原因と結果の法則とマーケティング

原因と結果の法則とマーケティング

原因と結果の法則とマーケティング
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台風の猛威が止まりません。
日本各地で、大きな被害が出ています。
被災された方には、心からお見舞い申し上げます。

さて、今日は台風の被災とは別の影響を受けた人の話です。
「被災」とか「犠牲者」という言葉を使うのは適切ではないでしょう。

先ほどニュースを見ていたところ、台風の影響で増水していた川で遊んでいた高校生二人が流され、一人は死亡、もう一人は行方不明…という報道を見ました。

これは、不注意という言葉すら不適切であり、事故というのもおこがましいものでしょう。
敢えて言うならば、「自殺」でしょうか。

台風で増水した川で遊ぶ…ということは、事故で死ぬ覚悟で遊んでいたのでしょうから、自殺という他ないでしょう。

台風のニュースになると、必ずと言っていいほど耳にするのが、この手のニュースです。

「飛んで火に入る夏の虫」
とでも言うのでしょうか。
台風で川が増水している…と聞くと、
「ちょっと畑を見に行ってくる」
と行って、二度と返ってこない人がいます。

これも、事故ではなくただの自殺でしょう。
ニュースで、何度も何度も何度も何度も
「増水した川には近づかないように」
と言っているのですから。

台風が来る
 ↓
川が増水する
 ↓
増水した川で遊ぶ。(畑を見に行く)
 ↓
強風に煽られるなどして、転落
 ↓
溺れる
 ↓
死ぬ

シンプルな流れです。

おそらく、この流れを理解できないということなのでしょう。
テレビ報道でも。
「増水した川は危険です。決して近づかないように」
程度しかいいません。

仮に、
「台風が近づいて、強風が吹いています。川も増水しています。興味本位で川に近づくと、強風に煽られて、川に転落する可能性があります。普段の水位ならば大丈夫であっても、増水して水の勢いも増している以上、溺れる可能性が高くなります。決して川には近付かないでください」
と言えばいいのかもしれません。

さて、今日のテーマは、原因と結果の法則です。

原因があればこそ、結果があります。
増水した川に近づくと溺れて死ぬ可能性は一気に上がります。
ですが、安全な避難所で、じっとしている人が、川に溺れて死ぬことはあるでしょうか。
100%絶対にない、とまでは言いませんが、天文学的な確率でしょう。
なぜなら、そこには、原因と結果の法則が作用するからです。

増水した川に近づく(原因)→溺れて死ぬ(結果)

これは、起こり得る一つの因果です。

ですが、
安全な避難所でじっとしている(原因)→溺れて死ぬ(結果)
というのは、かなり因果が飛躍しており、通常は起こり得ることはありません。

さて、ここまで当たり前のことだけを言ってきました。
この当たり前のことが…マーケティングになると、どうも忘れてしまう人がいるようです。

例えば、誇大広告。
私達コピーライターは、徹底的に肝に銘じて置かなければなりません。
絶対に、商品力以上のコピーを書いてはいけないのです。

なぜか。
原因と結果の法則によって、痛い目に遭うからです。
文字通り、自殺行為です。

例えば、
「このサプリメントを飲めば、一晩で20キロ痩せる」
などと言ったらどうなるでしょうか。
薬事法でアウトです。
が、仮に薬事法の問題は脇においても、アウトです。
なぜでしょうか。

本当に痩せなかったら、誰が責任を取るのでしょうか。
基本的に販売者側が痛い目に遭います。

かつて、ある宗教団体に入ると、絶対にがんが治る…と言って信者を勧誘し、治らずに死亡したということで裁判になった、という例があります。
もちろん、宗教団体側が賠償責任を追いました。
もっとも「絶対にがんが治る、なんて信じるほうも問題がある」といって、提訴側にも過失があると認定されたようです。

過失の有無はさておき、この手の明らかな嘘をつくとどうなるのか。
結果も明らかです。

世の中すべて、原因と結果の法則が作用しています。
自分の広告やマーケティング活動一つ一つが…そのまま自分に降りかかってくる。
それくらいの覚悟で臨まなければならないでしょう。

だからこそ、リスクリバーサルが必要なのです。
例えば、リスクリバーサルのひとつ、返金保証。
返金保証を付けられる商売をしたほうが、かえって安全なのです。

リスクリバーサルはさておいても、たまには、このような「当たり前」のことを意識してみてください。

あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平

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