カップ麺から学ぶサービス改善法

カップ麺から学ぶサービス改善法

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先日、買い物に行った時のことです。
非常に興味を惹かれる商品を見つけたので、写真を撮りました。
それがこちら。
やきそば弁当
北海道民であれば、誰もが知っているであろう「やきそば弁当」。
しかし、今回の新製品は「エクスプレス」。

これを見て、正直かなり驚きました。
驚いた、というよりも意表を突かれた感じでした。
そこに盲点があったからです。

一言で言うならば、
「カップ麺が3分だと、誰が決めた?」
という感じでしょうか。

カップ麺といえば、誰もがご存知であろう、日清のカップヌードル。
カップヌードルでは、お湯を入れて3分で出来上がりです。
当初、出来た当時はなかなか売れませんでしたが、
「あさま山荘事件」
で、現場にいる警察官たちが食べている様子がニュースで報道され、一気に売れるようになったと言われています。

その当時から、カップ麺といえば、
「お湯を入れてから3分」
という感覚でした。
最近は、カップ麺市場の成長に伴い、様々な商品が台頭。
一部の太麺では、4分とか5分、という商品もあるようですが、基本は3分…という固定観念が出来上がっていました。

この3分という時間。
ちょっと考えてみてください。

私も、セミナーなどでよく例に出しますが、
「3分間という時間の長さ」
についてどう「体感」するか、という話で、よくカップ麺を例に出します。

具体的には…
初恋の時に、想い人と手をつないでいる3分間は、あっという間かもしれません。
ですが、カップ麺にお湯を入れてからの3分間は、とても長く感じます。

そうです。
カップ麺にお湯を入れてから3分間、という時間は体感的に「長い」のです。
3分間が長い…といえば、カップ麺、というくらいに、時間の体感を示す例として、私の中で定着していました。

だからこそ。
その3分間を短くした、この試みには、ある意味驚愕したわけです。

「た、確かに…」
という気分です。なぜなら、3分は長いのですから。

一方。
正反対の方向で、やはり意表を突かれたもの。
それは、
「10分どん兵衛」
です。ネットの記事などで見たことがあるかもしれません。

「どん兵衛」というカップうどんの待ち時間についてです。
メーカー側は、お湯を入れてから5分、としていたところ、ある方が10分待ったほうがおいしい、とのこと。
それがネットではやり、本当においしくなったとのこと。
メーカー側も、本当に10分はおいしい、ということで謝罪コメントを出したとのことです。

メーカー側が感じたことと、私が感じたことは、似ていたかもしれません。
お湯を入れて、指定時間の経過を待って、食べる。
それを何度も何度も繰り返しているうちに、そのことに何ら疑問を持たなくなります。
まさに「当たり前」の状態です。

「当たり前」…言い換えると無意識の習慣による行動は、メリットもあればデメリットもあります。
メリットは、いちいち考えなくても行動できるので楽なこと。
デメリットは、考えないので「改善」出来ないことです。

どん兵衛は5分、というのが「当たり前」になっていたから、10分待つ、という発想に至らなかったのでしょう。
その反対に、やきそば弁当は、「3分は長い」ということに対して疑問を呈したからこそ、1分に短縮した製品を開発したのかもしれません。

このことからわかるのは、商品やサービスについて、
「本当にそれが最適なのか」
ということです。
例えば、整体院で、施術時間が60分だとします。
どこも当たり前のように「60分コース」と掲げているので、60分であることに疑問を持たないかもしれません。
ですが、本当に60分は最適なのでしょうか。

量と治療効果は比例するのであれば、長く施術すればいいのかもしれません。
あまり施術が長いともみ返しなどのデメリットがあるので、それで最適なのが60分、ということなのかもしれません。
ですが、10分でも同じ治療効果ならば、私は10分のほうがありがたいです。
なぜならそのほうが拘束時間が短いからです。

整体院などで過ごす時間を「リラックスタイム」と捉えるなら、長いほうがいいのかもしれません。
ですが、私は基本的に男女問わず人から触れられるのは好きではありません。
ならば、どうせ施術を受けるなら、短いほうが気が楽です。

このように、短いほうがいい、ということもあるかもしれません。
あるいは、長いほうがいい、ということもあるかもしれません。

考え方はただ1つ。
「本当にそれが最適なのか」
と疑ってみること。それが最初の一歩です。

 

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