定型的なサービスを提供する業種があるとします。
そのサービスそのもので差別化ができず困っています。
差別化ができなければ、他の競合との価格競争に陥ります。
そんな場合の解決策として、まず考えられるのがUSPを発見すること。
理念やストーリーから、「なぜその業種をしているのか」という思いを伝える、というのがひとつの方法となります。
例えば、記帳代行という事務サービスを専業にしている人がいるとします。
なぜ記帳代行なのか、その人がどんな思い、背景を以ってその業務を行っているのか。
それをストーリーにするのもひとつの手でしょう。
…が、今日はそんな話ではなく、別の戦略について考えていきます。
付加価値をつけて、差別化を図るのもひとつの手。
とはいえ、付加価値をつけるのも大変です。
例えば、先ほどの記帳代行の例。
記帳代行といえば、税務申告に必要な事務手続きです。
ということは、直接的には税理士が競合となりえます。
…とはいえ、今の時代、税理士自体が飽和していて差別化できず、資格をとってもなかなか独立できない人もいます。
税理士という申告までを一貫してサービス提供できる者ですら、差別化に苦しんでいるのです。
では、どうすれば記帳代行で、より付加価値を創りだして差別化できるでしょうか。
税理士の資格を取れば、
「記帳代行サービス」
の利用者には付加価値になるかもしれませんが、本質的な解決策になりません。
税理士でも差別化できていないのですから。
そもそも、税理士を取るのも簡単ではありません。
税理士とまでは言わなくても、他の資格などで付加価値をつけるのも、やはり大変です。
どんな付加価値であれ、あたらしく何か知識やスキルを身につけようとする時点で、それは決して楽ではありません。
もちろん、どんなサービスであっても、サービス提供者が常に自己研鑚して、より高い価値を提供する、という姿勢は必須です。
だからといって、他の知識スキルを手に入れるために、時間とコストをかけ過ぎると本末転倒。
先ほどの税理士資格を取る、というのも本末転倒です。
そもそも、なぜ「記帳代行」なのか。
記帳代行業務自体は、誰が行ってもいいサービスです。
当然、税務申告のためには必要なサービスですので、税理士が行っていることも多いでしょう。
だからといって、税理士本人がやるには、費用対効果が合いません。
税理士のようなより専門的な知識スキルを持つ人が行うには、単純作業的な要素が多々あります。
だからこそ、「記帳代行」と呼ばれるサービスが、税務申告とは切り分けられて独立したサービスとして市場が形成されているのです。
つまり、記帳代行サービス自体は、資格がない人が、そこまで高付加価値を提供しなくてもいい、けれど誰かがやらなければならないもの、という位置づけなのです。
当然、資格がなくてもそのサービスを提供できるのが、この市場に参入するメリットです。
言うまでもなく、付加価値を提供するために、税理士資格を取る、というのは本末転倒になります。
では、事務サービスを必要としている人はきっと肩が凝っているから…といって、整体師のスキルを身につけるのも、本末転倒です。
税理士ほどでなくとも、費用や時間がかかります。
だからといって、ちょっとした小手先の知識やテクニックでは、今の時代においては、差別化できるほどの付加価値があるとは言えません。
ちょっと調べるだけでわかる知識は、Google先生にはどうやっても勝てないのです。
ではどうすればいいのでしょうか。
おそらく、このブログでもこの事例と同じような悩みを抱えている人はいるのではないかと思います。
より高付加価値を提供して、差別化を図りたい。
でも、差別化を図れるだけの高付加価値を提供できるほどのリソースはない。
どうすればいいのか。
せっかくですので、あなたも
「自分だったら」
と真剣に知恵を絞って考えてみてください。
今日は、敢えて問題編だけです。
私なりの解答編は翌日になります。
私なりの解答編のヒントとしては、世界ナンバーワンマーケティング・コンサルタントと言われるジェイ・エイブラハムが得意とする手法です。
彼は様々なマーケティング戦略を打ち出していますが、彼の真骨頂の一つが「戦略の統合」です。
複数のマーケティング戦略を重畳的に組み合わせることで、これまでにない効果をもたらすことができます。
ジェイ・エイブラハムならぬ私の考えたことですので、そこまでずば抜けた考えではないですが、私なりの答えを明日には書きます。
あなたも真剣に考えてみてください。
正しい、間違っている…ということではなく、ここで真剣に考えたことが、必ずあなたの役に立つはずです。
今日のブログを読んで、少しでも
「参考になるな」
「役に立ちそうだな」
「読んでよかったな」
と思えることがあったら、ぜひあなたの友達にもお役に立ちたいので、Facebook「いいね」や「シェア」にご協力をお願い致します。