売上を上げるよりも大事なこと

売上を上げるよりも大事なこと

売上を上げるよりも大事なこと
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今日のタイトルを見ると,
「売上が全てじゃない,もっと顧客に価値を与えるとか貢献するとか,より大切なことはあるはずだ」
といったことを思い浮かべるかもしれません。

そういったことを言えればいいのですが,残念ながら,そんなきれいな展開にはならないでしょう。

先日FXトレーダーAさんから聞いた話です。

あるトレーダーBさんが,某FX証券会社でトレードをしていたけれど,不具合がある…という状態だったようです。
そこで,FXの手法を学ぶコミュニティの中で,それに関する質問がされていました。

ところが。
そのコミュニティは,あるFXの権威がいて,その権威が主催するグループがあります。
そこで,その権威に対してBさんが1年前に全く同じ質問をしていたログが見つかった,という話です。

Bさんが1年前に,その証券会社と取引していて不具合があると質問。
その権威は,その証券会社は推奨しない旨回答。
それから時が経ち,Bさんは今度はコミュニティの中で,全く同じ質問をした。

ということは,Bさんは1年前に,その証券会社は推奨しない旨,権威から回答を受けているにも関わらず,1年間ずっとその不具合のある証券会社と取引をしている,ということになります。

この場合,2回目のコミュニティへの質問は,本当に質問だったのでしょうか。
質問の形をした「主張」ではないでしょうか。
要するにBさんは,その(お気に入りの)証券会社と取引がうまくいかないから,ムキになってその証券会社と取引を続けて,なんとか上手くいかそうとしている,ということになります。

こうなると…FXで成果をだす,という,本来の目標は遠く彼方に飛んでいってしまうことになります。

…これだけを読めば,アホだなぁ。と思うかもしれません。
ですが,残念ながら珍しくはないようです。

ある鍼灸師が,院内で配布するパンフレットを作成しました。
高級感を演出したいがために,極力文字を減らして…かつ,文字は小さく表示し,デザイン性を重視しているようです。
セールスコピーライターが(※私ではありません),
「それでは売れない。もっとしっかりと【売り】を書かないと」
と言い続けても,高級感にこだわって,直そうとしません。

私も見せてもらったのですが…個人的にはまだ30代。老眼ではない,と信じたいところです。
要するに,デザイン性を重視するあまり,文字が読めないくらい小さいということです。

この場合,パンフレットは何のためにあるのでしょうか。
デザイン性を演出したいのでしょうか。

鍼灸師とはデザイナーではありません。
きれいなパンフレットが売り物ではありません。鍼灸の技術を使って,顧客の健康上の不具合を解消することが役割のはずです。
きれいなパンフレットを見ていれば,肩こりや腰痛が治るなら,それはそれでいいでしょう。
ですが,そんなことはありえないはずです。
ならば…鍼灸師が鍼灸を実施するためには,きちんと鍼灸の良さを紹介して売らなければなりません。

この鍼灸師にとっては,鍼灸を提供して売上を上げるよりも,きれいなパンフレットにこだわるほうが大事だなのでしょう。

今日のタイトル「売上を上げるよりも大事なこと」とは,つまらないこだわりです。
今の時代,なぜかこだわりは「肯定的」な意味で使われるようになりました。

定義【こだわる】(大辞林)
1.心が何かにとらわれて、自由に考えることができなくなる。気にしなくてもいいようなことを気にする。拘泥する。
2.普通は軽視されがちなことにまで好みを主張する。
3.物事がとどこおる。障る。
4.他人からの働きかけをこばむ。なんくせをつける。

これが,なぜ「肯定的」な意味になるのか,私にはよくわかりません。

自分のこだわりを押し通すことで,顧客に不便や不自由な思いをさせることの,何がいいのでしょうか。
その結果,売上が上がらなくて,何がいいのでしょうか。

…でも,それを求めているのでしょう。
なぜなら,売上よりも大事ですから。

同じように,FXで結果を出すよりも,そのFX証券会社にこだわっている方が大事なのでしょう。

外から見ると,「アホだなぁ」とすぐわかることです。
ですが…自分が当事者になってしまうと,視野狭窄になってわからないものです。

だからこそ,他の人の助言や意見で,
「ああ,自分は今視野狭窄になっているかもしれない」
「やり方そのものにこだわってしまったのかもしれない」
と気付かないと,この2人のように,なってしまう可能性があります。

最後に,こういった人たちとどう関わったらいいのでしょうか。
結論を言うならば,気の済むだけ関わったら,さっさと距離を取ることです。

例えば,後者の鍼灸師の例で紹介します。
コストを掛けて印刷業者に発注して…それを設置します。
ですが,ちっとも売上には繋がりません。

それをみて,アドバイスしたセールスコピーライターが,
「だから言ったじゃん。それじゃ売れないんだよ」
と言ったらどうなるでしょうか。

きっとその鍼灸師はムキになって,なんとしてもそのパンフレット…あるいはきれいなデザインで売上を伸ばそうとすることでしょう。
いつか滅びるだけです。

もし,その人に何らかの義理があるのなら…最初の,
「それじゃ売れないよ,しっかりとコピーを書かないと」
とアドバイスして…それでも受け入れなければ,それが本人の選択であり,責任です。
その時点でさっさと距離を取るべきでしょう。時間も労力も無駄ですから。

その人はきっと,売上といった成果よりも,あるいはその人との人間関係よりも,
「自分のやり方にこだわる」
ほうを選んだのですから。
その結果,死んだとしても,自分のやり方に殉じたので,幸せな死に様でしょう。

…とても理解できませんよね?
だから,さっさと距離を取ることです。相手にしてはいけません。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

追伸
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