先日発売になった、コンサルタント神田昌典氏の新刊、「稼ぐ言葉の法則」。
読んでみて、内容に驚きました
氏には非常に有名なコピーライティングの「型」があります。
それが、PASONAの法則。
私もブログで何度か書いたことがあります。
簡単に紹介すると、
P (Problem)…問題
A (Agitate)…煽り立て
SO(Solution)…解決策
N(Narrow down)…緊急性、絞り込み
A(Action) …行動
となります。
この順番でコピーを書いていくことで、売れるセールスレターになる…ということです。
ただ、このPASONAの法則が出回りすぎて、
「コピーライティング」=煽り
という風潮も広がったことは確かです。
煽りの良し悪しについては今日の主題ではないので省略します。過去に何度も書いてきました。
ただ、良いものでなかったとしても…その人に本当に必要ではないものだったとしても、売れてしまう、という結果になります。
PASONAの法則自体の問題として、
「簡単に誰でも使えてしまい、一通りの効果が出てしまう」
のです。
それを恐れて、氏はこのPASONAの法則については一切書籍等では触れず、セミナーなどの対面で解説できる場においてのみ紹介してきたようです。
それから時が流れ、今回発売となった「稼ぐ言葉の法則」。
読んでみて
「なるほど〜」
と、思わずうなりました。
このようにバージョンアップしたならば、心無い人が悪用するリスクも減るでしょう。
そんな意図ではとても使いこなせない「安全」な仕様に変わっていました。
PASONAの法則の肝にして、一番危険な箇所。
それが
A (Agitate)…煽り立て
でした。
ところが、「新・PASONAの法則」では、
A (Affinity)…親愛感
に変わったのです。
(他にも変わっていますが詳細は該当書籍をご覧ください)
今の時代において、煽ったところで売れません。
売れたとしても…それは誰のための販売になるのでしょうか。
むしろ、潜在的なクレームの要因になりえます。
だからこそ、いかに顧客と共感を持つことができるか。
顧客と親愛感を持てるのか。
本当に、顧客のことをきちんと知って、顧客のために…と思わないと、この新・PASONAの法則を使いこなすことはできないでしょう。
話は変ります。
2016年2月29日24時。
一つの終わりを迎えました。
世界ナンバーワンマーケティング・コンサルタント、ジェイ・エイブラハムと、日本における代理店であったラーニングエッジ社と間で取り交わされていた契約です。
上記日時を以て、日本において、ジェイ・エイブラハムのコンテンツを日本で販売されることはなくなりました。
(後任者の方もいるようですが、ここでは省略します)
この理由について、ジェイ・エイブラハム本人が動画で話していました。
それは、ラーニングエッジについて不満があった、ということではありません。
ジェイ・エイブラハム本人が、より新しいステージに進んでいき、新しい教材の開発をするために数年間を要するから、とのことです。
今日のテーマ、それは
「アップデート」
です。
パソコンソフトやアプリを使い慣れた方であれば、「アップデート」という考え方は珍しくもないでしょう。
これまでの不備を修正したり…より改良して使い勝手を良くするためのものです。
これは、こういったソフトだけでは当てはまらないでしょう。
コンテンツにも、当てはまります。
もちろん、時代の流れというものもあるでしょう。
昔はSNSといえばmixiくらいでしたが、今はFacebookやTwitter、LinkedInなどいくつもあります。
このように時代の流れで新しい何かが台頭することで、古いものが淘汰されていくことはありえます。
ですが、冒頭の神田昌典氏や、世界ナンバーワンマーケティング・コンサルタント、ジェイ・エイブラハムの例では、本人の思考や感情、感覚、そして経験等が積み重なることによって、コンテンツもアップデートされたのです。
両者共に、すでに十分な実績があります。
富…収益も十分にあり、稼がなくとも十分なレベルで生活していくことは可能でしょう。
あるいは、わざわざ新しくアップデートしなくとも、これまでのコンテンツを売り続けることで収益を上げ続けることも可能でしょう。
それでも…神田昌典氏はアップデートしたものを書籍化。
ジェイ・エイブラハムは、一旦全てのコンテンツ提供をストップしました。
ここから何を学べるのでしょうか。
ちょっと想像してみてください。
毎日2時間運転している人がいるとします。
では、その人は運転は「上達」しているのでしょうか。
毎日の運転を「作業」としている間は、上達しません。
毎日の運転を「練習」と捉えて、研鑽しないかぎりは上達しないのです。
国内トップレベルでも、世界ナンバーワンでも、研鑽し続けている、その姿勢。
そこから学べることはたくさんあるのではないでしょうか。
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