手が被るであろう
痛みや恐怖に焦点を当てる。

 

その恐怖を避けるために,
どうしたらいいのかを紹介して,
そこから行動を促す。

 

そんな心理トリガーです。

 

この心理トリガーは
極めて強力です。

 

 

人間の行動原理を
徹底的に突き詰めると2つしかない…と
言われています。

 

「痛みを避ける」
「快楽を求める」

 

では,どちらが強いか。
もちろん,前者です。

 

痛みを想起させるようなアプローチ…
ここで言う痛みは,
文字通りの苦痛も意味しますが,

「何かを喪失するかもしれない」

ことも痛みの範疇に入ります。

 

でも,人は痛いのはいやなわけです。
当たり前ですね。

 

痛いのがいやだから,
見て見ぬふりして気づかないようにして
日々過ごしている。

 

そんな見込み客に対して,
痛みを想起させる
警告の心理トリガー。

 

注目は浴びやすいし…
そして行動にも繋がりやすい。

 

極めて強力な心理トリガーです。

 

 

「だからおっかない」のです。

 

冒頭の,
師匠と弟子の話。
もう一度思い出してください。

 

 

師匠は…
強力だとわかっていても,
「おっかない」
から,ほとんど使ったことがなかった
と言います。

 

 

 

では,
警告の心理トリガーの
「おっかなさ」
とは何なのでしょうか。

 

 

 

 

見込み客から憎悪されるリスク

 

 

嫌われる…
くらいで済めばいいかもしれませんが。
一歩間違われると,憎まれます。

 

人間が行動する
根源的な動機は,
上述の
「痛みを避ける」
「快楽を求める」
ですが。

 

それが最上位だとすると…
それ以外でも,
人間の行動原理はいくつもあります。

 

その一つが,
「感情のギャップ」
です。

 

想定を超えるような
感情のギャップを感じた時に,
人間は行動します。

 

たとえば,
素晴らしいサービスに感動したから
誰かを紹介してくれる…とか。

 

これは,想定を超える
素晴らしいサービスを受けたため,
想定と実際とのギャップを感じるから,
行動に繋がるのです。

 

その反対…
つまり,
普段の状態から,
一方的に,恐怖や苦痛を想起
させられるような真似をされた,
見込み客はどう思うでしょうか。

 

腹が立つかもしれません。
それで済めばいいですね。

 

ピンポイントで刺さってしまったら…
相手に憎悪の感情を抱かせるかもしれません。

 

憎しみは…体内にとどめておくと
大変ですから,行動して昇華します。

 

具体的には,
警告のトリガーで,憎しみの感情を
沸き立たせてきた相手に対する報復です。

 

特に…現代は,
企業対一般個人の戦いでは…
企業にとって分が悪いことも増えてきました。

 

SNSなどの台頭によって,
ネットを介して不特定多数に,
風評をもたらすことが簡単にできますから。

 

 

…ということで,
回りくどく解説しました。

 

一行で解説すると…

 

警告のトリガーを不用意に使うと炎上します。

 

 

適切なターゲットに
適切なさじ加減で
適切な内容に基づいて
警告を発しないと…

 

大きな呪い返しが訪れることでしょう。

 

それだけのリスクと覚悟を背負ってでも,
警告のトリガーを使いたいでしょうか。

 

最後に。
警告のトリガーを
使った方がいい…むしろ,使う「べき」場合も
あるにはあります。

 

が。
それも解説すると長くなるので,
今日はここまでにします。

 

あなたがより「アップスタッツ」な明日になりますように。
アップスタッツ 飯山陽平

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