当たり前のようで出来ていない、不信感の源

当たり前のようで出来ていない、不信感の源

当たり前のようで出来ていない、不信感の源
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とある会社から、アンケート依頼のメールがきました。
私が購入した、ある商品についてのレビュー依頼というもの。
そのリンクをクリックしたところ…私が購入した記憶のない、全く別の商品のレビューページに飛びました。

そこで、
「リンクが違いませんか?」
とメールに返信したら、翌日に
「大変失礼しました」
と返信。正しいURLの書かれたメールが来ました。

さて、今日はコミュニケーションの基本の話をします。

よく、コミュニケーションは言葉のキャッチボールだ、と言われます。
もちろん、コミュニケーションはノンバーバル(非言語)コミュニケーションも含んでしまうので、「言葉の」コミュニケーションとするのは正確ではありません。

お互いの意図と意図がきちんとキャッチボールできていなければいけない、ということになります。

例えば、AさんとBさんが話をしているとします。

A「お腹がすいたね」
B「どこかで食べていく?」

これが、正しいキャッチボールです。
Aさんの「お腹がすいた」という意図に対して、その意図を踏まえての回答をしています。

A「お腹がすいたね」
B「あそこにガソリンスタンドあるよ」

これはどうでしょうか。
Aさんとしては「私は車じゃない!」とツッコミを入れたくなるような、Bさんの返答でしょう。

これが、言葉のキャッチボールの大暴投です。

これは笑い話(面白くもないですが)で済む話です。

他には日常会話として、
A「調子どう?」
B「今日は天気がいいよね」

これもまったくもって噛み合っていません。
「調子どう?」という投げたボールは、このまま行けば時空の彼方まで飛んで行く事になります。

このような日常会話であれば、全く問題ありません。
ですが実際には、笑えない大暴投がいかに多いことか。

例えば。
先日。ある商品を注文した際についてくる、オプションのアイテムについて、
「注文から1週間程度で発送される、とのことですが、具体的にはいつ発送されますか?」
と問い合わせをしました。

すると、
「1週間程度で発送されます。しばらくお待ちください」
との回答でした。
この回答が、大暴投、ということはお分かりいただけると思います。

結局「いつ」という質問に対して何ら答えが来ていないのです。

「それで、結局いつなんですか?」
と再度質問。

というのも、もとの商品注文してから10日過ぎていたので、問い合わせしたのです。

結局、発送漏れが発覚。
「今日から1週間以内に発送します」
とのことでした。

発送漏れはともかく、はじめからきちんと質問に答えてほしいものです。

では、このような時空の彼方にボールを投げてしまった場合、どのように対処すればいいのでしょうか。

例えば、
上司「納期に間に合う?」
部下「いま頑張ってます」

このコミュニケーションも、噛み合っていません。
このまま行けば、上司の投げた「納期に間に合う?」というボールは時空の彼方に飛んで行く事になります。

ではどうすればいいのでしょうか。

上司「納期に間に合う?」
部下「いま頑張ってます」
上司「んで、納期に間に合う?」

これが正しい対処法です。
答えが来るまで何度でも同じボールを投げ続けるしかありません。

上司「納期に間に合う?」
部下「いま頑張ってます」
上司「んで、納期に間に合う?」
部下「あと8工程かかります」
上司「んで、納期に間に合う?」
部下「ギリギリですね」
上司「んで、ギリギリ間に合うのか?それともギリギリ間に合わないのか?」
部下「なんとかしようと思ってます」
上司「なんとかして、それで間に合うのか?」
部下「…」
上司「で、納期に間に合うのか?」

答えが出るまで、何度でもボールを投げ続けなけれなりません。
その結果、

部下「ギリギリ間に合わないです」
上司「ならば、早くそう言わないと。こちらも手を打たなければならないからね」

となります。
この例では、上司としては納品先に納期を遅らせる交渉なり、あるいは、増員して対処するなりりなければなりません。
だからこそ、納期が間に合うかどうかを確認しなければなりません。

部下の適当な大暴投に迎合して「分かった気になってしまう」ならば、対策を打てないことになるのです。

このように、質問に答える…という当たり前のことは、意外とやっているようでやれていないものなのです。

例えば、ある商品について、顧客と販売する担当者との会話です。

顧客「これって、最新型じゃないんでしょ?」
担当「この機種は〜という機能が搭載されています」

これは、全く答えになっていません。
このような会話をすることで、相手の質問に答えていないことにより、不信感を植え付けます。
この会話を2〜3回も繰り返せば、顧客は去っていくことでしょう。

ではどうすればいいのか。

顧客「これって、最新型じゃないんでしょ?」
担当「そうです。最新型ではありません。ただ、お客様の求める〜という機能はこの機種にも搭載されています。しかも、最新型が出たことにより、今は価格を20%ほどお値引きできる見込みです」

最新型ではない、という質問にキチンと答えている、ということになるのです。

相手の質問に答えましょう。
小学生に言い聞かせるような話ではあります。
ですが、実際明日1日注意深く、あなたと別の方との会話を意識してみてください。
いかにキャッチボールが上手く行っていないかに気付くことでしょう。

最後に蛇足。
男性諸君は、要注意です。
女性とのコミュニケーションにおいては、キャッチボールが成立しないことがあります。

以前私が経験した話がこちら。

女性「今こんな問題があって…(うだうだうだ)」
私 「それは弁護士に相談した方がいいですね」
女性「いや〜でも弁護士に相談すると…(同じ話の続き)」
私 「弁護士紹介しましょうか?」
女性「だからといって、そこまでするのも(同じ話の最初に戻る)」
私 「弁護士紹介しましょうか?」
女性「それで(同じ話の続き)」
私 「弁護士紹介しましょうか?」
女性「…」
私 「弁護士紹介しましょうか?」
女性「結構です#」

問題を抱えている…すなわち、解決を求めているかのように見せかけて、単に話を聞いて欲しい。
そんなフォークボールならぬフェイク(ニセモノ)ボールをぶん投げてくることがあります。
それに気付かないと、上記のような痛い会話になりますのでご注意ください。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
飯山陽平

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