現代版「沈黙は金、雄弁は銀」の意味

現代版「沈黙は金、雄弁は銀」の意味

現代版「沈黙は金、雄弁は銀」の意味
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こんにちは。
アップスタッツの飯山です。

 

 

今日は…ちょっと思うことがあって,
こんなタイトルでお届けします。

 

幼少の頃から,
ことわざ辞典,慣用句辞典みたいなものを
読みふけっるような子どもであり,
「言葉」
についてはマニアックな私。

 

 

でも,
知らない言葉,
間違って理解している言葉は
どれだけたくさんあることか。

 

今日はその中のひとつについて,
私の「恣意的な解釈」をお届けします。

 

この点を理解しておくと…
「信用できる人」
の捉え方が変わってくるかもしれません。

 

以下,お付き合いください。

 

本来の意味

 

 

「沈黙は金」なんて略されて
使うこともあるこの慣用句。

 

本来の意味としては,

「沈黙するべき時に,
沈黙することは,
雄弁にまさることがある」

 

という点です。

 

単純に,
沈黙は美徳である…
という意味合いではありません。

 

これが,
この慣用句の本来の意味ですが。

 

言葉というものは,
「時代とともに変遷していく」
ものです。

 

昔は明らかに誤用,
間違いであっても,
あまりに多くの人が
「間違った使い方を
当たり前のように使う」
ことでそちらが「正しい使われ方」に
なってしまい…

 

 

本来の正しい使い方を
誤用と断罪されることすら
起きてしまいがちです。

 

 

そこまでいくと極端にしても,
言葉は時代,時期や情勢において
どのように使うかで,
変わっていくものでしょう。

 

 

現代版「沈黙は金」

 

本来の意味は,

「沈黙するべき時に,
沈黙することは,
雄弁にまさることがある」

とした時に…

 

この
「沈黙するべき時」
とは何でしょうか。

 

例えば,
セールスにおいて
「沈黙」
を的確に活用できれば,
成約率は大きく改善します。

 

 

成約・受注から売上…という
文字通りの「お金」になりえます。

 

これはこれでわかりやすいですが。

 

今日お伝えするのはその一歩先。

 

この現代において
重用される価値ある人材…
信用できる人とは
どんな人か。

 

 

それが,
「沈黙できる人」
です。

 

 

例えば,
カウンセラーなどは,
相手の話を
「聞く」
のが仕事だと言えます。

 

程度の差はあれど,
コンサルタントも似たようなものですね。

 

これもひとつの側面です。

 

が。
もっと根本的な部分で
「信用」
につながるのは
どこにあるのか。

 

 

この人,信用できる?

 

 

例えば,ある女性Aさんに…

Bさんが,

 

「Aさんの旦那さんが,
あなたではない誰かと
ホテルの前にいたのを見たよ」

 

なんて話をしたら,
Aさんはどう思うでしょうか。

 

それを伝える
Bさん自身がどういう意図で
わざわざそんなことを
Aさんに伝えるのか。

 

その動機の問題もあります。

 

例えば,
Aさんとその旦那さんに
不和が起きるのを見て楽しむ
愉快犯的な意図もあれば,

 

単に親切心で
教えてあげている…という
心積もりかもしれません。

 

が,

 

内容は,
単に

Aさんの旦那さんと
Aさん以外の女性が
ホテルの前にいた。

 

という事実だけです。

 

 

ホテルというのは,
どんなホテルかもわかりません。

 

単にビジネスホテルなのか
商談で使うような高級ホテルか
歓楽街の奥地にある派手なネオンのホテルか。

 

また,
その女性は誰なのか。

 

単に,
落とし物を拾って渡してあげただけの
その場限りの,面識のない人なのか。

 

それとも,商談相手なのか。

 

あるいは…不貞の相手なのか。

 

 

それすら一切わからず…
「まるでわからない」
中で…

 

 

この最後のパターンの可能性を
ほのめかせて,Aさんの心の平安を
奪うだけの会話だとしたら?

 

 

仮にBさんが,
「親切心」
で伝えたとして…
Aさんはどう思うでしょうか。

 

また,
仮にもしBさんが…

 

「今日,Aさんの旦那さんが…
○○ホテルの前で,
女性と一緒に要るのを見かけましたよ。

 

この後商談かもしれないと思って
特に話しかけませんでしたが…
お仕事がんばっていて,良い旦那さんですね」

 

みたいな伝え方だったら
また別かもしれませんね。

 

 

つまり…
事実を伝えているはずが,
その出来事を評価するに足りるだけの
十分な事実とその背景がない,
不完全な役に立たない事実を
伝えていることに他なりません。

 

そして…
その結果,歪んだ意思決定に
繋がりかねないことを誘発しているとしたら…?

 

そんな人を,
俗に「なんか胡散臭い人」というのでは
ないでしょうか。

 

もっと悲惨な例だと…
自分の思い込みを
「正しい事実」
であるかののようにして…
それを歪曲・拡張して
伝えるとどうなるか。

 

「オタクのだんなさん,
どこかのラブホテルに
女性と入っていくのを
見ましたよ」

 

みたいな感じに
なるのでしょう。

 

ここまで行くと…
民事賠償レベルの
不法行為になるかもしれませんね。

 

さて。
そう考えると…
沈黙するべき時とは何か。

 

 

「正しく意思決定できるに足りるだけの
十分な情報が集まっていない
中途半端な事実を伝えるくらいなら
黙っていた方がいい」

 

という判断を意味します。

 

Bさんが,
仮にAさんの旦那さんが
ホテルで女性と二人でいたのを見たとして…

 

その背景を判断するに
足りるだけの情報がないなら,
黙っていたほうがマシだということでしょう。

 

そして…雄弁は銀。
ここでいう雄弁さとは,
自分の伝えたい意図を的確に
誤解を招くことなく
伝えられるかどうか。

 

 

伝えられることが雄弁であり…
それができないなら黙ってる方が金だ…
ということでしょう。

 

現代版というのは…
近年,人間の処理する情報量が
爆発的に増え,
人間の注意力は慢性的に枯渇し気味です。

 

 

そんな中で,
無意味に相手に注意力を
拡散させるような不利益を与えるくらいなら,
何もしないほうがマシだ。

 

その比較衡量を
的確にできる人が,
信用できる人です。

 

黙っているべき時に
黙っていることが出来る。
使用できる人が…金…
成約しやすかったり紹介につながって
利益に繋げられる時代なのでしょう。

 

現代版「沈黙は金」とは,
間違った情報電達,
不完全な情報伝達で,
誤解や混乱,不和を招くリスクがあるなら
黙っていた方がいい。

という話でした。

 

あなたがより「アップスタッツ」な明日になりますように。
アップスタッツ 飯山陽平

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