ターゲットと目的別マーケティング戦略

ターゲットと目的別マーケティング戦略

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…ここ3日連続,こんな感じの昼食です。
とにかく忙しくて,今日は無理かな,とあきらめモードも若干あっただけに,この安い昼食が実においしく感じたものです。

さて,今日は食事に関する話です。
私が知る限り,食事をしないで生きることはできません。
水だけで20年間過ごした…なんて人も世の中にいるのかもしれませんが,少なくとも私は知りません。
人は,食事は必要なのです。

ただ,食事をどう位置づけるか,というのは全く別です。

例えば,
(1)空腹を満たすためなのか。
(2)栄養補給のためなのか。
(3)味わうためなのか。
(4)食事のその時間を楽しむためなのか。

営業の神様と称賛されるセールストレーナー,コンサルタントのブライアン・トレーシーは,
「ランチ時間の活用」
という考え方を紹介しています。

何もせずに漫然と食事をするのは,時間の無駄だからです。
ですので,見込み客と一緒にランチをしたり…
あるいは,ランチ時間はオーディオ学習をしたり…
といったことをするように,と講義しています。

このような考えで言えば,少なくとも(3)(4)の選択はないでしょう。
まさかの
(5)セールスプロセスのワンステップ
という選択肢ということになるでしょう。

さて,ここまでが顧客である「食べる側」の目線での話です。
これをマーケティングに活かすとどうなるのでしょうか。

(1)は,典型的なファストフードの業界になるでしょう。
(2)も…栄養,というところに多少は疑問符になりますが,ファストフード業界かもしれません。
あるいは,一部のニッチなレストランで,オーガニックやベジタリアン向けといったサービスを提供することになるでしょう。

(3)だと,完全に味で勝負するわけですから,素材にこだわって,文字通りシェフの腕の見せ所です。結果的に客単価が上がるため,高級レストランなどが該当するでしょう。

(4)はいろいろあります。
例えば,某浦安ネズミの国で,電気のパレードを見ながら食事,とか。
あるいは,高層ビルの最上階で,夜景を見ながら食事,とか。

(5)は…どうでしょうか。
いわゆる料亭などが,「接待」に特化しているでしょう。ランチに向いているかどうかはわかりません。

食事といえば,基本(1)な私ですから,これ以上思い浮かびません。
他にもっと思い浮かぶ人はいるでしょう。

さて,このように,「食事」と一口に言っても,これだけニーズが分かれてくるわけです。

このそれぞれの目的ごとに,ターゲットが微妙に変化します。
もちろん,それに伴いマーケティングも変化してくるでしょう。

例えば(1)の場合,どうしても男性が多くなります。
なぜなら,女性は男性よりも更に「食事」に楽しみを見出す傾向があるからです。
ということは,男性向けにアプローチするようなマーケティングにして…コピーも変わってくるでしょう。

具体的には,立地がオフィス街の中にある蕎麦屋。
客層の8割が近所のオフィス街に勤務する会社員の男性。
売上の大半は,ランチタイム。

ということがわかっているならば,(1)〜(5)のどれにスポットを当てるべきでしょうか。

もちろん(1)に特化するのがわかりやすいと言えます。

ですが…どういうわけか,誰が相手であろうと,どんな場所であろうと,どうしても味にこだわりを持つ,という傾向にあるのが,料理人の業とも言えます。

「より良いサービスを…」
と思うことは決して悪いことではありません。
ただ,無駄な場合もあります。

例えば,オフィス街の蕎麦屋で,素材と味にこだわった結果,蕎麦の茹で時間が長くなったらどうなるでしょうか。

私はタバコを吸わないのであくまでも想像です。
「よりおいしい」蕎麦の為に,昼休憩が短くなるのと,そこまで味にこだわらなかったとしても,その分早く出てくることで,食後にタバコを吸う時間があるのとでは,どちらがいいのでしょうか。

料理人である以上,より美味しいものを…という心意気は,ただのエゴです。
顧客に貢献してこそのビジネスです。

忙しい人に,よりおいしいもの,より高級なものを,時間を掛けて提供するのはただの嫌がらせです。

立地や客層,メニューなどから,どこに焦点を絞るのか。
ということについて考える必要があるのです。

最後に。
どこに軸を置くのかを決めた上で,プラスアルファの考え方を紹介します。
というのも,例えばファストフードがスピード勝負する,とはいうものの,0.01秒の単位で速さを競うわけにはいかないでしょう。速さだけを追求し続けるのは限界があります。

だからといって,味で勝負するのは論外です。
なぜなら,顧客は,
「この前までは100点中73点だった,今回の新メニューにしてから,100点中の78点になった」
などと絶対評価できるはずがないからです。

味を極めるのは終わりがありません。でも顧客には正確に評価されることはないでしょう。
そして,どこまで言っても上には上がいます。

だからこそ…どこに軸を置くのかを決めてから,別のもう一つの軸を掛け合わせるのです。

例えば,速さが売りで,腹さえ膨れればそれでいい,味など二の次という店があったとします。
そこに入ることで…意外においしかったらどうでしょうか。
同じような「腹を満たすだけ」の中では優位に経てます。

あるいは…逆に,味にこだわった店が,提供スピードを上げることで,顧客にメリットが出るかもしれません。

どの軸で勝負するかを決めてから,もう1つ,別の軸を入れることで,独自性が出てくるのです。

以上,わかりやすさ優先で,飲食店を例に紹介しました。
この考えを,ご自身の業界に当てはめて実践してみてください。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

追伸
2〜3通りしか集客法を知らない。
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