こんにちは。
アップスタッツの飯山です。
先日,コメダ珈琲に
行った時に,
壁に貼ってあった,
ある販促を見て…
今日のお題とします。
内容は,回数券についてです。
回数券販売。
とても重要な要素があり…
それが含まれていない回数券も
多々あります。
以下,解説していきます。
お付き合いください。
コーヒーチケット
愛知県,特に名古屋近郊では,
喫茶店文化があります。
そして,
朝はボリューム感のあるモーニングを
無料で提供されます。
そんな喫茶店文化を支える
システムの一つが,
コーヒーチケット。
まあ,要するに回数券ですね。
チケット1枚で,
コーヒー1杯分。
サイズを大きくする時は,
チケット1枚に,差額を払えばOK。
数枚綴りで販売されており,
つど購入するよりは
オトクな価格設定となっています。
枚数や,金額は
店舗によって違うようですね。
なので,
同じコメダ珈琲でも,
別の店舗では使えません。
私の生活圏内では,
微妙にコメダ珈琲が複数あり,
別の店舗に行くこともある…上に,
そこまで頻繁に行くわけでもないので,
コーヒーチケットを買う踏ん切りがつかないのが
私個人の話です。
さて,
それは脇において…
このコーヒーチケット。
ひとつ問題があります
顧客側から見たらメリットであり,
そのメリットがあるから,
「販売はし易い」
ものの…
ただ,
マーケティング的に考えると,
デメリットとなる要因でもあります。
回数券の鉄板要素
本当に重要なのですが,
たまに,それが入っていない場合があります。
コーヒーチケットもありません。
それは何か。
有効期限です。
コーヒーチケットは
有効期限はありません。
だから,
気軽に買えるし
有効期限を気にしなくていい,
という点をウリにして,
訴求することもできるでしょう。
でも…
そもそも,コーヒーチケットとは
何のためにあるのか。
顧客に
「通ってもらい,
常連客になってもらうため」
であり,コーヒーチケットは
そのためのツールなのです。
そして…
通ってもらい,
常連客になってもらうには,
一定期間,
ある程度の頻度がなければ,
頻繁に通ってもらうことは
難しいでしょう。
もちろん,
四半期に1回…
年4回でも
安定して来店してもらえるなら
それはそれでありがたいですが。
でも,
できれは月1回とか…
週1回,2回と
通って欲しいものです。
そして…
それくらい頻度を高く通ってもらうには,
回数券で
「お得さ」
をアピールし…
でも,有効期限を設定して,
その限られた期間内に,
一定の頻度,来店を促すから…
常連客化しやすい
ツールとなるのです。
有効期限がなければ,
それらの効果は,
期待できません。
ないとは言いません。
実際,安いのですから…
でも逆に言えば,
顧客生涯価値が高い,
常連客に対して
廉価販売してしまうだけだとも言えますね。
ですので,
すでに常連客になってくださっている方には
感謝するとして。
これから,リピート客を
常連客に育てていくにあたっては,
回数券はとても有効なツールであり…
でも,その有効なツールとして
機能するためには,
有効期限が必要なのです。
コメダ珈琲としては,
公式に
「有効期限はない」
と掲げているので…
実際には,
フランチャイズ展開が多い
コメダ珈琲であっても…
独自に有効期限の設定は
難しいでしょう。
また,
上述の通り,
喫茶店文化の愛知県において,
他店舗でも,
コーヒーチケットの販売はされており…
そして,多くの場合,
有効期限は設定されていません。
ほかが有効期限を設定していないのに,
自社だけ設定したら,
競合優位性の問題で,
競り負けてしまうでしょう。
まあ,
今となっては,後の祭り。
有効期限付きの
コーヒーチケットを売ることは出来ないでしょう。
なので…
もし,あなたがこれから,
回数券販売をする場合。
回数券と似たような効果として,
割引券を提供するような場合。
必ず,
有効期限の設定を強くおすすめします。
有効期限を設定して
再来店を習慣化してもらわないと,
単なる値引き販売で終わってしまいますから。
あなたがより「アップスタッツ」な明日になりますように。
アップスタッツ 飯山陽平