体の不調が続くと，いろいろ気分も下がってきます。
軽めの運動こそしていますが，もう少し健康に留意したいところです。
…ということで，きっかけはさておき，
「青竹踏み」
に興味を持ちました。
早速，楽天市場で検索。
すると，そう遠くないうちに，
「楽天スーパーセール」
が開催されることがわかりました。
ならば，わざわざ今買わなくてもいいかな…と思った次第です。
そして，始まった楽天スーパーセール。
楽天市場の画面には，ログとして，検索した青竹踏みの商品が残っています。
では，これを買ったのかといえば…買っていません。
マーケティングの世界では，自分自身の
「購買体験」
が役に立つ…という話はよくあります。
ですが，同じくらい重要なのが，
「不購買体験」
とでも言えばいいのでしょうか。
なぜ買わないのか，という点です。
はじめは，
「【欲しい】と【購入】との間にある壁は厚い」
からではないか。
そう思っていました。
ですがしばらく考えていると，それは不正確ではないかとも思うようになったのです。
正確には，「理由になっていない」のです。
ここでは，なぜ
「欲しいと思ったものが，セールしているにもかかわらず買わない」
のでしょうか。
せっかくなので，あなたも考えてみて下さい。
私はしばらく考えたところ，
「タイミングを逃したから」
ではないか，ということです。
青竹踏みなど，「極めて高いニーズ」がある商品ではありません。
何らかの事情により，「欲しい」という欲求が高まった時に，購入します。
この「欲しい」という欲求は…大抵の場合は一時的なものです。
よく，無駄遣いを防ぐ方法として，
「欲しい」
と思ってから，実際に購入するまでに，１日以上空けるとよい，という話もあります。
すると，高まった欲求が，時間とともに減衰していきます。
そして，一定のボーダーを下回ると，
「まあ，買わなくていいか」
となります。
だからこそ，この手の商品は，
「購買動機」
が高まった時に，いかにして「売り切る」かが大切ということになります。
ですが，今回は
「楽天スーパーセール」
の開催があることで，
「今買わなくていいや」
と思った次第です。
こうして…もしかしたら，スーパーセールがなければ買っていたかもしれない商品を，スーパーセールがあることで，買わなくなったのです。
こうして，セールは商機を逃す「きっかけ」になってしまうのです。
繰り返します。
「【欲しい（欲求）】と【購入する】との間にある壁」
は厚いのです。
ただし，この厚みについては，時と場合によって変わってくるものがあります。
例えば，今回の場合。
体調不良が続いたことで，ある人から何気なく
「青竹踏みでもやったら？」
と言われただけです。
その人は，医療関係のプロでもなんでもありません。
あるいは，体調不良について，私が医療機関で何らかの検査を受けて，どうにかしなければならない，という医師からの指示をうけたわけでもありません。
あくまでも，
「なんとなく」
なのです。
これを言い換えると，ある意味「衝動買い」となるでしょう。
どちらかと言えば「欲求」の要素が強い場合になります。
一方，欲求ではなく「ニーズ（必要性）」の場合もあります。
例えば，メインで使っているパソコンが，起動するのに１５分掛かるようになったとします。
作業していて，しょっちゅう処理落ちします。
３分に１回，フリーズします。
ガタガタと異音がします。
ちょっと記録を見てみたところ，このパソコンは６年前に買ったことがわかったとします。
修理とかメンテナンスのレベルではなく，買い換えなければならない状況です。
そんな時に，楽天市場を見てみたら…スーパーセールの開催予告。
本来ならば，１日も早く買い換えなければならないでしょうが，今回はスーパーセールを待つことになった，とします。
この場合は，「欲求」ではなく「必要性」が高い状況なので，スーパーセールでも商機を逃すことはないでしょう。
ここに違いがあるのです。
衝動買い的な商品，快楽商品については，売るべきタイミングで売り切らなければなりません。
セール予告は，むしろ受注を逃すだけでしょう。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
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