当たり前過ぎる,コミュニケーションの鉄則

当たり前過ぎる,コミュニケーションの鉄則

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2~3ヶ月ほど前の頃だったでしょうか。
とある団体(仮にWとします)の会合に参加した時のこと。
別のある団体(仮にE)の代表が,その会合に参加。あいさつの時間に,こんなことを言っていました。

「ここしばらくWの会合に参加できませんで,今日久々に参加しました。久々に参加したのは宣伝の為ではありませんので念のため。
(中略)
さて本題ですが,今日はみなさんに,Eの会合に参加いただきたくそのお願いです」

私個人としては,この団体Eの構成員ですので,自分の所属団体のトップが,ここまでアホだとは思わず,唖然としたものです。

では,このあいさつの何が問題なのでしょうか。

解説するまでもないでしょうが,一応解説します。
かつて,私はとある自己啓発系セミナーに通い,徹底的にいろいろと学びました。
そこで学んだことは,今の私の人生でも様々な場面で活用しています。

そのひとつが,今日のタイトル,コミュニケーションの鉄則です。

それは,
「コミュニケーションは,【伝わったこと】が【伝えたこと】」
です。

あなたが何をどのように【伝えたいのか】は,ここでは一切問題になりません。
どんな意図で,何をどのように伝えようと思っていたとしても,【伝わったこと】が【伝えたこと】なのです。

冒頭の,Eの代表によるあいさつ。
「宣伝の為に来たわけではありません」

おそらく,ここまであの場にいた人達の心がひとつにまとまったことはないのではないでしょうか。
そのひとつの思い。

「宣伝に来たんでしょ」

技術的な話をするならば,
「潜在意識は,否定形を理解できない」
などとはよく言われることです。

「宣伝にきた【わけではない】」
というのは,頭では理解できたとしても,相手の感情にはダイレクトに
「私,宣伝に来ました」
というメッセージが伝わります。

しかも…わざわざ
「久しぶりに来ました」
と頭に付けることで,更に宣伝感を演出しているのです。

などと,解説はしてみたものの,そんな小難しい話です。
単に
「自分の話を聞いた時,相手はどう思うだろうか」
と,ちょっとだけでも振り返ってみる。
ただそれだけです。

その「たったそれだけ」をすれば,すぐに
「露骨に宣伝している感覚が伝わってしまうな」
などとわかるのではないでしょうか。

その
「たったそれだけ」
のことをせずに,言いたいことを言って,伝えたい意図と反対のメッセージを垂れ流し。
こんなアホがトップにいるのだから,E団体が衰退するのも当然という他ありません。

昨日,こんなコピーを見かけました。
これも一時期よく見かけたコピーです。

「詐欺だと言われたくないので,無料で差し上げます」

何が悲しくて,お金を払って「私,詐欺です!」って広告宣伝しているのでしょうか。
理解に苦しみます。

「詐欺」って言葉を使った時点で,
「胡散臭い」
「騙す」
というイメージが読み手に直結します。
「言われたくない」
などと否定したところで,そのイメージを覆すのは不可能です。

証明は簡単です。
「真っ赤なリンゴを想像しないで下さい」

このように言われて,真っ赤なリンゴを想像せずにいられたでしょうか。
まず「真っ赤なリンゴ」を想像してから,その後に「否定形」が来るので打ち消します。
ということは,やはり想像してしまうのです。

詐欺という単語を使う以上,どうしても胡散臭いイメージを強制的に想像させてしまい,不信感を抱かせます。

その不信感を更に煽るのが,
「無料」
です。

本来「無料」というキーワードは極めて強力な効果をもたらすもの。
それが,わざわざ「詐欺」という単語とくっつけることにより,極めて強力な「不信感」をまき散らしているのです。

繰り返しますが,
「コミュニケーションは,伝わったことが伝えたこと」
なのです。
いかなる場合にも,
「そんなつもりはなかったのに…」
で済まされないのです。

最後に,魔法の言葉をつぶやいて終わります。

この話はフィクションであり、実在の人物,地名、名称及び団体とは一切関係ありません。
「このアホな代表って,あの人じゃ…」
と想像する分にはかまいませんが,あくまでもフィクションです。

今日の話の流れで考えると,説得力のカケラもないでしょうけど。

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