近くて遠い、一番確実な儲け話

近くて遠い、一番確実な儲け話

読んで役に立つ,学びがあったと思った方は「いいね」やシェアをお願いします。

ある知人のFX(外国為替証拠金取引)トレーダーから聞いた話です。

最近のマネー誌では、FXのトルコリラ(※リラはトルコの通貨)のトレードを勧めるFX証券会社の広告が多いのだとか。

それを、某有名トレーダーが
「初心者向け最初の罠だね」
とツイッターでぼやいていたそうです。

私自身はFXを全くやらないので、詳しいことはわかりません。
知人から聞いた受け売りです。

トルコという国の通貨に関する情報量は、制限されています。
それほど多くの情報を得ることが出来ません。

情報が多ければ多いほど、より精度の高い予測ができるため、トレードの勝率が上がります。
勝率とは別に、予測できない突発的な事態を回避しやすくなります。

ところが、情報が少ないと、何かがあったときに予測できないため、一撃でやられてしまうような大惨事に発展しかねません。

トルコリラの通貨でFXをすることは、それだけ危険なこと…なのだそうです。

ですが。
最近は、内情不安もあり、通貨の価格変動が激しいのだとか。
FXは、為替差益を狙うトレードスタイル。
上がろうが下がろうが、値動きが激しい方が、チャンスは多いようです。

そこで、マネー誌では、トルコリラを推すために、FX証券会社が広告を多く出します。

その結果、上記のような危険性を認識できない初心者がトルコリラにハマる、ということです。
これを以って、
「罠」
と称しているのでしょう。

ここで考えるべきこと。
それは、
「何が証券会社にとっての得なのか」
ということです。

証券会社の収益源は、FXトレーダーによる取引頻度。
取引の度に、手数料を徴収します。
つまり、取引頻度が多ければ多いほど、証券会社は儲かるのです。

別の見方をすれば、トレーダーが儲かろうが、損をしようが、取引頻度が多ければいいのです。
だからこそ、価格変動の激しい…一見して取引チャンスが多いように見える、トルコリラを証券会社は推すのです。
そこに、ユーザーであるトレーダーのため、という発想はないのです。

別の例を出します。
1800年代に、アメリカで起きたゴールドラッシュ。
誰が儲けたのでしょうか。
一発当てた発掘者…ではありません。
アメリカ全土…どころか、全世界から集まってきた、金の発掘者相手にビジネスをした者です。

例えば、金の発掘者が身に着けているズボン。普通のズボンではすぐに破れてしまう、ということで、丈夫なズボンを開発。いわゆるジーンズです。その時に出来たジーンズの会社が、リーバイス。

また、ゴールドラッシュ時に雑貨商として儲けた、ある商人が、紆余曲折を経て学校を設立。
一度は耳にしたことがあるであろう、スタンフォード大学です。

昨日、あるメルマガを解約しました。
これまで面倒だから放置していたのですが、あまりに胡散臭さにうんざりしたので、解約に至りました。
ネット上の「儲け話」「儲かる手法」ばかりを紹介しているメルマガです。

これらの「儲かる手法」で、誰が一番儲かるでしょうか。
言うまでもありません。
「儲かる手法」を売っている人です。

本当に儲かるならば…そんな情報を売らないはずです。
独り占めにしたほうが、より儲かるはずです。

まず、誰かを儲けさせて下さい。
すると…巡り巡って、あなたが儲かります。
精神論のように聞こえるかもしれません。

世界ナンバーワンマーケティング・コンサルタントのジェイ・エイブラハムは、「卓越の戦略上級編」で、このような考え方について
「 形而上学的な、隠喩を使っているのではない。むしろ、私は、信じられないほどに、実利的で、真剣である。あなたの家計も、あなたの心さえも想像することがなかった次元で、人生の豊かさへの 秘密を、まさに教えているのだ。」

と述べています。

儲け話に踊らされてはいけません。
安易な手法にすがってはいけません。
あなたの顧客の利益になる商品やサービスを堅実に売り続けて下さい。
遠回りなようで…一番確実な方法です。

そして。
自分の利益のみを追求すると…誰かに騙されます。
誰かに騙されると…誰かを騙すようになります。
その人に騙された別の人も、同じように誰かを騙すようになります。
そして…誰もが騙し、騙される構造になっていくのです。

この悪循環をどこかで断ち切らなければなりません。
自分よりもまず自分のクライアントを…と思う人が、この悪循環に入らずに済むようになるのです。

誰かを騙して儲けること。
誰かに、最高の商品やサービスの提供という貢献をすることで喜んでもらい、買い付けてもらうことで儲かること。
どっちがいいですか?

【ご案内】
10月の勉強会日程が決まりました。
これまで参加されていない方、ぜひご参加の上、あなたの今抱えている集客の問題を解決する手がかりを持ってかえって下さい。

10月29日開催 アップスタッツ経営勉強会(登別開催)
https://up-stats.com/?p=949

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください