コモディティ化ビジネスの行く末

コモディティ化ビジネスの行く末

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先日,とあるホームセンター内をさまよっていたときのことです。

広大な店内を散々さまよった挙げ句に,お目当ての商品がなく,あきらめて帰りました。
 
その時に感じたことを思いのまま書いていきます。
 
 
たまたまある通路を歩いていました。
もちろん売り場ですので左右に様々な商品がズラリ。
 
そこではキッチン用品売り場だったのでしょう。
売り場一面が刃物だらけ。
 
刃物がぶら下がっていて,その上に値段。
その隣も刃物がぶら下がっていて,その上に値段。
 
そんな状況が上から下まで視界いっぱいに広がっていました。
 
 
その光景を見て,
「ああ,これがコモディティ化したビジネスなんだな」
と実感したのです。
 
コモディティ化とは,
「市場に流通している商品がメーカーごとの個性を失い、消費者にとってはどこのメーカーの品を購入しても大差ない状態のことである。」
(Wikipediaより)
 
 
品揃えの多さを以て「売り」としているのかもしれません。
ですが。
例えば果物ナイフが20種類あるとします。
そこに商品名と値段しか書いてありません。
 
 
では,20種類の中からどうやって選べばいいのでしょうか。
 
 
消費者は区別が付きません。
どれを選んでいいのかも分かりません。
それでも,必要だから買わなければならないのです。
 
 
だとしたら…例えば,値段で選ぶ,というところがひとつの手でしょう。
これが,コモディティ化したビジネスの行く末です。
 
 
価格競争に陥ってしまう,というのが大きな欠点です。
価格競争に陥ってしまったら,資本力がモノを言うので,大手が勝ちます。
 
大手相手に,中小が勝てるのでしょうか。
普通にやっては勝てるはずがありません。
それが現実です。
 
 
 
その中で,どうすれば差別化を図り,自社を選んでもらえるでしょうか。
 
 
ズラリと並んだ20本の果物ナイフ。
これは明らかな大量生産品であり,コモディティ化しています。
けれど,これは役務対価型でも同じです。
 
典型的なモノが,士業。
基本的に,資格の肩書きを出した瞬間に,完全にコモディティ化します。
 
言うまでもなく,コモディティ化しなければいけない制度だからです。
 
 
全ての資格がそうだとは限りません。
しかし,ほとんどの資格の士業は,その受託した依頼内容は,誰がやっても同じ結果にならなければ行けません。
 
例えば,司法書士に不動産の名義変更を依頼した場合…誰がやっても「名義変更」という結果は同じでなければなりません。
AさんがBさんに土地を売却したときに,どの司法書士が手続を取っても,AさんからBさんへ所有権移転登記をします。
ある司法書士に依頼したら,AさんからCさんに名義変更された…などという事態になったら困るでしょう。
 
 
コモディティ化を脱するには…様々な方法があります。
そして,その様々な方法を「方法論」として策を講じている人達であふれています。
そのような人達を寄せ集めると…やはり,コモディティ化してしまうのです。
 
 
方法論,手段といったもので手っ取り早く解決しようとすると,どうしてもコモディティ化から抜け出せないのです。
 
 
だからといって,ほとんどの企業に,他社に対して圧倒的な優位性を持つ…ということは有り得ません。
もしそんなものがあったら,中小企業ではなく,とっくに大企業になっているからです。
 
 
 
コモディティから脱出するにはまず,手っ取り早い方法論や手段で解決しよう,という発想から抜け出すしかないのです。
 
 
 
実際に,コモディティ化から抜け出すには,ジェイ・エイブラハムの「卓越の戦略」を実行すればいいのです。
ですが,「卓越の戦略 上級編」には,非常に厳しいことが書いてあります。
 
「利己的ではなく、利他的な行為こそが、ビジネスでの優位性を築く、唯一の方法である、と言っても、分からない人には分からない。(中略)私が今話しているようなことを信じられないとすれば、「卓越した存在」であることは、とてつもなく難しい。私が今話しているようなことを信じられず、そのような状態で人生を生きていないとすれば、ビジネスにおいて、人生において、どうやっても満足感を得られることはないだろう。」
 
 
分からない人には分からない,と突き放したような言い回しをしています。
方法論や手段を手放す。その上で「顧客の為に何ができるのか」を考え,実行する。
シンプルですが,これがコモディティを抜け出すひとつのカギのようです。
 
 
 
具体性もなにもない話ですが,具体的に書いてしまうと論理破綻してしまうので,これくらいにしておきます。
 
 
 
 
 
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