こんにちは。
札幌市近郊を中心に活動する集客代行業,
アップスタッツ経営研究会,
セールスコピーライターの飯山です。
ある人から,こんなニュースがある…
と教えていただきました。
マーケティングを学んでいる人には
割と馴染みがある,
ドミノ・ピザに関するニュースです。
…個人的にはドミノ・ピザを
食べたことがありませんが,
それはさておきます。
不要クーポンがピザ28%OFFに大変身! 「ドミノ・ピザ 年末クーポン大そうじ祭」
2016年12月05日 14時45分
提供:東京バーゲンマニアドミノ・ピザでは、2016年12月5日から22日までの期間限定で「ドミノ・ピザ 年末クーポン大そうじ祭」が行われます。
ポストに入ってたチラシのクーポンでもOK 要らないクーポンをドミノ・ピザに持っていくと、ピザが全品28%オフのクーポンになるキャンペーンです。
期限切れのドミノ・ピザのクーポンはもちろん、雑誌についている美容室のクーポンや自宅のポストに入っていた飲食店のチラシのクーポンなど、世の中の全てのクーポンがドミノのピザ全品28%OFFクーポンとして使えるという画期的なアイディア。
(以下略)
さて,このクーポンキャンペーン。
どんな目的があるでしょうか。
もちろん,様々な効果を狙っているはずです。
例によって突然ですがここで問題。
このキャンペーンの効果は
「いくつ」あるでしょうか。
私と競争です。
私とあなたとでは,
いくつ「このキャンペーンの効果」を
思いつくか知恵比べしましょう。
このあと,
私がいくつ思いついたか書いていきます。
それよりあなたが思いついた数が上回っていたら,
コメント欄に「勝った」と,
勝利宣言を書いてみてください。
ということで,
私が思いついた効果は以下のとおりです。
(1)PR効果
普通のピザデリバリーが,
「クーポン割引」をはじめても,
何ら話題性はありません。
ですが…競合のクーポンも含めた
「世の中全てのクーポン」が使える…
というのは話題性があります。
マスコミが面白がって
取り上げてくれるかもしれません。
実際,
このようにネットのニュースになっているので,
私も知ることができました。
(2)SNS拡散
PR効果と,ほぼセットなのがSNS拡散。
面白い話題,ニュースはSNSで拡散しやすくなります。
PRが先か,SNSが先か,と言う感じでしょう。
(3)来店数UP
もちろん,売上…というところでは,
来店数アップによる売上向上が基本でしょう。
(4)休眠客の掘り起こし
最近ドミノ・ピザで買い物をしていない…
という人も,PRやSNS,
28%オフという強いオファーを出すことで,
戻ってきてもらえるかもしれません。
(5)競合からの顧客奪回
これを機会に,
競合のピザ店から
顧客奪回することも狙っているかもしれません。
(6)キャンペーンの差別化
ドミノ・ピザにとっての直接競合は,
他のピザ店となります。
ですが,他にも競合はたくさんあります。
例えば,
ランチに何を食べようか…
と思った時に,
「ドミノ・ピザか,ピザハットか…」
とピザだけを考えることはないでしょう。
牛丼チェーンという手もあれば,
コンビニという手もあれば,
ハンバーガーチェーンという手もあれば…
例を出せばきりがありません。
ここでのポイントは,
今日から12月22日まで。
世間的には
この時期のキャンペーンといえば
「クリスマスキャンペーン」が圧倒的多数。
その中で「大そうじ」と
謳うことで差別化をして,
目立たせることができます。
(7)間接競合への挑戦
もちろん,クリスマスキャンペーンといえば,
ケンタッキーフライドチキンを始めとした,
チキンが売れる時期です。
間接競合であるチキンにピザで勝負を挑む,
という考えがあるかもしれません。
(8)コスト削減
通常のクーポンによるセールの場合,
・クーポンの印刷料金
・新聞折込やポスティング料金
がかかります。
ですが,
他所のクーポンを使えばいいのであれば,
ドミノ・ピザがわざわざ
クーポンを印刷する必要が無いので,
上記2つのコストを削減できます。
このキャンペーン自体も,
上記(1)(2)で宣伝できれば,
コストがかかりません。
このコスト削減効果を考えると,
28%割引しても,
十分に元が取れることでしょう。
(9)客単価アップ
他にも,実際にそこで取引が発生して,
店員と顧客がコミュニケーションを
取るという瞬間を狙って,
アップセル,クロスセルなどの
セールスを仕掛けることも
できるかもしれません。
(10)リピート率アップ
店員と顧客がコンタクトを取る瞬間を狙えば,
新商品の宣伝も,
やろうと思えばできるでしょう。
そして,新商品専用のクーポンを
そこで渡して再来店に繋げられるかもしれません。
(11)リサーチ
私が真っ先に思いついたのが,実はコレです。
業種業態を問わず
様々なクーポンをかき集めることにより,
どこがどんなキャンペーンや割引,
オファーを展開しているかを,
労せずに情報収集することができます。
もちろん,
直接競合や間接競合以外の
クーポンも来てしまいますが,
それはそれで「集めた情報」を,
それらの業界に「販売」できるかもしれません。
ざっと11個ほど思いつきました。
あなたは,どれだけ思いついたでしょうか。
ここでの学びは,
戦略は相乗効果が大事だということです。
1つ1つの効果そのものだけではなく,
(1)〜(11)までのそれぞれが,
他の効果と,
どう関連性があるのかを見ることに,
学びが出てきます。
普通に考えれば,
1つ1つだけで大変なはずです。
多くの経営者,
ここでは店舗ビジネスの場合,
いかに「来店」させられるか,
で日々頭を抱えているのではないでしょうか。
ですが,これらのように
数々の戦略を統合することで,
この問題そのものへの解決策も生まれてくるのです。
今日は多角的な戦略について解説しました。
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あわせてご覧ください。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
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