こんにちは。
アップスタッツ合同会社の代表,
経営軍師の飯山です。
今日も時事ネタです。
お題は国勢調査。
国勢調査の制度の賛成反対や
是非というよりは…
国勢調査という「お題」を通して,
システムが機能するには
どうしたらいいのか…
という問題について
考察していきます。
システムというのは
大事です。
効率化の根本要因です。
システムを構築して
維持できなければ,
会社は利益を伸ばすことが
できません。
コストばかり
掛かってしまいますからね。
コスト狩ったの
一つの方法が,
効率化であり,
効率化の方法論が
システム化です。
そのシステム化について
国勢調査をお題に,
考察していきます。
最後までお付き合いください。
国勢調査の問題点
…はいっぱいあるのですが。
私の実体験でも
初回することにします。
例えば,
以前住んでいた,
道内の小さな町でのこと。
事務所の隣が,
いわゆる
「町の文具店」
だったのですが。
そこの店主であるおっさんが,
ある日突然,
事務所に怒鳴り込んできて…
そう,怒鳴り込んで,です。
比喩表現ではなく,
文字通りです。
対応に出た
女性事務員に対して
「ここだけがまだ
国勢調査出してない。
早く出せ」
と怒鳴り散らしているのです。
いないことの多い私ですが…
その日はたまたま居合わせたので…
とりあえず,
警備会社に緊急通報。
あのボタンを押したのは,
このときが最初で最後でしたね。
そのおっさんを追い出した上で,
警備会社に経緯を精確に報告書に
まとめていただき…
それを地元の,
国勢調査を取りまとめる部署に,
業務妨害や脅迫罪で
刑事告訴も辞さない旨の
抗議文とともに提出した,
なんてことがありました。
法律系国家資格の事務所に
「営業中」
に
「怒鳴り込んで」
対応に出た女性事務員に
「怒鳴り散らす」
時点で…
まあ,その人の人間性,
存在性に問題があり,
それは国勢調査の問題とは
別の要因だと言えます。
まあ,
単に私が隣の文具店のおっさんから
憎まれていただけといえば
それまでですが…
確か,赤い羽根募金のときも,
事務所に押し入ってきて,
恐喝まがいにお金を要求してきたので,
適当にあしらったのが
問題だったかもしれませんね。
おっさん
「国の事業なんだから
安心してお金を払えばいい」
私
「国の事業だとなぜ安心だと
断言できるのですか?」
おっさん
「いいから払え」私
「国の事業だとなぜ安心だと
断言できるのですか?」
これを5回くらい繰り返したら,
散々悪態をついて
帰っていきました。
それはさておき。
話を戻して。
このエピソードにおいて,
国勢調査の問題点は
何なのでしょうか。
ひとつは…至ってシンプル。
人間性に大いに問題がある
人物に対して,
自分の個人情報を提供することへの
心理的抵抗です。
まったく見ず知らずの人ならともかく,
隣の家で…
しかも,一方的に難癖を付けたり
犯罪まがいの行動を仕掛けてくる人が,
「調査委員」
をやれてしまっている。
そんな人に対して,
情報を提供できるかどうか,
ということですね。
どこにどんな形で
情報を悪用されるか,
わかったものではありません。
今はインターネットで回答できますが。
この問題はクリアできたとは言えません。
なぜなら…
「回答がない場合には
調査員が伺います」
ということは…
回答の内容が,調査員に対して
共有されていることに
他ならないからです。
そして…
そのこと以上に問題なのは,
「まだ回答を出していないのは
ここだけだ」
と恫喝してきたということ。
これは何を意味するのか。
「他は全部出している」
という意味ですね。
しかも,商店街の事務所で
大声で怒鳴り散らすということは
外に聞こえます。
つまり,
機密を漏洩しているのです。
「ウチが出していない」
という内容と,
「他所は出している」
という内容が
漏洩しているのです。
つまり,
その程度のザルな
機密保持レベルだと
証明されているということです。
制度疲弊
昔は通用したのかもしれませんが…
今の個人情報保護の機運を考えると,
とてもこのレベルの
機密保持レベルでは
安心して出せない,
という人もいることでしょう。
そして…
実際に隣のおっさんが
どうなったのか。
次の国勢調査のときも
調査員をやっていたということです。
自浄作用ゼロ。
罰則適用なし。
そう…
調査員が秘密を漏洩したときの
罰則があるんだか無いんだか
よくわからない。
けれども,
回答しないと
