家庭教師に倣うコンサルティングビジネスの基本型

家庭教師に倣うコンサルティングビジネスの基本型

家庭教師に倣うコンサルティングビジネスの基本型
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以前ブログに書きましたとおり、全てのビジネスは教育ビジネスです。
教える、ということが必要になってきます。

例えば、ケーキ屋だったら
「どんなケーキを選んだらいいか」
「人に喜ばれるケーキはなにか」
といった内容を【教えてあげる】ことによって買ってもらう、という流れになります。

整体師であれば、施術を行うとともに、患者の体の状態や改善の考え方などを【教えてあげる】ことが必要でしょう。

言い換えるならば、ケーキ屋だったら、【ケーキコンサルタント】となるべきでしょう。
整体師だったら、例えば【腰痛対策コンサルタント】といった肩書を名乗ってもいいのかもしれません。

当然、教育ビジネスですから、コンサルタントとしてクライアントに必要なことを教える必要は出てくるわけです。

そこで出てくる考え、それは
「私はコンサルタントではない」
「何か人に教えられるような大仰な知識はない」
と思うかもしれません。

そこで、今日のタイトルが、
「家庭教師に倣(なら)う」
ということになります。

ちょっと想像してみてください。
家庭教師は、何か特殊スキルを持っているでしょうか。
特殊ノウハウ、格別な知識を持っているでしょうか。

家庭教師といえば、学生のアルバイト…という一面があります。

例えば、高校生が中学生に対して家庭教師として勉強を教える場合。
家庭教師は、単なる高校生です。
高校生に、何か格別な知識はあるでしょうか。

全員が全員とは言いませんが、極普通の生徒であれば、特殊な知識など特に無いでしょう。
それでも家庭教師は務まります。

なぜなら、
(1)教える側が高校生
(2)教わる側が中学生
だからです。

言い換えると、
(1)高校生→高校受験を突破できる程度の知識を持っている
(2)中学生→高校受験を突破できる程度の知識を持っていなくて必要としている
となります。

つまり。
教わる側よりも教える側のほうが僅かであっても知識が上回っているならば家庭教師として成り立つのです。

これが、コンサルティングビジネスの基本です。

補足してまとめると次のとおりとなります。
(1)教える側は何らかの知識経験スキルを持っている。
(2)教わる側は、何らかの知識経験スキルを持っていない、あるいは持っていたとしても、教える側ほどの量ではなかったり、未熟だったりする。
(3)その差に価値がある

一つの例となります。
(1)Aさんはハムスターを飼っているとします。
(2)Bさんはハムスターを飼ったことはないが飼いたいと思っているとします。

AさんとBさんとの間にはハムスターの飼育に関する知識経験スキルに差があります。
一番大切なのが(3)です。

(3)Bさんは、せっかく飼うハムスターなのだから、長生きしてもらいたいのでハムスターを飼う知識経験スキルを必要としている。

そこで、Aさんは、「ハムスターコンサルタント」としてBさんに対して、コンサルティングできるのです。

実際にハムスターコンサルタントとして活動して生計を立てられるかどうかはまた別の話です。
それは(3)の価値を必要としている人の量=市場規模次第でしょう。

ですが、ハムスターコンサルタントのAさんが、ペットショップを始めたらどうでしょうか。
「普通のペットショップだと、ハムスターに対して◯☓な害がある環境にいるので、噛み癖の付くハムスターが多い傾向にあります。当店は、これまでも知識経験スキルにもとづいて、ハムスターにストレスがかからない環境にて飼育展示しているため、あなたを噛む確率は低くなります。」
「市販のハムスターケージは、ハムスターにとって健康的ではないものも混じっています。当店では、ハムスターコンサルタントとして、ハムスターの為になるケージだけを置いてあります」
「市販のハムスターフードだと、こんな病気にかる確率が上がります。そこで、その病気にかかりにくいハムスターフードだけを店頭に置いてあります」

などと言ったらどうでしょうか。
本当にハムスターが好きな方なら、Aさんのお店でハムスター用品を揃えたいと思うのではないでしょうか。

ハムスターを飼いたいBさんがAさんの元にやってきて、
「どんなケージを用意したらいいですか?」
と聞き、ハムスターコンサルタントのAさんは、
「金網式だと怪我しやすいので水槽がいいですよ」
と教え、
「ジャンガリアンハムスターならば、この水槽がオススメです。ゴールデンハムスターならば、別のこちらがいいでしょう」
などと言ってもらえたら、安心できるのではないでしょうか。

全てのビジネスは教育ビジネスです。
その知識そのものを得ることが、「コンサルティングそのもので生計を立てる」ことになります。
しかし、今のビジネスにコンサルティング的な要素を入れることで、顧客は安心して飼うことができるのです。

全てのビジネスは、コンサルティングをしなければいけないのです。
そして、コンサルティングをするためには、顧客よりも、ほんの少しでも知識が上回っていればいいのです。

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