トレンドかバブルなのか…滅びの予兆

トレンドかバブルなのか…滅びの予兆

トレンドかバブルなのか…滅びの予兆
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こんにちは。
アップスタッツ合同会社の代表,
経営軍師の飯山です。

 

今日は…
時事ネタではありますが,
あるニュースを元に,
今のトレンドについて
考察していきます。

 

…というのも,
危機感を覚えたからです。

 

 

人は,危機感を認識した
「後」
に何をするか。
これが大きく結果に影響します。

 

 

 

ただ,
「危機感」
というのは文字通り
「感」
なので,言語化したり
意識化において認識したり
することが難しかったりするものです。

 

事例を通して,
考える刺激として
最後までお付き合いください。

 

 

思いの外遅かった

 

 

 

 

イオンモール名古屋みなと、21年2月に営業終了へ

イオングループが名古屋市港区の大型ショッピングセンター(SC)
「イオンモール名古屋みなと」の営業を
2021年2月に終えることが6日、わかった。

近隣で大型SCが相次いで開業し、
顧客流出に歯止めがかからなくなっていた。
新型コロナウイルスの感染拡大による消費不振が追い打ちとなった。

2020/10/6 18:31日本経済新聞 電子版

 

 

このヘッドラインを見て…
まあ,思いの外,遅かったなぁ…
という感想と…

 

やっぱり来るべきときは来るんだな…

 

 

という実感をいだきました。

 

 

このイオンモール名古屋みなと。
「廃墟」として有名です。

そのあたりの下りは,
以前に探索に行ったときの記事があるので
そちらをご覧ください。

 

<参照>

 

 

この記事を執筆しているときと違って,
今は一応…
名ばかりとは言え名古屋市民ですので,
閉鎖間際になったら
遊びに行ってみることにします。

 

 

…ノリは完全に
遺跡探索な感じですね。

 

 

 

それはさておき。

 

 

今回,
コロナが止めとなりましたが。
ではコロナがなかったら,
どうなっていたのでしょうか。

 

 

単純に遅いか早いかの違い
だけだったのではないでしょうか。

 

 

すなわち…
分水嶺ぶんすいれいを越えてしまった場合,
流れは不可逆になるということです。

 

 

どういうことか。

 

 

例えば…
こんな感じで
カードがあります。

カードを折り曲げようとすれば,
多少きしんで…
たわんだ感じがします。

 

 

でも,実際に折り曲げたわけでは
ないですから…
手を離せばもとに戻るわけです。

 

 

ですが…
一定のライン…
分水嶺を越えてしまうと,
カードに折り目がつきます。

 

 

折り目がついたカードは…
もう二度とカード情報を読み取って
使うことはできないでしょう。

 

 

これが,
分水嶺を越える,
という意味合いです。

 

 

 

このイオンモール名古屋みなと
(単にモールと表現します)
ですが。

 

 

近隣にいくつかの別の
ショッピングモールができたことで,
集客できなくなり…
衰退の一途でした。

 

 

さて…
このモールは…
どこが分水嶺だったのでしょうか。

 

 

競合のショッピングモールが

(1)できる前
(2)できた時
(3)できた後

この3つのうち…
どれだと思いますか?

 

 

もちろん考え方次第です。

 

 

そもそも,
競合のショッピングモールができて
集客できなくなった…ということは,
「今までいた顧客が戻ってこなかった」
ことを意味します。

 

つまりそれだけ魅力のないモールだった,
という考えに立てば…

(1)できる前

となるのでしょう。

 

なぜなら,
人は新しいものが好きですから,
一時的に,違うショッピングモールに
行くことはあるでしょう。

 

ですが…
新しいものはいつまでもずっと
新しいわけではありません。

 

「新しさ」
を体感した時点で,それはもう
「新しい」
ものではなく
「知っているもの」
に変わります。

 

 

そこにはもう新しさはありません。

 

その時点で,
「その後からできたショッピングモールに
 行くか…今までの馴染みのモールに行くか」
を取捨選択して…
前者に傾くから,顧客が戻らない。

 

ということは,

(1)できる前

に決着がついてしまっていることに
他ならない…という考え方があります。

 

 

が。

 

私は

(3)できた後

の説を推したいところです。

 

 

なぜなら…
新しいところに行ったら,
「二度ともう古いところには行かない」
とは限らないからですね。

 

それに…
何らかの手を打って,モールに
顧客を呼び戻すこともできたかもしれません。

 

「不可逆の流れで確定する」
前にできることはあったかもしれません。

 

 

つまり…

 

新しいショッピングモールができた後に,
顧客を呼び戻す効果的な打ち手を講じなかった。

だから
分水嶺を越えてしまい…

 