罰則がある…
と回答を強要する。
これが
国勢調査の
制度疲弊とも言える状態であり,
大きな問題だと言えます。
現実問題,
罰則が適用された例は
ないようですけどね。
つまり,
回答拒否をして罰則が適用されない,
ということは…
調査員が機密漏洩したとしても,
罰則が適用されない,
ということにも他ならないのでしょう。
義務だから回答しろ
回答しなければ処罰する
調査員は好き放題できる
という,このあたりが,
国勢調査の制度上の
問題ではないでしょうか。
処罰で強要という方法論
これが機能することも
あるのでしょう。
けれど概ね
時代錯誤と言わざるを得ない。
例えば,
会社組織において,
営業社員に
今日中にノルマが達成できなければ
殴るとか蹴るとか…
割とまだ一部では
横行しているなんて話は
耳にしますが。
その結果として,
退職に追い込む。
コンプライアンスとしての
問題は全部脇に置くなら,
それは機能すると
言えるかもしれません。
無能な人を
追い出すための方法論ですね。
まあ,
そんな頭の悪い,
時代錯誤なやり方をしていたら,
先に有能な人が
去っていくのが関の山でしょうけど。
さて,
国勢調査の場合はどうでしょう。
罰則を強化して,
義務という正義の剣を振りかざして
威圧の元に回答を強要する。
会社だったら,
そうそうに
退職となるでしょう。
国勢調査だったら…
「嘘ではないけれど本当でもない」
みたいな回答をする人もいれば…
…まあ,これくらいにしておきましょう。
この記載を見て,
国勢調査を逃れる手段として
参考にされるのも面倒ですから。
シンプルに考えると,
目的と手段が一致していない。
コレに尽きますね。
国民一人ひとりに,
アメとムチ…
アメはないですね。
罰則規定をちらつかせて
ムチだけで回答を強要する。
そこに,
正確な回答が
どれだけ得られるのでしょうか。
「統計法」
という法律の趣旨にのっとり,
精確な統計情報がほしいなら…
国民に回答させる時点で,
時代錯誤です。
納税データなり,
住民基本台帳ネットワークシステムなり…
それらのデータベースから
必要な情報を集められるように
システムを改良する。
そのほうが合理的でしょう。
同じように…
会社で成果を出すには,
その会社にふさわしいシステムを考えて,
そのとおりに運用する。
脅迫まがいのやり方,
ムチと罰による運用。
これは…
昔ならともかく,
今の時代は通用しないのです。
弊社は基本的に
マーケティングの
コンサルティング会社という
立場ですが。
それはわかりやすさ優先で
そのように行っているわけであり…
肩書は
「経営軍師」
ですから…
私にできる内容であれば
大抵の相談に乗ります。
その中で…
最近特に多いのは,
社内の組織化,システム化です。
高度な専門組織の
システム化ならともかく…
システム化,組織化の
基本の「き」の字の話は
聞かれれば答えるし,
実際に提案してます。
まあ…そう考えると…
私などよりも遥かに頭のいい,
国内最高峰レベルの学校を卒業した
官僚たちが運営しているのに,
どうしてもっとまともなシステムに
しないのか。
少々疑問に残りますね。
今日のテーマとしては,
恐怖,威圧,罰則をちらつかせて
強要するやり方は
時代錯誤であり…
そんなやり方をしなければいけない時点で
根本的に制度疲弊している。
だからこそ,
そのやり方をしなくてもいい
システムを考えなければならない。
…という話でした。
国勢調査のシステムを変えるのは
時間もコストも掛かるでしょうけど…
社内のシステム化は…
本当にカンタンなところからだったら
0円から。
数十円単位のコストで
できることはたくさんあるのです。
このあたりの考え方ややり方については,
リクエストがあればブログで
紹介します。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
アップスタッツ合同会社 経営軍師 飯山陽平
追伸
国勢調査に協力しない人について
賛同,追認する意図で
この記事を書いたわけではありません。
制度の問題点から,
会社の仕組み化に
照らし合わせただけの話です。
国勢調査に応じない論拠として
この記事を「正当化」の素材にする人は…
まあ,いないでしょうけど,念の為に
「それはやめてください」
と書いておきます。
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