人はなぜ自殺をするのか その原因と対策

人はなぜ自殺をするのか その原因と対策

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外出先から帰ると、郵便受けに入っていた夕刊トップページに、こんな見出しが出ていました。

苫小牧民報 平成28年3月21日の紙面

苫小牧民報 平成28年3月21日の紙面


以下、一部記事を引用します。

苫小牧の自殺者52人 過去5年で最多前年より23人増 (2016年 3/21)

 内閣府のまとめによると、苫小牧市内で2015年に自殺した人は52人を数え、14年より23人増となったことが分かった。30~50代の働き盛り世代の男性の自殺が目立ち、動機として経済・生活苦が多い。市内の自殺者は近年減少傾向にあったが、15年は増加に転じ、関係機関の対策が求められている。(以下略)
(苫小牧民報社 WEBみんぽう)

人はなぜ自殺するのでしょうか。

表層的な理由は単純明快です。精神科に行くから人は自殺するのです。
精神科に行って処方される精神薬を服用することで、人は自殺をするのです。
副作用として「自殺衝動」が出るにも関わらず、その副作用について明確に説明せず、処方するときにもその副作用の症状を隠して見せないようにしているのです。

これは、私の見解とか意見とかではなく、単なる事実です。
日本で一番高い山は…と聞かれたら、富士山。
持っているペンを手放したら、床に落ちる。
これと同じように、単なる明白な事実です。

このブログは精神科医の所業について糾弾する場ではないので、詳細は省略します。

ただ、これでは人が自殺する理由にはなっていません。
例えるならば、
「なぜ破産したのですか?」
ということに対して、
「お金がなかったからです」
という答えのようなもの。
何ら理由の説明になっていません。

あらためて、もう一度。
人はなぜ自殺するのでしょうか。

この点に関して、非常に印象深い話を思い出します。
それは、日本トップコンサルタントの神田昌典氏と、占星術師ルネ・ヴァン・ダール・ワタナベ氏との対談で紹介されたエピソードです。

ルネ・ヴァン・ダール・ワタナベ氏が、自殺予防に関する電話相談の相談員をしていた時のこと。
ある人から電話が掛かってきました。
電話の声が反響していてどうにも聞きづらい状況だったのだとか。
よく聞いてみると、その電話の主は、風呂場から電話していて、すでに手首を自分で切っており、出血している状態を見ながら電話してきたのだそうです。

それを聞いたルネ・ヴァン・ダール・ワタナベ氏。
「ああ、残念。非常にもったいない…」
とのこと。

その電話の主は怪訝そうに、
「何が?」
と尋ねると、
「いや〜君の運勢は、3日後に一気に好転するのに…今ここで君は自殺するのか」
とのこと。

それを聞いたその電話の主は、
「ちょっと待った!どうしたらいい?どうすれば助かる?」

ルネ・ヴァン・ダール・ワタナベ氏は、
「私は医者じゃないから何をどうしたら良いかは分からない。今すべきことは、この電話を切って、119番にかけ直すことじゃないか」

最終的に、彼は
「人は3日先の希望があれば、自殺を思いとどまって生きることができるようになる」
とのことでした。

このエピソードを「反対解釈」すると、人はなぜ自殺するのか、という理由が見えてきます。
「3日先の希望すらない状態だから人は自殺をする」
ということなのでしょう。
さらに拡大解釈すると、
「死んだほうがマシなくらい、今の状況に絶望している」
からなのかもしれません。

では、なぜそんな状況に陥るのでしょうか。
もちろん、100人の方が自殺したら、100人の理由があるのです。

内閣府の統計によると、平成27年中における自殺者の総数は24,025人。
原因・動機が明らかな17,981人のうち、その原因・動機が「健康問題」にあるものが12,145人で最も多く、次いで「経済・生活問題」(4,082人)、「家庭問題」(3,641人)、「勤務問題」(2,159人)とのこと。
※特定できる自殺原因は3つまで計上しているので、各理由の人数を足し算した数と17,981人は一致しません。

つまり、24,025人−17,981人=6,044人は、自殺原因不明ということになります。
単純に、6,044人が、なぜ自殺したのかすらわかっていない状況です。

もちろん全てを説明できるはずがありません。
ただ…それでも敢えて説明するならば、次の通りとなります。

「人はなぜ自殺するのか」
それは、「知らない」からです。

例えば、借金が原因で自殺したとします。
借金がいくらあろうと、自己破産によって借金を免れることができます。
自己破産することで、例えば「戸籍に載る」から、「子どもが結婚できなくなる」などと信じて、破産するくらいなら…と自殺する人がいたならば。
それは「知らなかった」から自殺した、ということになるのです。

冗談のような話ですが、未だに破産すると戸籍に載って、子どもの就職や結婚に支障が出る、と信じている人がいるのです。

勤務問題で自殺…これも「知らなかったから」と言えます。
その仕事を辞めればいいのです。
頭にヤの付く自由業でもあるまいし、やめたくてもやめられないなどということはありません。
辞めることで職場から脅しを掛けられて、退職できなかったならば…まずはそれが違法行為だと知ることです。その上で然るべき法的手段で応じればいいだけの話です。

人間関係が原因で自殺する人がいます。
これに関しても「知らなかった」ことが原因の大半です。
世の中、「絶対に付き合ってはいけない」人というのはいるのです。
そういった人と関係性を持つだけで身も心もボロボロになります。
それでも関係せざるを得ないならば、対峙の仕方もあるのです。
知っていれば、防げることはたくさんあるのです。

そして。
経済問題に関して…特に自営業者が売上が上がらないことが原因だった場合。
もちろん、売上が上がらない原因はいくつもあります。
ただ…私の立場上、集客に関するコンサルティングをしていてわかることとしては、
「集客に関する基本的な知識」
が全くないことが、売上が上がらない原因となっていることが多々あるのです。

そして何より。
「うつ」などとレッテルを貼られて、精神科医に行ってしまうから、自殺するのです。
「知っていれば」絶対に精神科医になど行くはずが無いでしょう。

知ってさえいれば…自殺の大半は防げるのです。
ただ…知らないまま、
「3日先の希望すら見いだせなくなってしまう」
から自殺してしまうのです。

対策としては…もっと余裕のある「今」のうちに、学べることを学んでおくことです。
あるいは、自分が知らなくても、いざと相談できる人を探しておくことです。

借金など法律関係であれば、腕が良くてかつ親身に相談に乗ってくれる弁護士を。
人間関係の問題であれば…そういった問題への対処法に詳しいカウンセラーやコーチなど。
経営や集客であれば、十分な知識と経験があるコンサルタント等。
つながりを持っておくことでしょう。

そして、それ以上に、日頃から様々な分野で知識を集めておくことです。
今年に入って何冊本を読んだでしょうか。
その読んだ本は…どんな分野でしょうか。
同じ分野の本をたくさん読んでも、知識の収集には限界があるのです。
様々な分野の本を読んでおいて下さい。

その積み重ねが…
「3日先の希望すら見いだせなくなってしまう」
状況を回避できるのです。

「3日先の希望すら見いだせなくなってしまう」
状況はいつ訪れるかわかりません。
明日かもしれないし、10年後かもしれません。
ただ、その日が来ないように、今から十分に備えておいて下さい。

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