緩やかな滅びを待つ状態になり…
今回のコロナが「止め」となったのでしょう。

 

 

バブルとトレンド

 

 

ということを考えると,
もともとこのモール…
今回閉鎖する名古屋みなとのモールは,
衰退のトレンドに入り,
そのまま終わっていく流れですね。

 

 

一方,バブルが弾けるということもあります。

 

 

私もかつて,
体験したことがあります。

 

 

10年くらい記憶をさかのぼって
思い出してもらえれば
「あー,そんなのもあったな…」
という感じがするでしょう。

 

 

 

消費者金融の過払い金請求です。

 

私はこのバブル直撃期だったので
かなりの数をこなしました。

 

ひどいときなど…

10時半の法廷
13時の法廷
15時の法廷…

これを1日に詰め込む事務員がいて…

 

特に,10時半の裁判所と
13時の裁判所は別で…
距離にして約90キロ離れているわけです。

 

落ち着いてランチする時間も
取れませんでした。

 

 

…という時代があり。

 

 

でも薄々,肌感覚で
「バブルの終りが近づいている」
感じはしていました。

 

バブルが弾けたのは,
大手消費者金融,武富士が
倒産したときでしょう。

 

今思えば,
このときが分水嶺だったのでしょう。

 

その後は,
今まで出していた広告から
全く反応が来なくなり…
その広告媒体もいつの間にか
消えていました。

 

もちろん,
武富士の倒産はきっかけであり,
突然過払い金案件が全て消滅する
わけではありません。

 

他の事務所は引き続き
受けていたのでしょうけど,
私はさっさと手を引いて…

 

弊社の前身である
アップスタッツ経営研究会という
屋号で仕事をはじめました。

 

 

なかなか言語化しづらいのですが,
あのときの
「肌感覚」
バブルが終焉しつつある
ということを感じさせる
一つ一つの出来事,

 

 

その肌感覚を今もよく覚えています。

 

 

少しずつ 少しずつ,
見えないところから蝕まれていき…
でも,表からは見えない。

 

 

そして…
何か大きな出来事があると
それがきっかけで
「決壊」
するのです。

 

過払いバブルのときは
「武富士の倒産」
でした。

 

 

さて。

 

 

最近,こころなしか
あのときのような
肌感覚を彷彿とさせるなにかがあり,
少し肌がピリピリする感があります。

 

それは…
現状のテレワーク全盛。

 

 

本来は
あと10年くらい掛けて,
たどり着くような
パラダイムシフトが…
コロナで,3ヶ月くらいで
一気にガラリと変わったのです。

 

 

これはトレンドだから…
と思っていたのですが。

 

 

 

 

世界恐慌の予測

 

 

ジョセフ・P・ケネディ氏
(第5代大統領ジョン・F・ケネディの父親)
が世界恐慌を見抜いて,
資産を保持した話は有名です。

 

 

カンタンに紹介すると…
靴磨きの少年が,
「あの株が儲かる」
なんて話をしているのを見て,
こんな少年が話をしている時点で
何かがおかしい…

 

 

ということで,株を一気に売却。
その後に世界恐慌で暴落した,
そんな話です。

 

さて。

 

 

今のテレワークの状況…
テレワーク時代に
Zoomを使っていかに儲けたか…
なんて話,ゴロゴロ転がっています。

 

…多すぎ,じゃないですかね。

 

それとも,
私の周りだけでしょうか。

 

 

どうも…
トレンドを通り越して,
バブルになりつつあるのではないか。

 

そんな…
かつて過払いバブルのときのような
感覚があります。

 

 

特に…
ブームになるまでの期間が
短ければ短いほど,
ブームが去るのも早いのです。

 

…ということを考えると,
今の状況は,
バブルなのか,
それともトレンドに留まるものなのか。

 

 

どちらかは…
歴史が証明することです。

 

 

ただ,
危機感をキャッチしたときに,
何もしないから…痛い目に遭うのです。

 

世界恐慌時に
多くの人が資産を失ったように。

 

 

あなたはどう思うでしょうか。
何か感じ取るものがあるなら…
今のうちから,できる準備をしておいたほうが
いいかもしれませんね。

 

 

今回はイオンモール名古屋みなとの例から
話を広げて紹介しました。

 

 

コロナのせいにするのはカンタンです。
でも…多くの場合,コロナは
「きっかけ」
であり…滅びの種はすでに芽吹いていたのです。

 

 

この時点で,
分水嶺を越えてしまっているなら…
「止め」
が来る前に早い決断も必要でしょう。

 

 

そうでないなら…
今できることをやりつつ,
この先を見据えて何をやらなければ
ならないのかを考えなければ
ならないでしょう。

 

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
アップスタッツ合同会社 経営軍師 飯山陽平

 

 

 

 

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