原油安が続く本当の原因から何を学ぶのか

原油安が続く本当の原因から何を学ぶのか

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※これはマーケティングの話です。

原油価格が日に日に下がり、ついにレギュラーが2桁台に突入。
寒い北海道民としては、灯油代も下がってありがたいかぎりです。

そもそもこの原油安はなぜ起きたのでしょうか。
詳細は避け、ざっくりまとめます。
内容が正確ではないかもしれませんが、そちらの分野の専門家ではないのでご了承下さい。

(1)アメリカでシェールオイルが産出されるようになった
(2)これまでアメリカに原油を供給していたサウジアラビアが激怒
(3)サウジアラビアは、シェールオイルが採算割れするような価格になるまで、原油の価格を下げる

価格を下げる方法としては、単純に供給供給にすることです。
そこで、サウジアラビアは減産せずに供給過多を続けることによって、原油価格を下げ、シェールオイルの業者を破綻に追い込もうという話です。
なんでサウジアラビアが激怒したか、とかはここでの論点ではないので省略します。

これまで言われていたこととして、シェールオイルの損益分岐点は1バレル50ドル、との見方が大勢でした。

つまり、原油相場が1バレル50ドルを下回ると、シェールオイルは損益分岐点を下回るため、赤字になります。
その赤字を続けさせることで、破綻に追い込もうという考え方です。

それでも、1バレル50ドルを下回ってそれなりに日数が経過しますが、未だに原油上昇の兆しは見えません。

なぜなのでしょうか。
今日の、テレビ東京「モーニングサテライト」で解説されていました。
理由を端的に述べるならば、シェールオイルの損益分岐点は、実は1バレル30ドル前後ではないのか、ということなのです。

原因として、「掘削済みの未完成の井戸」が多数あるから、と言われています。
つまり、一番費用のかかる井戸の掘削は済んでおり、あとはシェールオイルを取り出すだけの状態になっている井戸が多数あるということです。

つまり、
(1)今はまだ目の前の井戸からシェールオイルが産出されている。
(2)この井戸が枯れたら、次の井戸を掘削しなければならない。
(3)上記(1)でまだ目の前のシェールオイルから収益が上がっているうちから、その収益の一部を使って、次の井戸を掘削しておいた
ということなのです。

当たり前といえば当たり前です。
いつ、目の前の収益源が枯渇するかどうかわからない以上、目の前の収益があるうちに、新たな収益源を確保しておこうと思うのは自然なことです。
もちろん、需要と供給の兼ね合いで、産出量を増やしすぎても値崩れするだけなので、掘削だけはしておいた、ということなのでしょう。

これは…マーケティング的に、非常に理にかなった話です。
例えば、新規キャンペーンを展開して、想定を超える収益が出たとします。
その、上振れした収益を確保しておき、新たな収益源を生むために回す、という考え方です。

具体的には、ある新商品を販売するために広告宣伝する、とした場合、その上振れした収益を使って、今までに試したことのない広告媒体でテストマーケティングを行う、ということです。

この当たり前なことをやっていなかったなら、どうなるのでしょうか。
実際に、破綻しているシェール掘削業者も多々いるようです。
自分の所有している土地にシェールオイルの掘削をする、とかで棚ボタ的に何億もの収益が降って湧いた人の取材がされていました。
それから3年経ち…大豪邸を立てて、使用人を雇い、新車を買って…そして、この原油暴落。
その土地からのシェールオイルによる収益も、完全にストップしてしまい…破産するしかないとのことでした。

このようになる前に、少しずつでも、得た収益から次の収益源への投資は続けなければならないのです。
内部留保で、資金を貯めておくだけでは足りません。
なぜなら、目の前でシェールオイルの井戸が枯渇してから、新しく掘り始めても遅いからです。
新しく掘った井戸からオイルが出るとも限りません。
ここでの「次の収益源の投資」とは、お金だけではなく、時間も予め費やして置かなければならないでしょう。

 

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