今日は、気が重くなる話をします。
毎日書いているこのブログ。
何を書くのか、ネタが決まれば15分くらいで一気に2000文字くらい書き上がるのですが…
気が重くてなかなか筆が進まない…そんな話です。
今日は、マーケティングとかセールス、コピーライティングでは解決しない、売上アップを阻害する要因について解説します。
ことわざに
「人を見たら泥棒と思え」
というものがあります。
故事ことわざ辞典によれば、
「他人をうかつに信用しないで、いったんは疑ってかかれということ」
という意味になります。
これが、売上が上がらない原因です。
分かり易いので、有名人の事例で紹介します。
元メジャーリーガーの、野茂英雄投手です。
1995年、彼が日本球界を飛び出してメジャーリーガーに挑戦した時のこと。
年俸1億4000万円から、年俸980万円までダウンして…それでもメジャーに挑戦。
20年以上前の話なので、記憶は曖昧ですが…彼の決断は、マスコミから徹底的に叩かれました。
漠然と覚えているのは…なぜ彼はここまでマスコミに叩かれるのだろうか、ということです。
結局、彼は日本人がメジャーに挑戦する道を拓いた、偉大なる人物として記憶にも記録にも残る存在となりました。
ただ、今日のテーマとしては、彼がいかに偉大か…ではないので、詳細は省略します。
マスコミは、挑戦する彼を、なぜあそこまで執拗に叩いたのでしょうか。
理由は…彼に成功してもらっては困るからです。
年俸1億4000万円から、980万円にダウンして「ざまあみろ」でなければならないのです。
そこからさらに堕ちるところまで堕ちてもらい、それを嘲笑わなければならないのです。
非常に極端ですが、それが「マスコミ」というものの性質です。
マスコミは「人の心の拡大鏡」のような性質があります。
マスコミの収入源は、スポンサーです。
すなわち、注目を集めて広告を出します。
その広告費で収入を得るのです。
ということは、注目を集める…すなわち、人が興味を引く内容でなければならないのです。
ということは…マスコミは人が興味を引くものを報道します。
その興味を引くものは何か。
誰かが困難に見舞われても屈することなく進み続けて打ち克つ成功物語。
…ではありません。
なぜでしょうか。
そんな成功物語を見ては都合が悪い人がたくさんいるからです。
多くの、一般人。普通の人々。
成功物語を見てしまうわけにはいきません。
なぜか。
野茂英雄の、お金よりも夢を追い求めて挑戦する姿を見てしまうと…目の前の普通の生活…言い換えると、自分が夢を捨てて、ただ年を重ねていくだけの、妥協した生き方や在り方をしていることに気付いてしまうからです。
気付いてはいます。けれど必死に目をそらしています。
だからこそ、彼が夢を追う生き方をして活躍すれば…目をそらしても、そらしきれずに、自分の妥協した人生を意識させられます。
…だから、彼には成功してもらっては困るのです。
堕ちるところまで堕ちて、
「ほらみろ」
「ざまあみろ」
「夢なんて追うからそんな目に遭うんだ」
と言わなければならないのです。
夢を捨てて妥協の生き方をしていることが正当化されなければならないのです。
…そんな多くの人達の、声なき声を拾って、拡大したのがマスコミの報道、ということになります。
ですので、彼が成功したら、手のひらを返したように、
「彼は偉大な人物だから【普通の人ではない】」
と、いかにも別次元の人であり、特別なことであるかのように報道することで、テレビを見ている普通の妥協した人の心の痛みを軽減したのです。…多くの人がそれを望んでいるのですから。
「彼は普通の人だけど、挑戦したから成功したんだ。だから誰でも彼のように挑戦して必死に努力すれば夢は叶うんだ」
といったメッセージは…絶対に発信してはいけないのです。
これが…売上が上がらない隠された要因の背景です。
あなたに売上を上げられて困る人が、あなたの周りにたくさんいるのです。
あなたのことを応援しているフリをしながら、陰でこっそり足を引っ張る人がいるのです。
なぜなら、あなたがうまくいくことで、罪悪感に苛まされる人がいるからです。
ということで、あなたが売上を上げられない隠された2つの要因。
1つ目は、周りの人がこっそり足を引っ張っていることです。
もう1つ目は…あなたが無意識に、周りの人たちの感情をキャッチして、ついブレーキを踏んでしまうことです。
これをやれば、もっともっと上手く行く…かもしれないと思いつつ、「今日はまあこれくらいでいいか」と、制限を掛けてしまうのです。
これが、マーケティングとかセールス、コピーライティングでは解決しない、売上アップを阻害する要因です。
対策の1つは、今日の内容を理解することです。
すなわち、あなたが売上を上げて成功すればするほど、周りの人の罪悪感を刺激する可能性がある、ということを知ることです。
そして…周りの足を引っ張る人を上手く回避すること…となります。
誰がどんな狡猾な手段で足を引っ張るのかは、長くなるので今日は触れません。
ただ、手っ取り早いのは、「人みたら泥棒と思え」です。
時には…あなたのことを誰よりも応援してくれている、と信じている、あなたにとって本当に大切な人が、こっそり足を引っ張っているかもしれません。
かなり気分の悪い内容だったのではないでしょうか。
でも、知らないと防ぎようがないので、敢えて紹介しました。
あなたがよりアップスタッツな明日になりますように。
セールスコピーライター 飯山陽平
追伸
マーケティングとかセールス、コピーライティングで解決する、売上アップを阻害する要因を見つけたいなら、
一度こちらをご覧ください。