顧客に見捨てられる日

顧客に見捨てられる日

顧客に見捨てられる日
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6年くらい前の出来事です。
所用でアメリカに行きました。
3週間くらいの滞在で,はじめの1週間ほどは,目的地から少々離れたところに宿泊しました。

その都度,宿泊地から目的地まで,タクシーで移動しました。
ホテルのフロントで,拙い英語で
「タクシープリーズ」
とお願いして…来たタクシーに乗ります。

いかにもタクシー…という感じの車に乗り,目的地で,適当にお金を払います。
適当です。
なぜなら,チップがよくわからないからです。
言われた金額に,適当に上乗せして払っていました。

数日後。
その日のタクシーは完全にタクシーの外装ではなく,いかにもマイカーという感じの車でした。
制服を来ておらず,ラフな服装の運転士に案内されて,車に乗ります。

車内で,韓国人か…といったことを聞かれ,なんとか日本人だ…と返しました。

降りる時に,提示された価格は,これまでの約3倍。
足元をみられたのだろうか。
日本人からだろうか。
こいつなら払うだろう…とナメられているのだろうか。

悔しいし,悲しいし,何とも腹立たしい気分です。
しかし,文句を言う英語力はないため,諦めて払いました。

つまり,あれから6年経った今も,こうしてブログに書けるくらいの感情を抱いた,ということです。

最近は海外まで行く用事は減りました。
しかし,もし今後アメリカに行くことがあれば…そして,車で移動が必要であっても…
「タクシーだけは乗ってたまるか」
とは思います。

それでも,必要なら乗らざるを得ないのが,これまででした。
そしてぼったくられても,泣き寝入りするしかなかったわけです。

ですが,今となっては「泣き寝入り」する必要はありません。
なぜなら,ウーバーがあるからです。

実際にまだウーバーを使ったことがないので,私が把握している内容です。

1.アプリで検索
ウーバー対応の車が,料金や評価と共に地図上に表示されます。
その中から,どれかを選んで呼び出せばOK

2.目的地
目的地を設定した上で呼び出しているので,車内で目的地を伝える必要はありません。

3.自動決済
事前に,その目的地までの金額が決まった上で,呼び出している以上,金額は確定です。
アプリに事前登録してあるクレジットカードで決済するので,現金のやり取りは不要。
チップの額がいくらか悩むこともありません。

聞くところによれば,価格もタクシーの3分の1くらいなのだとか。

つまり。
・英語が苦手な人が,目的地を伝える苦労を省ける
・車に乗ってから降りるまで,運転士と一言たりとも会話をしないことが可能。
(せめてThank youの一言くらいは言うでしょうが…)
・決済にカードが使える
・チップの金額で悩まなくて済む
・何よりも,初めから目的地までの金額がわかった上で利用するので,日本人だから,とか英語がわからないからなどと思われ,ぼったくられることがない

ということです。

単に,新しいサービスが出てきて,旧態依然としたビジネスが淘汰されていく。
そんなありきたりの話だけではありません。

ここでの考え方は,
「なぜ新しいサービスが,旧態依然としたビジネスを淘汰できるのか」
言い換えると,
「なぜ新しいビジネスが,顧客から受け入れられるのか」
ということです。

背後にあるのは,顧客の不満や怒りが解消されなかったからでしょう。

数えるほどしか行ったことのない私ですら,ぼったくられたわけです。
もっと頻繁にに海外でタクシーを利用している人は,さらにぼったくられ続けてきたことでしょう。

そのことに対して,タクシー業界が,自浄作用を働かせなかったことが原因の一つであることは間違いありません。

ぼったくりかどうかはともかく,
「不明瞭な価格体系」
すなわち,人によって価格が全く違ったり,チップの価値基準が難解だったり…
このように,顧客を混乱,困惑させ続けてきたことに対して,だれも解決策を出そうとしなかったのです。

だからこそ…ウーバーというものが登場した時に,
「ウーバーを利用しない理由がない」
とまで言われるようになりました。

全てが全て,顧客の言いなりになれ…とまでは言いません。
ただ顧客にとって不利益でしかないような,業界の悪しき慣習については,そのまま放置しておくと顧客から逆襲されます。

つまり…その慣習を打ち破る存在に,顧客が味方し…悪しき慣習に従う,旧態依然としたビジネスをしている会社は,顧客から捨てられるのです。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

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