分かる範囲の差

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このブログで何度も何度も引用する、世界ナンバーワンマーケティングコンサルタントのジェイ・エイブラハム。
彼のLIVEセミナーを受講しました。

その内容…はさておき。
そこで目の当たりにして感じたことから得た学びを一つ紹介します。

3日間連続のセミナーですので、内容は膨大です。
ジェイ・エイブラハムは…日本語は話せません。
常に通訳が入ります。
しかも、同時通訳です。

3名の女性が代わる代わる、だいたい15分ほどで交代して同時通訳を続けてくれました。

当然ですが、世界ナンバーワンマーケティングコンサルタントが話す、マーケティングの真髄です。

喩えるならば、
「じんざい」
という言葉があります。
一般的には、
「人材」
と書きます。
しかし、
「人財」
などと書いて、別の意味を示すこともあります。

…というようなことを、英語でやっていた(らしい)ので、困難を極める通訳作業であったことは想像に難くありません。

通訳を務めてくれた彼女たちに最大限のリスペクトをしつつ…その同時通訳で学んだことがあります。

繰り返しますが、リスペクトしていますので、貶す意図は全くありません。

わかったこと。
それは、
「わかる」
認識の差が違う、ということです。

例えば、ある通訳が、
「◯☓のことを続けて、バーンアウト(燃え尽きる)しました」

または、別の方が、
「エコ・システム(生態系)から考えると」

「ジェネラル(消費者)から…」

私は英検3級(中学卒業)レベル。
しかも、何度も落ち続け、高校2年でやっと合格したのです。
それから20年以上経っています。

英語が堪能な彼女たちからしたら、
「バーンアウト」
などという言葉は、英語…ではなくカタカナ語レベルなのでしょう。

そして…私にはわかりません。
エコ・システムも、ジェネラルも同じです。

なんとなく聞いたことがありそうな言葉ですが、意味はわかりそうでわからないのです。

…こんなこともあろうかと、電子辞書を持っていたので(セミナー中ですので、ネット端末は全部オフにしています)、調べました。

調べながら、これが「差」なんだな、と実感したのです。

私も、マーケティングやコピーライティングの専門家として、自分ではわかっているし
【他の人もわかっているであろう】
と思われている言葉をつい使ってしまいます。

わからない人はわからないのです。

…たったこれだけのことといえばそれまでです。
それでも、常に顧客の立場に立って考えるなら、よりわかりやすい言葉を使うのが望ましいでしょう。

…さらに、上を目指すなら。
目の前の顧客が、その言葉をわかるかわからないかを把握して、最適な言葉を使うのがより望ましいでしょう。

なぜなら、その言葉を知っているなら、そのほうが簡単に理解できるからです。

例えば。
「小型のコンピューターで、主に個人用として使用されてきたが、性能の向上に伴い企業内でも広く使用されるようになったもの」
などと表現するよりも
「パソコン」
のほうがわかりやすいでしょう。

認識の差を十分に理解して、最適な言葉をつかう。
これが顧客目線ということなのです。

※余談です。
写真は同時通訳用の機器です。

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